グランパの山歩き
1.2016年6月15~16日
2.同行者:I
3.交通機関:I車(三菱アウトランダーPHEV)
4.宿泊:丹沢湖畔・落合館 一泊二食¥7560 電話0465-78-3190
5.資料:昭文社・山と高原地図28丹沢
6.諸経費:¥12000
大室山(1587m)山梨百名山
大野山(723.1m)関東百名山
6月15日(水)曇 用木沢登山口=犬越路=西の肩=大室山 23172歩
4時20分、起床。お湯を沸かしてポットに入れ、オニギリを食べる。
5時15分、出発。既に明るいのに街灯は点いたままだった。地下鉄南北線のホームの時刻表は古く、ネット情報の方が信頼できた。27分発、日吉行きに乗車。座って行く。シャツの肩に義塾のシンボルマークをつけた高校生、端の席で爆睡していた。車内のポスターに浦和レッズや埼玉スタジアムがあるのは埼玉県赤羽岩淵からだろう。
5時48分、麻布十番で降りて4番出口に向かう。エスカレーターには「手すりにおつかまりください」の案内の下に黄色いマークに黒く書いた「抗菌」が張ってあった。外に出て近くの「りそな銀行」前で待つ。Iは既に着いていたが、近くに交番があるので私が現われてからやって来る。出発後、高樹町で乗ろうとしたが、見つからず、そのまま首都高速の下を走行。三軒茶屋から入る。反対側は既に混みだしていた。東名高速の料金所を通過。
7時13分、大井松田で降りて国道255から246を走行、単線の御殿場線に沿って走る。東山北駅は無人だった。コンビニがないので県道76を走行。「DAILY STORE」を見つけて弁当を買い、トイレにも行っておく。窓側に食事できるスペースがあり、外では野菜売り場を営業していた。
山北駅の前を通る。
山北駅
246に戻り、幾つかのトンネルを通過。清水谷で右折して県道76に入る。河内川に沿って北上。神尾田トンネルを越えると丹沢湖に出て永歳橋を渡り、右折して中川に沿って走行。西丹沢自然教室を通過、分岐点にある看板を良く見ないまま右に行ってしまう。
8時半、ゲートがあり、外して更に車を進める。どうもおかしい。道に迷った場合の原則通り、元に戻る。私有地だった。1時間ロス。分岐点から別のルートを行くとゲート前に用木沢登山口(標高610m)があり、2台、駐車していた。登山靴に履き替える。
↓大室山
9時45分、出発。このルートは犬越路まで東海自然歩道でもあり、良く整備されていた。ブナ林の中を歩いて行く。鉄製階段を上がって川を渡り、大きな砂防ダムの脇を歩く。
沢にかかった木橋を何度も渡る。四万十川の沈下橋を思い出しながら、Iが渡り終える頃に進む。
15分後、大きな沢と別れて杉林の中を上って行く。
せせらぎの音も消え、ひたすら足元に注意しながら登る内、鎖がある所もあったがストックを使うだけで良かった。鹿から植生を保護する網が張られ、網を越える梯子があった。
オールグリーンの中、前方を見ると霧がかかっている。
犬越路に出て右に取る。
11時20分、避難小屋に入って休む。快適だった。ドアは自動的に閉まる。奥にはトイレもあった。
10分休んでおいて良かった。その後、17分、急登が続く。登り終えた所に三角点があったので大杉丸(標高1169m)だろう。ブナの森の中、鶯やオオルリらしき鳥が鳴いていた。
12時、降りて登り返す。花には縁がなかったが、一か所に山ツツジが咲いていた。
タフそうな男が前からやって来た。始めて人に会ったという。10分後、チェーンのある所を登りきると、待っていた男に会う。神奈川県指導員のラスターをかけている。ルートチェックを自由に選んで歩き、年10回やっている。
途中、5分間一本立てる。倒木にサルノコシカケ科の茸が生えていた。いたるところ、土嚢で道が崩れないようにしている。
丹沢や鹿除け網延々と
ドウダンツツジが咲いていた。
大きな薊とバイケイソウの葉が一緒に見え出す。
13時35分、加入道山との分岐点「西の肩」に出る。
広場には大きなテーブルが二つある。休むことなく大室山に向かう。
13時45分、登頂。広々としており、山梨百名山の標識と、標高を書いた標識があった。
木の根っこに腰を下ろしてウーロン茶を飲みながら食べる。いつも用意したコーヒー・スティックなどのセットを忘れていた。25分後、ストックを2本にして出発。種が混じった糞を見つける。分岐点からは遅れを取り戻すべく、一気に降りて行く。
梅雨時の降られぬ内の山下り
15時5分、避難小屋で休んでいると、中年女性がやって来た。横浜からで専ら単独で登っていた。トイレに行っている間、先に行く。30分後、崖の上の道でチェーンが続いている所は慎重に歩く。
渓流まで戻り、橋から眺める。
足の疲労も出てきてスピードが落ち、最後には、さっきの女性に抜かれる。バスの時刻に間に合うようにしていた。
16時23分、車に戻る。靴を履き替えた頃、近くに車が来た。釣り師で、釣り許可の桃色カードを後ろに付けていた。許可料千円。マスを釣りに川に向かう。出発して間もなく彼女に会ったが、同乗不要と言われて別れる。確かにバス停まで、近かった。
丹沢湖に出て永蔵橋を渡って直ぐに宿泊所があった。
17時5分、近くの駐車場に停めて落合館に入る。2階の「大室」に案内される。8畳の他、テーブルと4つの椅子があってゆとりがあり、窓から丹沢湖が見える。風呂に入って汗を流す。温泉ではないが、ブラックシリカという鉱石を通していて遠赤外線を放出、身体に良いという。
18時過ぎ、食堂に行くと6人の作業員が食べに来る。ここではご飯やお茶などはセルフサービス。我々はビールを2本飲みながら食べる。彼等がやるように皿にご飯とカレーをかけて食べる。大画面のテレビでは舛添知事辞職のことを報道していた。
食後、部屋に戻り、持ち寄った焼酎のお湯割りと摘みを食べながら議論。縄文に始まる歴史教科書の取り扱い、アメリカ大統領選挙、イギリスのEU離脱問題、消費税延期、軽減税率と続く。学生の時、経済政策を学んだ仲、大所高所から分析する。
21時半、時間切れで寝る。
6月16日(木)曇り 大野山 6497歩
5時、起床。Iはトイレに行っていた。
5時40分、1人で散歩。旅館の前に異形の樹が保存されていた。ここの二代目石田左近が南アルプスで見つけて1987年7月に移設。「丹こぶ栂(つが)」と命名している。
永代(蔵)橋を渡る。三保ダムや、これから行く大野山が見える。
橋のたもとには東電の変電所があった。帰りは反対側を歩いて記念館の脇にある「三保の家」を眺める。
家の手前に三保ダム建設で水没した水車ランオー(出力3210kw)、更に、2012年8月5日、ロンドンオリンピックに出場した地元の尾崎好美選手が丹沢湖マラソンで使った靴型の碑がある。
ダムで水没する三保村から移住した家々を見ながら戻る。旅館にはガスボンベを搭載した小型トラックが駐車していた。
電線を伝ふ子鴉覚束な
6時10分、朝食。一組は既に食べ終わろうとしていた。川魚の煮物、ハム卵生野菜の皿の他、納豆用だろうか生卵がついている。大き目の茶碗にご飯をそそぎ、味噌汁を2人分持ってテーブルに行く。彼も来たところでテレビの前で食べる。日本の熊、フロリダの鰐に子どもが襲われたことがニュースになっていた。食後、部屋の向い側にある洋式トイレに入ると、自動的に蓋があいた。TOTO WASHLET。蓋に触れない清潔さと節電、日本ならではだが、昔なら怪奇ととられるだろう。
7時過ぎ、出発。まだ疲れが残っているのか、行き先を間違えて落合トンネルを越えて町立キャンプセンターに行ってしまい、戻る。トンネルを通ったことを覚えているので思いこんでいた。カーナビに谷峨駅にセットしたので国道246に出て別ルートに行ってしまう。地図を良く見れば合流するので問題なかった。大野山入口も良く確認しておけば良いのに樋口橋の手前を左折と頭に入れていたので、トンネルの前で左折すべきなのに、トンネルを越えてから左折。おかしいので地元の人に確認して戻り、行き先が書いてあるのを確認して行く。道は狭いが舗装道路、この時間に利用するのは我々だけだった。案内に従って駐車場に車を入れて歩く。8分で到着。山の標識は奥にあり、手前、盛り土したような所には石段になった祠がある。山北町観光協会長と神奈川県松田警察署長の連名で「祈安全登山」と書いていた。隣りに方位盤がある。見にくいが西に富士山、南に小田原市などとある。右下に小さく「2004年、小田原城北工業高校製作」とある。
山名を書いた標識まで行って写真を撮る。
トイレの他、雨宿りできる円形の休憩所があり、そこで休む。
落合館、5代目の女将、石田栄里子さんの話を聞く。1978年、ダム湖が出来るまで三保村落合で酒屋と宿屋を営んでいた。
9時5分、出発。駐車場へ戻り、臨時トイレで排尿。脇道をちょっと歩くと木彫り作品が並んでいた。標識の下に置かれた小鹿と同じく、どこかの学校が製作したものだろうか。
10分後、カーナビに大井松田ICとセットして、来た道を戻る。延命水のある水場や、山の中のボクシングジムを通過。国道246に出て走行、指示通り籠場インターで右折。そこで小田原方面と出ていたので、ここでも勘違い。246に戻ってしまう。再度、確認しても戻る信号もない。トラックと一緒に走行。堀川入口で右折して県道62号に入る。桜並木が続いていた。何故か「出雲大社」がある。
10時、秦野中井ICで高速に入る。東上空に黒い雲があり、雨がぱらつくこともあった。30分後、海老名SAでトイレや買い物で20分過ごす。コンシェルジュに聞くと、東京まで渋滞情報はなかった。
順調に飛ばして首都高速に入り、高樹町で降りて、外車ナンバーの車の後について六本木ヒルズへ右折、麻布十番の地下鉄乗り口で別れる。
11時47分発、地下鉄南北線に乗って家に帰る。
終わりに
今年、初めての山行。同行者にお任せして参加したせいもあり、ドライブを含めて道迷いに気づかなかった。 次回は階段歩きなど筋力トレ以外に、頭の体操をして備えたい。
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