グランパの山歩き


       群馬県百名山:御飯岳・鼻曲山登山の旅

1.2016年10月3日~4日

2.同行者:I

3.交通手段:I車・三菱アウトランダー

4.宿泊:ペンション「アンデルセン」℡267-46-2522素泊まり2人¥7000

5.地図:山と高原地図 17志賀高原・草津、19浅間山・軽井沢

6.諸経費:¥13000

10月3日(月)曇り時々小雨 御飯岳(おめしだけ)2160m)13373

 6時、王子駅北口の三井住友銀行裏にI車が到着。乗り込んで王子北から首都高速に入り、環状道路から関越自動車道路を走行。雨天の中を通過することもあった。アウトランダー車は自動的にワイパーが動いて滴を拭き取る。

7時半、上里ICでは雨に降られず、車に電気を30分充電する。カードを機械が読み取り、太い管を車に差し込む。作動したところでトイレに行き、無料のお茶を飲みながら、テレビで天気予報を観る。今日はところにより雨が降るが、明日は晴れる。近くにある給茶機や育児室を英語と中国語、韓国語で案内していた。

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8時5分、出発。20分後、渋川・伊香保ICで降りて国道291を走行。途中のコンビニ「SAVE ON」に寄って山で食べるものを買う。ここは前橋に本社があり、群馬県を中心に展開していた。我妻川と鉄道を見ながら遡上、Iは温泉好きの奥さんと四万温泉などに来ている。

9時半、八ッ場ダムの工事が再開していた。国道145号から144になると、反対車線にトラックが増える。長野県上田市に通じる道路のせいだろう。東電の出力7.4MWの今井発電所の脇を通過。笹平で22キロある万座ハイウェーに入り、料金所で1050円払う。天気も良くない月曜日、すれ違う車はない。万座に出て硫化水素ガス危険地帯を通過、プリンスホテルの方へ道をとり、県道466から112号へ左折、一車線の道を走行して毛無峠に着く。標高1823m。一台の車が破風岳の方に停まっている。

DSC07341.JPG破風岳

眼下の小串硫黄高山跡だけ鼠色になっていた。

DSC07343.JPG中央、小串硫黄高山跡

10時50分、靴を履き替え、ストック1本を用意して出発。熊笹とハイマツのある岩場の道を登って行く。

DSC07372.JPG毛無山DSC07373.JPG

最初は脇道に行ってしまい、頂上を目指す。ここにはハクサンイチゲなどの食草がないので雷鳥は生息していないようだ。30分かかってケルンのある頂上に出る。

DSC07345.JPG毛無山頂上

前方の景観を眺めてから、高度50mほど降りて登り返す。DSC07346.JPG

熊笹から針葉樹林の中に入り、ひたすら稜線を歩く。足元に次々と茸を見つける。視界がない分、楽しめた。

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13時10分、登頂。写真を撮ってから、オニギリ二つ食べ、ポットのお湯を使ってIにコーヒーを、私はお茶を飲む。尾根の先に黒湯山と万座山が見えた。

DSC07355.JPG御飯岳頂上

DSC07356.JPG右から万座山、黒湯山

30分後、下山。ガスの中を降りていく。両脇を草刈機で刈ってあるので安心して降りられる。ナナカマドの実が生っていた。

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やがてガスがなくなり、右手下に小布施町が見えて来た。

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14時50分、車に戻る。20分後、宿泊所の電話番号をセットして出発。帰りは草津経由で北軽井沢を目指す。途中、ロープウェーが作動していたが、お客が乗っているようには見えなかった。

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殺生河原の近くは素通りして下りる。草津の街を通過、高度を下げて大津を左折、すぐ羽根尾で右折して国道146を南下する。北軽井沢は未だ群馬県だった。

17時15分、中軽井沢にあるペンションに着く。標高1045m。1階が中華料理店だった。男性1人で運営、先に宿泊料を払い、2階210号室に入る。我々以外に客はいない。ポツポツ雨が降っているので、階下で食べる。大ジョッキのビールで乾杯後、2品とってシェアーして食べる。食後、温泉ではない風呂に入ってから部屋で持参の焼酎を、お湯割りで飲む、テレビでは大隈教授のノーベル生理学・医学賞受賞に沸いていた。21時、就寝。

10月4日(火)晴 曲山(はなまがりやま)(1655m) 18310

5時起床。20分後、鍵を1階の置き場に入れて出発。近くのコンビニに行ったら、6時開店。首都圏や繁忙期とは違う。軽井沢駅の方に出てセブン・イレブンの駐車場で3分待って入る。シラス入り弁当を温めてもらって車内で食べる。食後、店内の選別ゴミ箱に空を捨てる。中国語でも案内しているので店長に聞くと、「中国人が利用する。英語は近くの修道院関係が多い」と言う。観光地はどんどん国際化していた。

6時45分、出発。Iはスキーをやるので冬にも来るが、軽井沢アウトレットはゴルフ場を使った広大な敷地だった。近くを走る新幹線は5両の内、2両の色が違っていた。長日向の登山口に向かう。最初は豪壮な別荘に圧倒され、日光街道のように道の間にカラマツ並木が続いていた。

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小瀬の料金所で400円払って通過。係員に確認すると橋を渡って直ぐという。地図上、別荘地の脇だが、新入禁止の看板が出ているので、他を探す。「竜返しの滝」案内があるので更に奥に行って、確認。やはり別荘地の先に行くしかなかった。別荘地には丁度、車が停まっていた。地図を持って声をかけると網戸越しに聴こえて男性がやって来て教えてくれる。地図通りゲートまで行き、右手の看板に薄く「亀曲山」と書いてあるのを見てもIは逡巡している。彼は単独で山梨百名山に挑戦する中、道迷いなど苦労していたようだ。駐車できる場所まで戻って停め、支度して行く。

8時17分、出発。ゲートの左手には「熊注意」の看板がある。

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2人して鈴をリュックにかけ、車が通れる道をゆっくりと登って行く。猪が掘った跡、栗のイガやドングリの実が落ち、大羊歯が両脇に生えていた。

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植林されたカラマツ林が続く。

DSC07386.JPG唐松林

 9時、林道とクロスした所の日陰で一本立てる。その先で分岐点があり、どっちともとれるテープがある。地図に巻き道と書いてあるのを忘れて真っ直ぐの道を選ぶ。以前にできた道らしきところを登り、土塁のようなところは上を歩く。磁石で方向を確かめながら登る。今日も足元に茸を見つける。倒木などに生えていた。

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 右手にルートを見つけて登る。赤テープの先は視界が開けた。

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 再び雑木林に入り、長いロープを使って登る。

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登り終えると長日向ルートの標識があり、右手が頂上だった。

 10時3分、登頂。三角点はあるが、標識は朽ちている。鉄棒に取り付けた真新しい板に「熊野修験」「奉修行上野・信濃國鼻曲山」「十月吉祥日・那智山青岸渡寺」などと書いてある。他の文句は良く読み取れなかったが、ここが修験の山であることがわかった。*(末尾参照)

DSC07401.JPG 頂上の修験碑

 西側の樹間に浅間山、東側に角落山の岸壁、南東に大天狗が見えた。

DSC07405.JPG浅間山

DSC07403.JPG角落山

 15分後、下山。スロープを使って降りる。分岐点に戻って赤テープを巻き道の枝に吊るす。林道の交差点で休憩中、タイツを脱ぎ、ジッパーを外して半ズボンにする。
 11時40分、ゲート通過。今日も誰にも会わなかった。20分後、出発。旧軽井沢に入ると重要文化財の旧三笠ホテルには人が集まっている。天気が良いので街にも、いろんな人が散策している。若い青年は中国人だろうか。軽井沢駅前で左折、高速のインターチェンジは遠いので碓氷峠を越えていく。181曲がりある。センターラインを車が越えないように曲がる箇所に出っ張りがある。紅葉の時は、身動きができないルート。途中、熊ノ平地区では左手に旧鉄道のトンネルが幾つか見え、大きな碓氷橋が見えた所へは「アブトの道遊歩道」が通じていて、見物に来ている。

DSC07416.JPG碓氷橋

 松井田妙義ICから高速に入って富岡を通過する。

13時40分、ハイウェーオアシスに入る。SAとは違い公園風にして中央広場に小川を流し、周りに花の交流館、レストラン、直販店が建つ。

DSC07420.JPG ハイウェーオアシス

「道の駅ららん藤岡」でもあり、一般道からも入れた。蕎麦屋を見つけて入る。木の香りがするような新しい雰囲気だった。Iが今回の精算をしている間、トレーを運んだり、下げたりする。宿泊代が安く済み、半分以上が高速料金だった。食後、別れて土産品を買う。私はイチジク、里芋、茄子、春菊を買う。
 14時20分、出発。順調に走行したが川越IC5キロ前から渋滞。事故多発地帯の看板が立っている。30分に1キロレベルで動く。左の低速車線の動きが速いのに気づくのが遅かった。

15時50分、左、一車線通行になり、事故現場を通る。軽自動車は横転、運転手は病院に行っているだろう。トラックの方は前方を少し破損しているだけだった。

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Iは時速100キロで走るが、他の車は遅れを取り戻すべく、ビュンビュン追い抜いて行く。35分後、新板橋で首都高速を降りて飛鳥山公園の手前で別れ、自宅まで歩いて帰る。年齢の割に歩き過ぎたのか、臀部の筋肉通が残った。


 

*翌日、メールで日本修験学会会長鈴木正崇先生に不明な点を教えていただく。

「那智山青岸渡寺」の御本尊は如意輪観音です。西国三十三所観音霊場の第一番、ここを根拠地にして活躍する修験がいます。鼻曲山の近くにある桂木観音は行基が修験の霊場の葛城山に似ているので名付けたという由緒があり、巡拝したのかもしれません。




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