グランパの日記 Akihata's Diary [登山mountaineering]

                笈ヶ岳(1841m)

2010年4月25~27日
1.地図:国土地理院1:25000中宮温泉

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2.高速:東京―金沢西IC(関越道―上信越道―北陸自動車道)¥1600
3.宿泊:中宮温泉・にしやま旅館(076・256・7219)一泊二食+弁当2食¥10650
      白山一里野温泉・民宿山びこ荘(076・256・7845)¥7700     

4月25日(日)晴
 5時、Iの車に乗り、高速に入る。上信越道の横川SAと北陸自動車道の名立谷浜SAで運転を交代。日曜日、高速料金が千円のせいか熊本や八戸、山形ナンバーのトラックが走っていた。富山県に入る。小矢部では自由の女神や安田講堂のような建物が見えた。他に東京駅や日銀本店の模造物があるという。
 11時20分、金沢西ICで降り、国道8号を走る。ガソリンを満タンにした後、8号ラーメン店で昼食。国道157号を手取川に沿って走る。瀬戸野で360号に入り、白山スーパー林道に向かう。明日泊まる、白山一里野温泉「雪国荘」に寄ったら、明日は葬式に出るので休業という。民宿「山びこ荘」は営業していたので予約する。ネットに出ていたパワーゾーンのガイドツァーがここに泊まり、今日6人で登っていた。
 明日に備えて登山口を確認する。白山自然保護センターには車が30台ほど駐車。蛇谷公園を歩いていると、渡渉中、滑って濡れてしまい登山を諦めた男がいた。38歳の山男は5時に出て9時間半で帰って来た。「天気に恵まれて最高だった。楽しんでください」

027.JPGカタクリ

 カタクリやショウジョウバカマなどが咲いている。雪渓を2回越え、2回トンネルを通ってジライ谷野猿公園の休憩小屋に着く。渡渉箇所に夫婦や男2人組がやって来て、黄色マークの濡れた石を渡る。ガイドと降りてきた夫婦は下に降りて、より安全なところを渡っていた。
 15時10分、駐車場に戻り、開湯1300年の中宮温泉に行く。5軒並ぶ中、にしやま旅館の手前に駐車。3階の部屋に荷物を置いて風呂に入る。掛け流し温泉で湯を飲めた。夕食を運びに部屋にやって来た賄いさんは北海道出身、ここは昨日から営業したばかりだった。食後、精算しておく。
 20時前、オニギリ弁当2食分が運ばれて来たところで就寝。


 4月26日(月)晴
 3時過ぎ、起床。洗面後、オニギリを食べる。
 4時20分、賄いさん2人に見送られて出発。5分後、登山道に近いところに駐車。展示館脇の道を歩き出す。最初のトンネルはヘッドランプを点けたが、二つ目は窓があって明るい。
5時10分、水量が少ないので問題なく渡渉。シャツを脱いで急登に取りつく。034.JPG060.JPG

 30分後、大岩の左手にあるロープを使って登る。その後もロープの連続。40分後、高度1020mで一本立てる。登山道は稜線上にあり、わかり易い。高度1230mで12本爪アイゼンを装着。藪道に出たがそのまま進む。前方右手に冬瓜(かもうり)山、右に白山の雄姿が見えた。

035.JPG冬瓜山
036.JPG白山
 高度1400m過ぎると雪が多くなる。

056.JPG
 稜線に出ると頑健な男がやって来た。プラブーツを履き、鉈をぶら下げ、尻に毛皮をあててピッケルを持つ。テント泊して山毛﨔尾山ルートを帰っていく。


           ブナの木の根方早くも雪解けて


 いつの間にか冬瓜山に向かっていた。この先、岩稜帯が危険なので戻り、150mほど降りて踏み跡を辿る。冬瓜平といっても登り降りが続く。年配2人と青年に会う。「踏み跡がしっかりついているので心配ない」
 前方に目指す山が見えてきた。

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055.JPG笈ヶ岳

 雪崩の後のような所もあったが、傾斜地の雪は固まっていた。岸壁の下まで行かずにショートカットして登る。
10時35分、高度1675mの尾根に出て休憩。風が強くレインウェアを着こむ。


            雪山や黒豆のごと糞ありき


 県境稜線、右手の雪屁を避け、慎重に足を運び小笈山を通過。050.JPG笈ヶ岳
 シリセードしたりしながら雪の踏み跡を進み、登り返す。最後は笹やぶだった。
11時52分、笈ヶ岳登頂。風もなく360度見渡せ、四方の写真を撮ってから食べる。

042.JPG043.JPG

                            手前シリタカ山、奥、白山

045.JPG左:大笠山
 三角点の近くに石祠、標識の下に蓋付きステンレス製バケツがあり、登頂者ノートが入っていた。
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 105年前、陸地測量部の一行が三角点の測量中、銅製の経筒や仏像、和鏡などを発見。経筒には1518年に武州光福寺の僧が山頂に納経するために登頂したと記されていた。これらの出土品は国立博物館に保管されている。山名の「笈」とは修験者が荷物を入れて背負う箱であり、修験の山だった。
12時30分、下山。55分後、休憩。その後も黙々と踏み跡を辿る。雪が柔らかくなっていた。
15時15分、アイゼンを外す。高度1285mからは急なので、登る格好で慎重に降りる。岩鏡の花に癒される。

061.JPG岩鏡
17時20分、渡渉場。水量が増え、足の置き場がないので下に降り、水が淀んだところを渡る。革靴だったので靴下までは濡れなかった。
18時15分、車に戻り、そのまま民宿に向かう。30分後、白山一里野温泉「山びこ」に到着。「魚を焼くので、先に風呂に入って」と言われ、部屋に荷物を置いて1階の大風呂へ。風呂から上がって、そのまま食卓につく。未だストーブで部屋を暖めていた。ビールを飲み、岩魚の塩焼き、熊刺し、山菜テンプラを食べる。部屋に帰ってブランディで乾杯。12時間近くかかったのは慎重に降りたことと、疲労が重なっていたようだ。

Oizurugatake(1841m) 200Famous mountain in Japan
1.Access:car and expert are essential.
2.Facilities: Nishiyama lodge one night two meals+two set of onigiri10650yen
       Yamabikoso private house one night two meals 7700yen
3.Best season:AprーMay
Records
Apr25
Drive highway from Tokyo to Kanazawa and the gate of Hakusan super rindo at Chugu hot spring. Enjoy hot spring and take dinner.
Apr26
04:20-04:35 Go to rest house at Jiraitani valley.
05:10-06:20 Cross valley river and climb steep trail using rope.
06:25-07:15 Short rest at 1230m and wear 12nail crampons on shoes.
07:20-09:00 You can see Mt.Hakusan to your right. Climb in beech forest until ridge.
09:10-10:35 Down to Kamouri plateau and follow a foot print on snow.
10:45-11:50 Ridge1675m high to summit by way of Mt.Kooizuru.
12:30-15:15 Down to 1285m and take off cranmpons.
15:15-17:20 Down to Jiraitani valley ,hard to cross increased water.
18:00-18:45 Back to car and drive to lodge.


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