グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

                   南アルプス南部3座の山旅①

           聖岳、上河内岳、光岳

1.2003年9月16日~19日

2.同行者:H

3.林車:BMWワゴン 高速料金+ガソリン代¥12700

4.宿泊:聖平小屋・1泊2食¥6500 茶臼小屋・1泊2食¥6500

     光小屋・素泊まり¥3000

5.温泉:飯田・健康ランド「ゆーみん」アルカリ性単純温泉400

9月16日:晴

 予定していた5人の内、3人が家庭の事情でキャンセル。

 5時始発の山手線で新宿に行き、南口で待つ。

 5時35分、H車に乗り込む。中央高速に入り、諏訪SAで天ぷらソバを食べる。飯田ICで降り、カーナビの指示に従って走る。天竜川を越え、矢筈トンネルを過ぎ、国道152号線を右折、南下して「しらびそ峠」に向かう道を左折する。どんどん高度を上げていく。途中、トラックに3回向かい合う。2回はバックして擦れ違う。狭い道だが舗装されているので車の出入りが多い。一気に降りて、砂防ダムの上を渡って砂利道となり、ガタガタしながら便ヶ島の広場に着く。小屋の前に駐車したが、係員が出て来て、ここはダメという。一列奥に停める。かって1日500円徴収していたが無料だった。

 10時10分、出発。大きな薊が咲いていた。遠山川より高くなった道を歩いていく。

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フシグロセンノウやカワラナデシコが咲いている。

DSC00060.JPGフシグロセンノウ

DSC00062.JPGカワラナデシコ

 10時55分、西沢渡に出る。水量が多くて膝下まで浸かりながら渡渉。

DSC00061.JPGDSC00064.JPGトリカブト

 靴を脱いで濡れた靴下を絞ってから履く。登りだして直ぐ営林署の廃屋が建っていた。近くにトリカブトが咲いている。一息入れてから、1時間、高度200mのペースで登る。カラマツ林の中なので日差しを受けず、17キロのリュックを背負って登る。

 12時20分、高度1500mになったところでオニギリを食べる。

25分後、登りだす。しばらくしてハイカー2人が降りてきた。今日、聖平小屋に泊まる人は5、6人になると教えてくれる。足元に、小さくて細い白い花カニコウモリが咲いていた。何回か倒木の下を潜っていく。急登が終わり、緩やかになる。

 15時、高度は2100mになった。苔が多くなる。ガレ場に出て更に登っていくと薊畑分岐に出る。降りて行くと殆ど咲き終わった薊が広がり、タカネナデシコとキンポウゲがアクセントをつけていた。黄色いオタカラコウと紫色のトリカブトが一所に咲いていた。20分程で方向指示盤を左折する。

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立ち枯れの木が目立つ中、木道を歩く。マツムシソウが咲いていた。

 16時過ぎ、聖平小屋に着く。

DSC00065.JPG聖平小屋

 記帳では今日の宿泊者は12名だった。白髪の主人は応対が丁寧。

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 16時30分、食券を持って食堂に行く。カレーライスにスープ、フルーツコンポにお茶が出た。食後、外に出て、水を補給、お湯を沸かしてポットに入れておく。明日の聖岳登山のため小さなリュックを準備してからトイレに行く。中はベニヤ板の床を長方形に切ってあった。便が2m下に落ちていく。

 小屋近くに明治大学山岳部の大きなテントが張ってあった。反対側は先輩達のようだ。雨がぱらつく。同宿者たちは山の情報交換に余念がない。

                  聖岳(3013m)、上河内岳(2803m)

地図:国土地理院1:25000赤石岳、上河内岳

   昭文社:山と高原地図44塩見・赤石・聖岳

9月17日:晴                          

 4時30分、洗面を済ます。星空だった。

 5時過ぎ、朝食をとっておく。小屋の主人に挨拶する。主人は古畑さん、5年前からここにいるが、前職は井川町の喫茶店主だった。

 5時50分、出発。リュックを方向指示盤の近くにデポしておく。薊畑分岐点に出てモミとハイマツの中を登っていく。

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DSC00068.JPG聖岳

 荷物が軽いせいかホイホイ登って50分で小聖岳に着いてしまう。

DSC00071.JPG奥、聖岳

 ヤセ尾根を降りて行く。左手は崩壊が激しかった。砂礫をジグザグに登っていく。左手に兎岳が見える。

DSC00072.JPG兎岳

 8時10分、聖岳登頂。光岳を登って来たオバサン3人が居たので、写真を撮ってもらう。

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富士山が霞んで見えた。地図を見ながら兎岳から赤石岳を確認する。

DSC00075.JPG右、赤石岳

 遠く仙丈ケ岳の雄姿が見えている。中央アルプス手前の尾根の下を林道が伸びていた。しらびそ峠に出る道だった。

DSC00077.JPGしらびそ峠方面

 8時35分、降りる。荷物を持っていない五分刈り青年が登ってきた。

 10時20分、方向指示盤に戻り、水を補給しに聖平小屋に行く。さっき会った青年がいた。これからアルバイト先の茶臼小屋に戻るという。我々が行くことを伝えてもらう。リュックの近くで靴と靴下を乾かせながら食べる。

 11時15分、出発。アップアンドダウンを繰り返しながら高度を上げていく。シラビソ林からダケカンバ更にハイマツと変っていく。南岳山頂には標識が立っていなかった。振り向くと聖岳が見える。聖岳が横に繋がっていて形が変っていた。聖岳は下から仰ぎ見るのにふさわしい。鞍部を降りて花畑の斜面を歩く。今度は上河内岳がそそりたつ。岩にイワキンバイが咲いていた。

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                       イワキンバイ

 Hは上河内岳を登らないというので先に歩く。

 13時35分、方向指示盤にリュックを置いて頂上を目指す。頂上はのっぺりした所で眼下にダム湖が見えた。

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笊ヶ岳の方はガスって見えなかった。直ぐ戻る。

 14時、出発。奇岩竹内門を過ぎ、砂礫の斜面を登っていく。

DSC00086.JPG奇岩竹内門

 亀の甲羅に似た盛り土に草が生えていた。ガレ場を登って方向指示盤に出る。小屋に向かってハイマツの間を降りていく。

 15時30分、茶臼小屋に着く。五分刈り青年から聞いていたのか、主人の原田さんにニコニコして迎えられ、2階の右手に案内される。既に1人休んでいた白髪男性が起きてHと話し出す。青年3人が素泊まりで別室に入ってきた。

 16時45分、夕食の仕度が出来、客3人と原田さんとバイト生と一緒に食べる。

味噌汁、煮込み料理、圧力釜で炊いたご飯にリンゴを食べる。食材はヘリで運んでいる。今年の夏は天気が悪いので運ぶ量は少なかった。

 青年は宇都宮大学のワンダーフォーゲル部、南アルプスを登りにここに寄ったところ、引き抜かれて手伝っている。富士山のダイヤモンド来光を見て、今月中には帰る予定だった。

 白髪ハイカーは既に聖岳は登っているが、雨のため光岳を断念したことがある。我々と同じコースを辿り明日、光岳に向かう。主人も朝の仕事を終えたら光岳に行くという。

 17時40分、水を補給し、トイレに行っておく。外は冷えてきた。

Hijiridake(3013m) border of Shizuoka pref. and Nagano pref.

                                     100famous mountains in Japan

Kamikouchidake(2803m) border of Shizuoka pref. and Nagano pref.

                                     200famous mountains in Japan

1.Access: car is better. ChuoExpresswayIidaICnational road153,474,152, Bengashima

               2.Facilities:Hijiridaira Lodge  one night two meals 6500yen

Records

Sep16

10:10-10:55 walk from Bengasima to Nishisawando.

11:00-12:20 climb to 1500m high and take meal.

12:45-15:00 climb to 2100m high.

15:05-16:05  climb to Hijiridaira lodge

Sep17

5:50-6:40  climb to Kohijiridake.

  6:45-8:10   climb to peak.

  8:35-10:40  back to cottage and take meal.

 11:15-13:50  climb to Kamikouchidake.

 13:50-15:30  down and walk to Chausu lodge.


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