グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
越後・会津4座の山旅④
8月21日(木):曇ときどき晴
6時、起きて洗面を済ませ、朝風呂に入りに行く。
6時30分、ラジオ体操の放送が流れ、生活改善センター前の小さな広場で小学生らしき女の子2人が並んで体操していた。
二人してラジオ体操村の夏
雑貨屋は既に開いていた。川縁に降りていくと2人上がってきた。岩風呂には夫婦入れて5人いた。風呂に入りながら西根川を眺める。緑深い木々の分け入るように流れていた。風呂から上がって祠に寄っていく。「古峯神社」の札が貼ってあった。
宿に戻ると、日当たりに登山靴が乾かされていた。朝食をいただく。鱒の甘露煮やゼンマイに似たカクマに卵料理。古峯神社のことを聞く。鹿沼の古峯ヶ原にあり、日本武尊を奉っている。出産、受験、就職の前にはお参りに行ったと言う。
8時過ぎ、朝刊「福島民生」が配達される。最近は新聞をとらない人も増えている。
9時前、見送られながら出発。桧枝岐に戻り、「アルザ尾瀬の湯」に駐車。10時開業だが、清掃のため12時からだった。車内で本を読み、近くのレストラン「水芭蕉」でザルソバを食べる。
12時過ぎ、露天風呂に浸かる。打たせ湯もあった。
のんびり過ごした後、缶ビールを飲みながらプールを眺める。車で桧枝岐を過ぎ、ミニ尾瀬公園の大駐車場に車を停める。
山の神橋を渡って、武田久吉メモリアルホールに入る。
小島烏水らと日本山岳会を創り、尾瀬の自然保護に尽力した足跡を紹介していた。その後、池を周って白旗史朗尾瀬写真館を見学。いずれも新しく、今は無料になっていた。
15時、出発。50分で平ヶ岳登山口に駐車する。下山して来た人に状況を聞く。朝は雨がやんでいたが、湿原で降られた。道のむかるみが凄いと言う。
17時、お湯を沸かしてハヤシライスを食べる。ドアを開けると蚊が侵入して来た。雨が降りだす。懐中電灯を使って明日の仕度をしておく。携帯ラジオでは良く聞き取れなかった。時たま車が通り過ぎ、2、3台が駐車して来た。
平ヶ岳 (2140m)
地図:国土地理院1:25000平ヶ岳、尾瀬ヶ原、会津駒ヶ岳
昭文社:山と高原地図⑭尾瀬、又は⑮越後三山
8月22日(金):晴
零時過ぎ、小用のため外に出る。星空だった。
3時30分、車2台やって来た。仕度する。
4時過ぎ、ヘッドライトを点けて出る。少し登ってからブナ林を通り、下台倉沢を渡り、杉林の中を右折する。尾根を登っていくと、段々と明るくなって来た。蜘蛛の巣がかかっていて、今日最初に通るとわかる。
5時、前坂で休憩。五葉松が立っていた。向かう先はガスがかかっていて、下から段々上がっていた。ヤセ尾根を登って行く。砂礫の急な登りが続く。
6時30分、下台倉山(標高1604m)。雀蜂が飛んで来たので早々に出る。雨が止んだせいか、蟻の群や蛇に出会う。茸も多い。ガマズミの花が咲いていた。
南に向かい尾根道を進む。台倉山(1695m)の頂上は広場になっていた。テント泊帰りの5人に会う。
7時45分、台倉水場に出た。水場には降りていかなければならないので、休むだけにする。樹林帯の中、ドロドロになった道が続く。ストックを使って通る。
泥溜まり跳びそこねせし登山靴
白沢清水(1711m)で岩間からの水を補給。笹と針葉樹の中を歩く。ヤセ尾根に出て、ロープのある岩場を登っていく。幾度もロープを使って尾根を登って行くと、急に視界が広がり手前に池ノ岳、左手に平ヶ岳が見えた。草原に横になってリンゴを齧りながら眺める。
白髪の男性が現れ、キャノンの一眼デジカメで盛んに撮って去る。後を追って池ノ岳まで稜線を登る。
10時、見晴らしの良いところで追いつく。ドコモ携帯使用可と書いた杭が立っている。生憎、車に置いてきてしまっていた。彼のを貸してもらったが、家内は不在だった。池塘が広がっている。姫ノ池の先の平ヶ岳は近くなった。
池ノ岳を過ぎ、ハイマツや石楠花の中に伸びる木道を歩いていく。木道は厚生年金国民年金積立還元融資で出来ていた。玉子石への分岐を左にとり、オオシラビソの林を抜けていく。
10時45分、脇道に入って平ヶ岳登頂。
尾瀬の山と会津駒ケ岳を眺めながらベンチでパンを食べる。八王子からの夫婦が隣りにやって来て食べる。
11時20分、出発。25分で池ノ岳に戻る。
姫ノ池を歩いてから降りる。新潟の高校生17名と擦れ違う。軽装だった。
タテヤマリンドウや見慣れぬ花が咲いていた。
再び白髪男性に会い、話しながら降りていく。奈良在住、機械用ロボットを開発し、70人位従業員のいる会社を経営していた。しかし不況になってから大会社が進出したり、海外委託でコストを維持できなくなり、会社をたたんで特許料で食べている。奥さんはダイビングに夢中、しょっちゅう海外に行っている。娘はスカイダイビングでオーストラリアにとそれぞれ分野が違う。今回はトヨタRAVAを北海道迄フェリーで運び、幌尻岳に行こうとしたが、台風15号で通行止めになる。そこで東北の山に登り、温泉に入りながらやって来た。途中、携帯で仕事の相談にのっている。地獄を経験したせいか白髪だが、還暦にはいっていない動き。第2の人生を満喫していた。
白水清水で別れる。湧水を補給したが、炎天下を歩くと直ぐ汗になってしまう。木陰で半ズボンになっていたら、八王子夫婦に抜かれてしまう。しなびた足指が疲労を訴えていた。一度に4つの百名山を踏破するのは限界のようだ。
下台倉山に出ると、テント持参の青年がいた。水の状況など教える。前坂を過ぎた頃、高校生が抜いていく。クロスカントリースキー部の部活だった。挨拶もきちっとしていたし、トップとしんがりは流石に貫禄があった。
東向きに降りているので日差しを浴びなくなり、身軽になったせいか、足の運びもスムースになる。ホイホイ降りていく内に八王子組を抜き返す。沢で靴とストックを洗っておく。
16時過ぎ、登山口に戻る。高校生達は体操した後、バスで尾瀬に向かって行く。こちらは反対側を走る。奥只見湖を右手眼下に、曲がりくねった道が延々と続く。水が道に溢れた箇所があるとスピードを落とし、水を飛び散らせながら通る。銀山茶屋に駐車してソフトクリームを食べ一服する。
日光橋を渡り、トンネルに入り、奥只見シルバーラインを突っ走る。トラックの後ろにつくと、左矢印を出して追い越させてくれた。途中、外に出ることもあったが、真っ直ぐに伸びたトンネル内、ポタポタ地下水が落ちてくるのをワイパーで拭いながら走る。
トンネルを出たところのガソリンスタンドで20ℓ補給しておく。入浴できる温泉名を聞いて出たが、見つからなかった。高速近くの道の駅は土曜日で休業していた。レストラン「かたつくり」で生ビールを飲み、天ぷらソバを食べる。帰りに魚沼コシヒカリを買う。2キロ1700円だった。
19時、出発。国道17号線で六日町まで走り、高速に入ってすっ飛ばして帰る。
Hiragatake(2133m) border of Fukushima pref. and Niigata pref.
100Famous mountains in Japan
1.Access:Car is essencial.Kanetsu expresswayKoideIC→national road232, pref.232,national road352,Shiori touge(pass),Hiragatake gate
2.Information:Uonuma city commerce,tourist association(025-792-9754)
3.Season:midJun to Oct
Records:Aug22
4:05-5:00 climb to Maesaka(1197m).
5:05-6.30 climb among beech woods to Mt.Shimodaikura(1604m).
6:40-7:45 climb to Mt.Daikura(1695.3m).
7:55-9:20 down and up to Ikenodake(1903m).
9:30-10:45 climb among Abies mariesli woods and tree way to peak.
11:20-11:45 back to Ikenodake.There is plenty of small pond where is full of weed.
11:45-16:05 back to starting point.
コメント 0