グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

           南越後3座の山旅③

                  高妻山(2353m)

地図:国土地理院1:25000高妻山

   昭文社:山と高原地図⑱妙高・戸隠・雨飾

9月20日(金)晴                           

4時半に起き、5時前に荷物を持って応接室に行く。既に食事が用意され、テルモスにお湯を入れておいてくれた。しっかりと食べておく。徳雄さんは既に起きており、テレビを一緒に観る。若主人は既に瑞牆山の方の岩場に出かけていた。奥さんが牧場まで送ってくれる。途中、3台の車と擦れ違う。いずれも登山客を送っていた。娘さんはシャモニーで登山とスキーのガイドをするかたわら岩場インストラクターに挑戦しているという。

5時45分、牧場手前(標高1200m)で降りて、牛止めの柵の中に入って歩いていく。牛が放牧され、鶏小屋があった。牧場から登山口へも牛が逃げないように工夫されていた。当面の目標、五地蔵山が見えていた。森の中を徐々に登っていく。

DSC00085.JPG戸隠牧場、左、五地蔵山

何回か大洞沢を渡渉し、シャツを脱いで登る。

6時45分、滑滝の鎖場で休んでいたグループより先に登る。次の鎖場はトラバース用で帯岩に短い鎖が幾つか付いていた。刻まれた足場を慎重にたどって行く。約5百万年前、海底火山活動で噴出した岩だ。更に涸れ沢を登って行くと水場があった。柄杓が置いてあり、喉を潤す。

DSC00086.JPG

更に岩の間をぬって登っていく。

7時40分、一不動避難小屋。ここでデイパックを取り出し、使わないものを置いていく。アルパインツアーのグループがやって来た。北海道の人達で、新潟空港から車で来ている。この後、戸隠、黒姫に登る。再び先行する。二釈迦から幾つか尾根伝いに登る。左手前方に高妻山の雄姿が見えて来た。

DSC00087.JPG高妻山

日当たりで孔雀蝶に出会う。山岳信仰の道中、三文殊、四普賢と小さな石祠が祀ってあった。

8時35分、五地蔵山(1998m)。小さな広場に石祠と道標が立っていた。

DSC00088.JPG五地蔵

袖を伸ばして熊笹が繁った尾根を昇り降りする。コメツガ林に入るとヒンヤリしていた。黒姫山や妙高山が良く見える。

DSC00089.JPG黒姫山

DSC00090.JPG妙高山

段々と目標が近づいて来た。追い越したオバサン5人組がしっかりとした足取りで来る。八丁ダルミ(2053m)から急登。笹に挟まれた道を登っていく。途中、一息入れていたら、無口なオッサンに抜かれる。幾つかよじ登って行くと登りが緩やかになる。折り重なった岩を歩く。

10時40分、高妻山登頂。先行したオッサンは木陰で横になっていた。5人組が着いたところで写真を撮りあう。北アルプスが更に近くに見えていた。

DSC00094.JPGDSC00091.JPG 

 グループがやって来たところで南側の十阿弥陀如来の方に移動して食べる。

DSC00095.JPG十阿弥陀如来

11時25分、下山開始。帰りは、バス時刻を考えながら、足元に注意して降りる。

DSC00097.JPGDSC00098.JPG高妻山

しかし幾つか昇り降りを続けて行く内に気合いが入らなくなる。眼下にゴルフ場が見えた。

DSC00099.JPG

14時、ようやく一不動の避難小屋に戻る。地元の青年が休んでいた。夜勤明けで戸隠を登っていた。ブランディのお湯割りを飲んでから降りる。水場で水をたっぷり入れておく。

15時20分、牧場に戻り、休憩場で洗面を済ませる。

16時3分発のバスドライバーは昨日と同じ人だった。5人組も乗り込む。長野から特急・浅間号で帰るという。車内で汗を拭き、着替えを終ったら、5人も後ろに行って着替えていた。飯網登山口で登山客が乗り、段々と一般客も乗ってくる。

17時15分、長野駅前。荷物を担いで歩き、ツガルリンゴを買った店で聞いた蕎麦屋に入って新蕎麦を食べ、生酒を飲む。

18時、高速バスは結構混んでいた。4つ位停車してから高速道路に入る。途中、横川PAで20分休憩。殆ど寝ていた。

21時30分、新宿駅西口。金曜の夜、これから登山に行く人と擦れ違う。

Takatsumayama(2353m) in Niigata pref.  100Famous mountain in Japan

1.Accesscar is better. Kanetsu, Jyoshinetsu express way Nagano ICpref.39,

        National406.pref.16,36,Togakushi camp site

Nagano shinkansen Nagano station, Togakushi camp site by Arupiko koutu

(026-254-6000)

2. AccommodationTogakushigoya(026-254-3333)one night two meals                               

9000yen

3.InformationNagano city Togakushi branch(026-254-2326)

4.SeasonJun to Oct

RecordsSep20

5:45-6:45  walk and climb from ranch(1170m) to water fall

6:50-7:40    climb to Ichifudou refuge lodge(1747m) and take meal.

7:45-8:35    climb to Gojizouyama(1998m).

8:40-10:40   down and up ridge, finaly climb steep to peak.

11:25-14:00  back to Ichifudou.

14:10-15:20  back to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

           南越後3座の山旅②

                  妙高山(2454m)

地図:国土地理院1:25000妙高山

   昭文社:山と高原地図⑱妙高・戸隠・雨飾

9月19日(木)晴                           

5時、トイレ。お湯の販売は6時からだったので、ガスバーナーでお湯を作ってテルモスに入れる。置いて行く荷物は、案内板の後ろに並べた。

6時、出発。樹林の中を一登りすると、眼下に日本海が見えて来た。

DSC00069.JPG

     容雅山(1430m)の奥、日本海

振り向けば昨日登った火打山、更に左手に焼山が見える。焼山には煙が出ていた。大倉乗越から外輪山をジグザグに降りていく。下には湿原と池があり、リンドウとトリカブトの花が咲いている。

DSC00079.JPGトリカブト

前方に立ちはだかる山に取り付く。昨日、一緒だった養護科の若先生が登り終えてきた。後、30分かかると言う。荷物が少ないので苦にならない。木の根や岩につかまりながら登っていく。先が見えて来ると、硫黄の臭いがした。東側には温泉が多いことがわかる。

8時25分、南頂。北アルプスが良く見えた。

DSC00073.JPG中央、白馬連峰

DSC00078.JPG

更に北峰に行く。ここには将軍地蔵と瀬考霊神が安置されていた。合掌する。

DSC00074.JPGDSC00075.JPG

                                野尻湖と斑尾山

眼下に野尻湖と斑尾山、日本海に面した上越市が見える。火打山の奥にある焼山をなでる(?)。景色を眺めながら食べた後、元のルートを戻る。長助池が見えた。

DSC00076.JPG焼山

DSC00081.JPG長助池

10時50分、ヒュッテ着。荷造りしトイレを済ませ、20分後、出発。湿原を通って行く。富士見平で休憩。昨日の道をひたすら降りていく。

13時50分、駐車場に戻る。好天に誘われたハイカーの車で一杯だった。靴を洗って車に乗り込む。タクシーの後を走るのでスピードは出せない。それでも黒姫駅まで40分で着く。他の連中は駅前の観光案内所で温泉に入れる場所を探しに行くので別れた。駅前に句碑が立つ。

                蟻の道雲の峰より続きけん     一茶

一茶記念館に行く時間はなかった。

DSC00083.JPG黒姫駅

14時59分発の列車に乗る。通学生が多い。

15時39分、長野駅着。川中島バス事務所に寄って明日の新宿行きバスを予約してから、16時3分発の戸隠キャンプ場行きバスに乗る。山王小学校前から生徒が20人位乗ってきた。飯綱高原に出てから、続々降りて行く。高度を上げ、中社宮前で全員降りる。土産店前の電話ボックスから戸隠小舎に電話すると、若主人がバンで迎えに来てくれる。10分かからなかった。今日は貸切で、明朝、登山口まで送ってくれると言う。

まず、応接室でお茶を飲みながら、宿帳に記入。2階の角地に案内される。風呂に入り、髭も剃っておく。

18時20分、お呼びがかかり、食堂に行く。何やらスイスかフランス風のインテリアに料理。蕗の付け出し、スープにワインが添えてあった。ズッキーニのチーズ風味、フランス田舎風虹鱒と肉料理。生ビールと新潟の生酒を飲みながら食べる。食後、応接室の方でアイスクリームをいただく。ダウラギリ隊長だった佐々木徳雄さんと話す。

DSC00084.JPG佐々木徳雄さんと

同行の山田昇氏はマッキンレーで亡くなっていた。今でもネパールに行っている。治安のことを聞くと、問題ないと言う。今まで読んだことのないヒマラヤや近藤等など登山の本が保管されていた。ここは築45年経っていた。明朝に備えて早めに部屋に戻る。トイレに行くついでにテルモスを預けておく。

Myokousan(2446m) in Niigata pref.  100Famous mountain in Japan

1.Accessthe same as Hiuchiyama

2. AccommodationKurosawaike hut(0255-86-3139)one night two meals                          

               8100yen

3.InformationMyokou city tourist association(0255-86-2261)

4.SeasonJun to Oct

RecordsSep19

:00-8:25  climb from Kurosawa hut(2000m)to peak and take meal.

9:10-10:50  back to Kurosawa hut.

11:10-12:00 direct to Fujimidaira

12:10-13:50 back to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

                       南越後3座の山旅①

                                 火打山・妙高山・高妻山

1.2002年9月17日~20日

2.同行者:HMIMHMN 高妻山は単独

3.MI車:会費¥3000 

バス:長野―中社¥1160 戸隠キャンプ場―長野¥1360

高速バス:長野―新宿¥4000

4.宿泊 山田旅館:1泊2食¥9000 黒沢池ヒュッテ:1泊2食¥8100

     戸隠小舎:1泊2食¥9000

9月17日(火)雨のち曇   小谷温泉

 5時45分、高田馬場駅前で落ち合う。首都高速に入らず、直接、関越自動車道に向う。

 7時30分、佐久平PAでトイレタイム。段々と雲行きが悪くなり、妙高高原ICを降りた頃から雨が降り出す。杉野沢からジグザグに登っていく。笹ヶ峰では本降りだった。当初、予定していた、ここからの登山を諦め、小谷(おたり)温泉に向う。400年前、上杉、武田合戦の折りの落武者が発見した湯治場。カーナビには登録されていない道だった。舗装しているところは僅か。水溜まりのところや車台の幅しかないトンネルを通って乙女峠を越える。かって深田久弥夫妻が雨飾山を登り終え、ヒマラヤ登山家古原夫妻と話をしながら歩いた道だ。

 12時過ぎ、山田旅館に着いて別館に案内される。MHは早速、酒盛りを始める。しばらくして雨がやんでしまう。1時間早くやんでいれば雨飾山に挑戦していた。MIはガソリンが切れそうなので、麓のガソリンスタンドまで走っていく。帰って来たMI、村役場で発行している雨飾山登山案内を手にしていた。感謝。

 14時、1人で登山地図を持って歩いてみる。旅館の人に聞いた道は、旅館の裏道だったが、直ぐ消えてしまったので、車道に戻る。雨飾山荘の手前で車を止めて休んでいたオッサンと話す。丁度、雨飾山の頂上が見えた。

DSC00047.JPG雨飾山

 しかし直ぐ雲で覆われてしまう。山荘の近くに露天風呂もあった。山に向う道を歩く。途中、記念碑が立っていた。明才堰。明治12年9月15日から4年かけて16キロの用水路を作っていた。雨飾高原キャンプ場への道と別れ、鎌池の方に登っていく。池は駐車場の先にあった。時計回りに歩く。鬱蒼とした木々と池の間に細道が続いていた。

DSC00049.JPG鎌池

トチの実が落ちていた。「小谷行き」と書いた標識に従って行く。

                 雨上がり蛙飛び出すブナ林

やがて倒木が道をふさぎ、雨で凹んだ道が藪に覆われてしまう。一度誰かが通った跡があり、辿っていけた。その内、わからなくなる。へこんだところを踏み込んでみたが、深みにはまるだけ。戻って別のへこみを行くと小道に出る。近くに林道が見え、ホッとする。

16時、旅館に戻ってズボンを見たら、草の実が一杯ついている。地図はあてにならない。温泉に入って冷や汗も流す。ここの湯は飲めた。外は雨。夕食までテレビに釘付けになる。日朝の歴史的会談を放映していた。

17時30分、食堂で食べる。大きなトレイに盛りだくさんの料理。部屋に戻って休む。直ぐ寝てしまう。

                       火打山(2462m)

地図:国土地理院1:25000妙高山、赤倉

   昭文社:山と高原地図⑱妙高・戸隠・雨飾

9月18日(水)晴                           

5時、テルモスにお湯を入れ、弁当をバッグに入れる。外は晴れていた。

5時55分、出発。昨日走った道を戻って笹ヶ峰の登山口に出る。駐車場のランドクルーザーに柴犬が繋がれていた。入り口には犬立入禁止と書いてあった。

7時前、高度1315mから登る。20分で遊歩道と別れ、ひたすらブナとシラカバ林の中を登る。沢に出た。

DSC00051.JPG黒沢

8時、黒沢橋を渡り、12曲がりを30分かけてジグザグに登る。途中、大きなブナが3本あった。一服した後、ダケカンバやオオシラビソの林を通る。階段状の木道を進む。

9時30分、富士見平の分岐点。妙高山に行くルートと分かれる。オヤマリンドウが咲いていた。

DSC00053.JPGオヤマリンドウ

左の道をとり、ダケカンバやウラジロナナカマドが繁った林を歩く。左手に雲に隠れた火打山が見えていた。黒沢岳の西側を巻いていく。

DSC00054.JPG

10時30分、三角屋根の高谷池ヒュッテに着く。荷物を整理して小リュックだけ担ぎ、バッグをヒュッテの軒先に置かしてもらって火打山に向う。

DSC00055.JPG高谷池ヒュッテ

池糖にはヒツジグサが水面から突き出ていた。湿原にかかる木道を歩く。岩石が草原に出ていて、リンドウが適当な間隔で咲いていた。更に「天狗の庭」で木階段を登っていく。

DSC00057.JPG天狗の庭

右手前方には鬼ケ城の断崖が見えた。途中、女子大生の挨拶攻めにあい、追い越していく。新潟大学4年生達45名で養護科専攻、昨日から黒沢池ヒュッテに泊まり、火打山を登っている。これが単位の一つだった。

雷鳥平に出てハイマツの間やガレ場の階段道を登っていく。

12時25分、火打山登頂。ガスっていて何もみえない。写真を撮って直ぐ降りる。

DSC00058.JPG火打山頂

DSC00059.JPG天狗の庭

 高谷池ヒュッテに戻ってリュックにバッグを詰め込み担ぐ。木道のある緩やかな登りで茶臼山を越える。

DSC00060.JPGDSC00066.JPG

妙高山、手前に外輪山、眼下に青い八角型の黒沢池ヒュッテと池が見えた。急坂を降りる。

DSC00068.JPG黒沢池と妙高岳

15時過ぎ、黒沢池ヒュッテに到着。八角型の方は女子大生、我々は隣りの三角小屋にアサインされる。外のベンチで水を煮沸してテルモスに入れ、蓋を開けておく。小屋で酒を飲み、胡瓜に蜆入り味噌を付けて食べる。美味い。

同宿者は千葉から来たテニスコーチ。予定を一日ずらし、車で関温泉まで来て車内で泊まり、神奈山経由でやって来た。途中、熊笹に覆われた道を通ってきている。明日、火打山を往復して帰る。テニス談義をした後、夕食も一緒にする。小屋は余裕をもって休めた。

Hiuchiyama(2462m) in Niigata pref.  100Famous mountain in Japan

1.AccessCar is better.Kanetsu,Jyoshinetsu expressway Myokou kougenIC,pref. road39,Sasagamine parking

2.AccommodationKouyaike hut(0255-86-3139)one night two meals                                

7000yen

3.InformationMyokou city tourist association(0255-86-3139)

4.SeasonJun to Oct

RecordsSep18

6:55-8:00   walk from gate(1310m)among silver birch to Kurosawa deai(1500m).

8:05-9:30   climb among abies mariesli to Fujimidaira junction(1900m).

9:05-10-30  climb to Kouyaike hut(2120m).

10:55-12:25 walk around pond and climb rock and wood stair to peak.

12:27-15:05 back to Kouyaike hut and continue up and down to Kurosawaike hut (2120m).


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

                     入笠・釜無山・黒岳の山旅

1.2002年10月5日~6日

2.同行者:IT

3.I車 

4.宿泊:ペンション・コスモス1泊2食¥8900

                  入笠山(1955m)、釜無山(2117m)

地図:国土地理院1:25000信濃富士見

10月5日(土)晴                       

 大森駅西口で待っていると5時半、定刻にⅠ車がやってきた。環状7号線から国道20号線に出て中央高速を走る。途中、釈迦堂SAでトイレタイム。序に非常食用のパンを買う。諏訪南インターで降りて国道20号線に出、学校入り口を右折、スキー場のある富士見高原を登っていく。

その内、マウンテンバイクに乗った人が次々にあらわれる。幾つか山菜採りの車が止まっていた。富士見駅から入笠山までバスが出ているくらいで、稜線までずっと舗装されている。更に舗装道路を走ってマナスル山荘の脇の駐車場に車を止める。5台並んでいた。4W車に居た年配者は昨日八ヶ岳で山菜採り、今朝はここでハナイグチという茸を採取していた。

DSC00056.JPGハナイグチ

 8時55分、出発。案内図があった。

DSC00055.JPG

 スキー場の脇を通って20分間、一気に登り、広々とした入笠山に達する。

DSC00057.JPG入笠山頂

 八ヶ岳が近くに見えた。鳳凰三山から甲斐駒、鋸山、仙丈岳と続いていたが、他のアルプスは見えない。手前のなだらかな山が釜無山のようだった。眼下には入笠牧場が見え、幾筋かの樹木が横切っている。

DSC00058.JPG入笠牧場

 仏平峠に降りて行く。樹林と熊笹の中を進むと、さっき走った舗装道路に出る。カラマツ林を歩く。

9時55分、大阿原湿原で稜線の舗装道路を歩く。

DSC00059.JPG大河原湿原

何時の間にか高度をあげていた。一度砂利道になったが、再び舗装道路を歩く。無駄な公共事業投資の象徴のような道だった。途中、Iがハナイグチを道端で見つけてから3人して茸を探しながら歩く。

通行禁止の手前に釜無山登山口があった。茸採りのオッサン3人と擦れ違う。熊笹の中の道を只管歩く。モミとカラマツが生えていた。

11時35分、樹林の中に釜無山の頂上があり、木に名前を書いた板が打ち付けてあった。

DSC00060.JPG釡無山山頂

お湯を沸かしラーメンを作る。ニンニク、コーン、鶏肉を入れる。リンゴを食べ紅茶を飲む。

12時25分、出発。ハナイグチを探しながら戻る。ベニテングタケを見つけた。

DSC00061.JPGベニテングダケ

14時5分、大阿原湿原で休む積りで時計回りにコースを辿る。樹木の間を抜けていくが、一向に湿原が現れない。

DSC00062.JPG

はずれに出た頃に小川が原っぱにそそいでいた。帰り道の方は湿原らしい風景。木の輪切りに座って休む。3世代家族が後から来て湯を沸かしていた。約2キロ歩いて戻る。マウンテインバイカーが休んでいた。明日、大会があると言う。ヘルメット組は更に舗装道路を歩いていく。最後の登りで滋賀から来たグループに会う。ラプラドール犬を連れていた。

15時半に戻り、Iがビールを冷してくれていた。サンアントニオ製オールド・ミルウォーキー。気圧のせいか開けると泡が吹き出る。乾杯して飲む。マナスル山荘に茸を持っていく。Tが記念バッジを買い、主人に茸の状態を尋ねる。時期は9月初旬が一番良く、今残っているのは食べられるが味も香りも欠けると言う。一応、食べられそうなものを選別する。山荘にはプラネタリウムがあった。専門家が来て解説する。

16時10分、出発。南諏訪ICから高速に入り、右手に今まで歩いてきたところを眺める。一宮御坂ICで降り国道137号、旧鎌倉街道を走る。明日、登る黒岳や御坂山地に向って走る。新御坂トンネルを越えた時には夜だった。河口湖に出、右折してプチペンション村に行く。

18時過ぎ、「コスモス」。先ず風呂に入る。2人ないし家族向きに出来ていてシャワーは1つ、風呂も2人しか入れない。築16年。

18時40分、夕食。茸を焼いてもらうよう頼む。関西のオバサン4人とカップルが既に食べていた。テーブルには白ワインの入ったグラス、プロシュットハム入りサラダが置いてあった。缶ビールを飲んでからカボチャスープをいただく。機山ワインを飲みながらステーキを食べる。やがて焼イグチが出てくる。柔らかかった。デザートとコーヒーを飲む。夫婦して心を込めてサービスしてくれるので気持ち良い。206号室で酒を飲む。部屋には3台のベッドとソファー。ソファーは4人目用だった。上にロフトがあった。

21時15分、就寝。

             黒岳(1793m)写真なし

地図:国土地理院1:25000河口湖東部

10月6日(日)                              

4時、目覚まし時計が鳴る。カウンターに置いてくれた弁当、お湯入りポットをピックアップ。Iは保冷剤を冷蔵庫から取り出してボックスに入れる。

5時、出発。トンネル手前を右折、30分で天下茶屋に着く。薄暗い中、既に日の出を待つカメラマンが列をなしていた。富士はおぼろげに見えていた。高度1300mから登る。太宰治の「富士には月見草がよく似合ふ」が石碑になっていた。一気に登る。道にはミズナラの実ドングリがたくさん落ちているが、栗は毬が残っているだけだった。稜線に出て左折、形の良い山に向ってなだらかに登っていく。3つピークを越える。

6時55分、御坂山に出る。標高1596m。ここで食べておく。7時にポンポンと大きな音がした。6時にも聞こえていた。

           山響く運動会の合図なり

再び、雑木林の中を降りて行く。突然、視界が開け、富士山が見えた。鉄塔の脇を通る。

7時45分、旧御坂峠。ここは鎌倉街道が通ったところだ。北条氏が甲州攻略の拠点として山砦を拡大したところでもある。御坂茶屋が残っていた。黒岳に向うところに祠があった。Iが大鈴を鳴らして安全登山を祈って行く。雑木と笹の道を進む。小さなピークを越えてから急坂の登りになる。モミやブナの林を抜けて行く。少しなだらかになったところで人声がする。釈迦ガ岳への道に向っていた。

8時55分、分岐点を過ぎて直ぐ黒岳山頂に着き、一等三角点をタッチ。引き続き展望台に行く。林の中を歩いて行くと、富士が霞みの中に浮かんでいた。露岩に座って鑑賞する。墨で描いてみたくなる。後は戻るだけだった。ヤマトリカブト、マツムシソウが少し咲いていた。

10時10分、御坂峠を過ぎると、ハイカーが現われてきた。4人組のオバサンは大石峠に向う。次は14人のグループ。老夫婦は鉄塔まで来て戻る。稜線で白人とのカップルに会う。ロンドンから来ており、日本語で答えていた。

12時、天下茶屋に戻る。まずは冷えたビールで乾杯。2人は既に太宰治記念館を観ていたので1人で茶屋の2階に行く。無料だった。石坂浩二が扮した太宰のポスターがかかっている。ここから太宰は井伏鱒二と一緒に三ツ峠に登っていた。当時、使っていた火鉢や机が置かれ、そこから富士が眺められた。

ここの茶屋は昭和9年以来のもの。高橋是清蔵相が景気対策として公共事業を全国に推進、その一つとしてトンネルを開通させた。その時の工事管理事務所を河口村の外川政雄氏が借り受け、宿泊と食事を提供するようになった。初め天下一の眺めとして天下一茶屋と名づけていたが、徳富蘇峰が紀行文で天下茶屋と間違って書いて以来、天下茶屋が定着している。

12時20分、出発。プチペンション村に向う途中の右手に折れ、野天風呂「天水」に行く。ペンションでもらった割引券を使って700円で入る。汗を流し、温泉を満喫。生ビールを飲みマイタケホウトウを食べる。料理人によると、ここは築八年、昔は熊も徘徊していた。

14時20分、出発。山中湖の平野に出て国道413号線を走る。バイク8台が連なって走ってきたので先に行かせる。2人は同じ銀行で「山と秘境の会」に入っており、近くの温泉に入って御正体山に登っていた。道志山塊と丹沢山塊の狭間を走っていく。

15時45分、道の駅「道志」に駐車。土産物を買う。群馬県のものまであり、興ざめする。津久井町から左折、橋を渡ってから道が険しくなり、車幅が2m以内の車しか通れないようになっていた。牧場峠を過ぎ、ゴルフ場への道と合流する。

17時、相模湖ICから高速に入る。高井戸で降り、環状7号線を走っていく。

19時過ぎ、大森駅西口で2人と別れる。

Nyukasayama(1955m) in Nagano pref. 300Famous mountains in Japan

1.          Accesscar is better. Chuo expressway SuwaminamiIC, pref.road90,national road 20,turn right at Fujimi touge, Bus route,Manasuru lodge

2.   AccommodationManasuru lodge(0266-62-2083)one night two meals 7300yen

3.   Information:Fujimi town office(0266-62-2250)

4.   Season:  May to Nov

RecordsOct5

8:55-9:15   climb from Manasuru lodge to peak.

9:25-11:35  walk Ooahara marsh, climb ridge to Mt.Kamanashi(2117m) and take meal.

12:25-15:30 back to starting point.

Kurodake(1793m) in Yamanashi pref. 300Famous mountains in Japan

5.          Accesscar is better. Chuo expressway Kawaguchoko IC,national road 137,pref.

             708,Misaka tunnel

6.   Information:Fuefuki city office(055-262-4111)

7.   Season:  Apr to Jun, Oct to Nov

Oct6

5:40-6:55    climb from Tengajyaya(1300m) to Mt.Misaka(1596) and take meal.

7:10-7:45    down to Misaka pass              .

7:50-8:55    climb to peak.

9:05-12:00   back to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

          中信州3座の山と美術館の旅

                 美ケ原・霧ガ峰・蓼科山

1.2002年10月9~11日

2.家内同行

3.自家用車:582キロ 57リットル ¥6470 高速料金¥7600

4.宿泊 美ケ原高原ホテル・山本小屋:12食¥9000

     ペンション舞留優夢(bloom)12食¥8500

施設:佐久市立近代美術館¥500 小諸高原美術館¥500 小山敬三美術館¥200 

白樺高原美術館  伊東近代美術館¥500

10月9日(水)

 6時10分、出発。雨は止んでおり、関越自動車道から上信越自動車道に入ると道は空いていた。甘利SAでトイレに行き、佐久ICで高速を降りる。まず佐久市立近代美術館に向う。駒場公園の中にあり、外はヒンヤリしていた。8時50分に着いたが、開館は9時半。公園を歩きながら車に戻る。ゲートボール球によるミニゴルフ場や野外彫刻が点在していた。図書館は整理期間中だった。美術館には開館と同時に入る。

DSC00046.JPG佐久市立近代美術館

 ここは昭和58年、佐久出身の油井一二美術年鑑社長が収集したものを中心に開設している。正面に池田満寿夫の陶壁画「佐久讃歌」がかかっていた。2階は素描展で大津英俊、佐藤忠良、杉山寧、中島千波と続く。3階は絹谷幸二の発砲スチロール作品「りんごの思い」から始まった。展示室の方は著名作家の初期の作品で囲まれていた。高山辰雄「映」、内田あぐり「三態」、中島千波「形態」、郷倉和子「満月」等を鑑賞して出る。

 国道141号線で小諸に行き、高台にある飯綱山公園の市立小諸高原美術館に向う。駐車場から階段を登って入る。

DSC00047.JPG小諸高原美術館

 白鳥映雪の作品が中心だった。ここからは小諸市と千曲川が一望出来た。次は懐古園の中にある小山敬三美術館。藤村記念館の奥にあった。瀟洒な建物は村野藤吉設計による。

DSC00048.JPG小山敬三美術館

 作品は浅間山、白鷺城、肖像がテーマ。一通り観てからロビーでビデオを観る。小山敬三は小諸に生まれ、小諸義塾の教師だった島崎藤村に励まされて渡仏、フランス人と結婚している。館の崖下に千曲川が流れていた。

DSC00049.JPG

 アトリエのあった記念館に寄る。

DSC00050.JPG小山敬三記念館

 国道18号線に出て、道路沿いの食事処でラーメンを食べる。昔の味。食後、国道152号線に入り、武石から美ヶ原に向う。ところが「ビーナスラインに入れない」という標識があった。途中、地元の人に聞いてみる。「通れるけど、通りにくい」という。大事をとって戻り、142号線を走る。上和田で「美ヶ原高原」の標識を見つけ、右折。

 別荘地を通った後、峡谷を登って行く。1車線で赤い車と向き合う。バックしてもらったが、危なっかしい。運転は女性だった。黄葉した山を登って行く。トラックが来た時は丁度スペースがあった。

 突然、ビーナスラインに出る。観光バスの後ろについて登って行く。山本小屋に行く分岐点でバスと別れ、高原美術館に向う。少し登ると濃霧だった。ライトを点けて走る。右手にボンヤリと彫刻作品が見えていた。駐車場に行き、土産コーナーに行って土産を買っておく。ワインとジャム。外は冷え込んでおり、見学を諦める。丁度、3時の鐘が鳴った。車を走らせ、山本小屋に出る。登山客が戻ってくる砂利道をゆっくりと走り、美ヶ原高原ホテルに行く。2階建てだった。チェックイン。美ヶ原の開拓者で小屋の創立者山本俊一の像があった。

DSC00057.JPG山本俊一像

 部屋は211号室。温度は13度なので石油ストーブを点けたが、臭うので止める。しばらく休む。

 18時、夕食。ジンギスカン料理だった。他にヤマメや刺身、椎茸の和え物、土瓶蒸しと盛り沢山。好感の持てる青年と東南アジア系の青年とオバサンが給仕していた。

 19時45分、スライド上映会に参加する。他にオバサン2人組や夫婦2組が来ていた。幼児を連れた若夫婦は、幼児がぐずつき出したので部屋を出る。説明する人は、ここの当主、山本孝さん。今年の5月5日に81歳。70年ここに住んでいる。昭和5年に父親俊一さんが建てたのを継いでいる。今の建物は昭和38年に建てたもので、資材は担いで持ってきた。当時は20キロ歩いたという。話は達人の域にあった。美ヶ原の位置についてから始まる。東西南北に松本、諏訪、佐久、上田城があること。牧場としては日本で一番高いところにあること。その内、質問して来る。関西以西に2千m以上の山はあるか、九州で一番高い山は何か。誰も答えないので正解を言う。スライドを見せながら話していく。約百万年前の火山噴出により出来た。牧場はかって戦争に使う馬を放牧していた等。時に、無限と空間の話や、Mのゼロ乗は一と言ったり、煙に巻く話を入れ込む。

 一段落して話す。「両手を膝の上に乗せ、右手で鼻を摘まみ、左手で口を閉じてみて下さい。それで何かわかった人は手を離して下さい。わからない人はわかるまで考えて下さい」

手を離した。息が吸えないことは、空気、気のことと思った。答えは、我々は生かされていることに気づくことだった。自然の恵みに感謝し、自然を大切にしてほしいと述べて話は終る。皆が部屋を出て行ったので話し掛ける。

「環境の変化はここでは何がありましたか」「居なくなったのは、蛭と兎」

 いろんな団体や官庁に話に行っている。今は催眠術に凝っている。話が尽きないのでお礼を言って部屋に戻る。一風呂浴びて寝る。

     美ヶ原・王ヶ頭(2034m)、霧ガ峰・車山(1925m)

地図:国土地理院1:25000山辺、和田(美ヶ原)霧ヶ峰

昭文社:山と高原地図33美ヶ原・霧ヶ峰

10月10日(木)晴                            

5時半、外を見るとすっかり晴れていた。家内を起こして仕度。

 6時10分、出発。ヒンヤリして目が覚める気持ち。美しの塔に行く。塔には尾崎喜八の詩が記されていた。

「登りついて不意に開けた眼前の風景にしばらくは世界の天井が抜けたかと思ふ」

後ろには開山者、山本さんの父親のレリーフがあった。

DSC00052.JPG美しの塔

DSC00053.JPG電波塔

電波塔に向って歩く。道端にマツムシソウが一輪咲いていた。放牧された牛がゆっくり降りてくる。澄み切った空を背景に牛が一列になって立っている高原風景は絵のようだった。

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後ろに蓼科山、八ヶ岳、更に富士山が霞んで見えた。従業員を乗せたミニバスが王ケ頭ホテルに向かって先に登って行く。

 7時、ホテルの先にある王ケ頭頂上に着く。北アルプスは雲が横切っており、既に新雪が見えた。眼下には松本市が見える。

DSC00055.JPG頂上DSC00056.JPG

ホテル界隈に居る人は皆カメラをぶらさげていた。

 7時40分、宿泊ホテルに戻り、朝食をとる。ミルクが美味い。アルミホイルにバターを溶かしてハム&エッグを作る。コーンスープ、ゴボウのマヨネーズ和え、ヨーグルト、サラダ。ソフトロールが2つずつあったが、お代りする。ひと登りしてきたので、よく食べた。

 8時40分、出発。昨日、走った道を戻ったところで、老人に道を聞かれる。ビーナスラインを走りながら景色を堪能。三峰駐車場で停まり、霧ヶ峰を撮る。

DSC00058.JPG左手、ビーナスライン

 9時45分、肩の駐車場に着く。7人のパーティの後について車山を目指す。家内のペースで登る。蓼科山が近くに見えていた。

 10時25分、車山登頂。

DSC00059.JPG車山頂上DSC00062.JPG気象レーダー

1999年秋に建設された気象レーダー観測所には直径4mのパラボナアンテナがビル上にあった。日本一高い気象レーダー。リフトの先に白樺湖が見える。アスピーテ型火山の溶岩流で出来た起伏が八島高原の鎌ガ池の方まで続いていた。

DSC00061.JPG左、蓼科山

 家内の体調次第で3つのルートから選ぶことにする。車山乗越まで車道から降りたが、階段式の登山道が出来ていた。車山湿原を突っ切って蝶々深山まで真っ直ぐに登っていく。枯草の中に紅葉したツツジが点在、肩口の黒い屋根のコロボックルヒュッテと周囲の防風林の濃緑との色のコントラストが見事だった。

        湿原や躑躅(つつじ)の紅葉牛のごと

 11時30分、母娘に続いて蝶々深山に着く。反対側から団体がやって来たので早々に降りて行く。途中、養護生と看護士3組と擦れ違う。家内の体調もいいので八島高原まで歩くことにする。道は粘土質ですべりやすい。足元に注意しながら登る。

 12時、物見石で休憩。奥霧小屋と鎌ケ池が見える湿原も絵になっていた。何時の間にか雲が頭上にかかってきたが、雨雲ではない。ゆるやかな下り道を降りていく。途中、トイレ小屋があった。段々湿原らしくなってきたところで奥霧小屋に達する。車山頂上で写真を撮りあった2人が弁当を出していた。車でビジターセンターまで来て歩いてきていた。鎌ケ池の方には食事するスペースがないというので、行かずに砂利道を戻る。ここまで車が入り戻っていく。しばらく歩き、道から離れた草原で食事にする。お湯を作ってコーン入りラーメンにする。刻みネギを入れて食べる。芒野に囲まれてピクニック気分を楽しむ。

 13時45分、出発。再び快晴になった空の下、砂利道を歩く。途中、御射山史蹟の案内板が立っていた。室町時代の御射山祭をしのんだ金刺盛久の和歌が書いてあった。

  をばなふくほやのめぐりの一むらにしばし里あり秋のみさ山

  沢渡でビーナスラインに近づいた。家内を待たせ、車を取りに行くことを考えたが、もう一登りする。名古屋からの定年夫婦が追いついて来た。これから松本の浅間温泉に入って帰るという。

 14時40分、肩口に戻る。白樺湖を過ぎて白樺高原美術館に行く。樹林帯の中を走って探したが通り過ぎてしまう。戻って見るとソバ作りの建物の中にあった。3階にあり、無料だった。山岳画家牧潤一のヒマラヤ作品だが、塗りたくっただけで雪山の冷厳さが伝わって来ない。白樺湖に戻り、ローソンで目覚まし時計の電池を買っておく。

 16時、ペンション舞留優夢に着く。主道路から入って4軒目。庭に兎の置物があった。波多野夫人に202号室に案内される。ここは築17年になる。早速、活性化温泉風呂に入る。サウナに洗濯した衣類を持ち込んだが効果なかった。部屋に戻って明日の山登りの仕度をしておく。窓から夕焼けの北アルプスが見えた。電線が邪魔だった。

 18時過ぎ、食堂に行く。自家製ブランデー漬け梅酒で乾杯。コース料理だった。付け出しは冷ローストサラダ、魚のフライ、アスパラと山芋の豚肉巻そしてデザート。自家製チョコレートケーキが美味かった。1歳過ぎの孫を連れた家族が一緒だった。波多野夫妻の親戚で奈良から来ていた。

 20時30分、長男に電話、誕生日を祝ってから休む。

            蓼科山(2530m)

地図:国土地理院1:25000蓼科、蓼科山

昭文社:山と高原地図32八ヶ岳・蓼科

10月11日(金)                           

4時10分、目覚ましで起き、30分後出る。星空だった。車の窓は霜で凍っていた。エンジンをかけて温め、拭きとってから出発。登っていくとライトに鹿2匹が照らされていた。工事で一車線になったところを通過、一の鳥居で車を停める。登山口には貸し出し用のストックがあった。

5時10分、ヘッドライトを点けて出発。お山参りの参道はわかりやすかった。20分後、明るくなりライトを消して登る。標識があり、まだ高度400m登る。

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分岐点で一息入れて登る。鹿の糞だろうか、石の上に赤い種が消化されずに残っていた。

6時15分、蓼科山荘に着く。人の気配はない。ベンチも広場も霜が降りていた。ここは奈良時代、征夷大将軍坂上田村麻呂が戦勝祈願したところとして将軍平と呼ばれている。ヒュッテからは更に岩塊を越えていく。岩に書いてある矢印の通り登っていく。

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6時45分、登頂。富士山が八ヶ岳に隠れていたが、南、中央、北アルプスが新雪を被って一望出来た。更に妙高山地、浅間山、越後山系、絶壁のある荒船山、秩父連峰と続いていた。御巣鷹山に向って合掌する。古い成層火山の上にのった安山岩の岩場でパンとチーズ、コーヒーを飲んでおく。溶岩で埋めつくされた直径400mある岩場の凹んだ真中に鳥居と祠がひっそりと建っていた。

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          秋深し雲海動く峰の下

7時10分、出発。ヒュッテのはずれに雪隠画廊と書いたトイレがあった。使用料200円。ホイホイ降りて行くと、年配ハイカーに会う。これから頂上で一日過ごすという。分岐点を過ぎたところでは所沢からの夫婦に出会う。木陰から突然バサッという音がした。雉だろうか、鳥が森の中に飛んでいった。往きと違い、僅かな栄養分で育つ針葉樹林や苔が良く見えた。八ヶ岳にかけて400種以上の苔があるという。

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DSC02937.JPGDSC02940.JPG

8時45分、登山口に戻る。トイレに行ってから出発。一方通行の道には「GO」という合図が出ていたので通り抜ける。対向車線にバス3台が待っていた。10分で戻り、風呂で汗を流す。それから朝食。ホットサンドウィッチ、サラダ、リンゴにコーヒー。主人とも挨拶する。冬になると零下15度以上、凍った道を通るのが難儀。鹿と衝突したこともあるという。

9時40分、出発。白樺湖から国道152号に出て金山に出る。そこから八ヶ岳山麓を迷走、「三井の森」別荘地に出たかと思えば、中央高速道路のガードを潜って諏訪南の方まで行ってしまう。八ヶ岳を色んな角度で見ながら走る。鉢巻道路に出てようやく落ち着く。樹林帯の中を走っていく。

11時40分、伊東近代美術館に着き、広い駐車場に停める。

DSC02976.JPG伊東近代美術館

誰も来ていない。岡倉天心像や六代目菊五郎の鏡獅子像を見てから入る。造り酒屋で成功した伊藤充が収集した作品館。大山忠作の作品は鯉の他、印度石佛、五百羅漢、薔薇、翔などがあった。鏑木清方、伊東深水、岩田専太郎、更に横山大観の絵巻物まで展示されていた。東山魁夷「冬の旅」小倉遊亀「枝柿」奥田土牛「精進湖」橋本明治「舞妓」などを観る。中央の部屋に平櫛田中の作品がまとめてあった。

12時15分、出発。小淵沢に向う。前方に甲斐駒ケ岳が屹立していた。途中、手打ちそば処「藤亭」で蕎麦を食べる。コシがあって美味い。鳥のモツ煮込みも美味かった。食後、国道20号線を走る。途中、道の駅でリンゴとブドウを買う。

13時40分、甲府昭和で高速に入り家に帰ったのは16時過ぎていた。

Utsukushigahara(2034m) in Nagano Pref.   100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Kanetsu,Jyouetsu expressway ToubuYunomaruIC

             Pref.road81,national road152,Pref.62,464,Yamamoto koya

2.AccomodationYamamoto koya(0268-86-2011)one night two meals9000yen

3.InformationMatsumoto city tourist spa section(0263-34-3000)

4.SeasonMay to Nov

RecordsOct10

6:10-7:00  walk from hotel to peak by way of Uruwashi Tower(1961m).

7:05-7:40   back to hotel.

Kirigamine(1925m) in Nagano Pref.   100Famous mountains in Japan

5.AccessCar is better. Yamamoto koyaVenus line, Kataguchi            

6.InformationSuwa city office(0266-52-4141)

7.SeasonMay to Nov

RecordsOct10

9:45-10:25   climb slowly from Kuruma kataguchi(1800m) to Kurumayama(1925m).

10:30-11:30  down and up to Chochomiyama(1836m).

11:40-12:00  down to Monomiishi(1792m)

12:10-12:50  walk to Okugiri lodge and take lunch.

13:45-14:40  back to starting point.

Tateshinayama(2530m) in Nagano Pref.   100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Chuo expressway SuwaICnational road152,

             Yumenotaira logging road,Ichinotorii

2.AccomodationPension Bloom(0267-55-6866)one night two meals(8500yen

3.InformationSuwa city office(0266-52-4141)

4.SeasonMay to Nov

RecordsOct11

5:10-6:15   climb from Ichinotorii to Tateshina lodge.

6:20-6:45   walk to peak.

7:10-8:45   back to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

                       東北3座の山旅③

                                          岩手山(2038m)

地図:国土地理院1:25000八幡平

昭文社:山と高原地図⑤岩手山、八幡平

9月12日(木)

2時半、一度トイレに立つ。帰りに洗濯物をとり、一休みしてから仕度。

4時、出発。外は星空。真っ暗な道を降りて行く。県民の森や柏台では、車を止めて方向を確認する。後は真っ直ぐの道を突っ走る。東北自動車道の下を潜り、西根で国道282号に出る。トラックが結構走っていた。ローソンを過ぎて直ぐ右折すると、広いところに出る。自衛隊駐屯地だった。馬返への道を確認する。

5時、馬返。駐車場から少し歩いたところに登山口があった。マイクで「登山カードを書いてから登って下さい」という案内が繰り返されていた。近くに宮沢賢治の歌碑が立っている。

    岩手山いただきにしてましろなりそらに火花の湧き散れるかも

  彼は、この山をシャーマン山と呼んでいた。人々の心を吸い取り浄化し聖なる気持ちにさせる山だ。ブナやミズナラの林を歩いていく。昔、神官が登山の可否を改めたところを通過。

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岩手山は南部片富士とも呼ばれており、しばしば激しい噴火を繰り返してきた。岩手山信仰の起源は801年、坂上田村麻呂が(うつし)(こに)(たまの)大神(おおかみ)第3神を祀ったのが最初とされている。1合目でシャツを脱ぐ。立方体の形をした豆腐岩で高度を確認、930mに高度計を合わせる。丸太の土止め道を過ぎると、見晴らしの効く裸地に出る。姫神山が見えた。

DSC00053.JPG中央左、姫神山

6時25分、3合目を過ぎた頃から霧雨になる。5合目でレインウェアの上着を、6合目でズボンとスパッツをつける。イブキトラノオが咲いていた。ナナカマドの赤い実が目立ってくる。

DSC00064.JPGイブキトラノオとナナカマドの実

8時5分、8合目の避難小屋。風が強いが、雨は止んでいた。3階建ての小屋の中へは靴を脱がなければならない。ブロック石を楯にしてパンを食べ、紅茶を飲んでおく。そこに主人がやってきて「ストーブも入っているから中へどうぞ」と声をかけてきた。親切が身にしみたが、丁重にことわる。靴を脱いでいる時間がない。

DSC00063.JPG8合目避難小屋

頂上を目指す。しばらくして、砂礫を登っていく。富士山やキリマンジャロを思い出しながら登る。

8時50分、火口壁に着く。噴火警報機があった。

DSC00054.JPG噴火警報機

ガスの中、地図を頼りに時計回りに歩く。左から右に向って突風が吹きすさぶ。ストックを半分つかみ、這いずるように登る。33体あるという地蔵石が等間隔に立っていた。宮沢賢治「風野又三郎」では、皆で石仏に米を投げつけていたが、それどころではない。諦めかけたが、吹き飛ばされそうもないとわかると、前に進む。焼走りコースとの分岐点を過ぎ、更に登っていく。高度計だと未だ50mは登らなければならなかったが、ガスの中から標識らしきものが浮かんできた。

9時10分、頂上の薬師岳に着いた。ツイ、「やったー」と声に出す。

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                                                                                 頂上

頂上は意外と風は収まっていた。風も凪いでいたので、今のうちにお鉢周りする。やがて雲が切れ、火口が見えてきた。

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振り向くと苦労して登った頂上が赤く見える。

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東側を見ると、突風をもたらした積乱雲のような雲の塊が動いていた。

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降りていくとハイカーが続々と登ってくる。昨日、八幡平で会った人にも会う。

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健闘を祈って別れる。8合目の避難小屋が見える。

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戻って弁当を食べる。美味かった。槍ヶ岳をあしらったTシャツを着たオバサン達は、これから登頂し、御神坂の方に行く。川崎の山岳クラブだった。

10時25分、降りる。次々と登山者に会う。ハットする美人の靴はウォーキングシューズ。オーストラリアの若いカップルもいた。再び、ブナ林を降りて行くと、大きなリュックを背負った年配者に会う。神奈川の人で、長距離バスで盛岡に来て、今日は避難小屋に泊まる。

12時35分、登山口に戻り、下山届を出す。岩手山が見えた。

DSC00068.JPG岩手山

駐車場に居た地元の人に、近くの温泉を聞く。網張温泉に行く手前の、相の沢温泉「お山の湯」。一気に岩手神社まで降りて右折、突き当たって右折して直ぐにあった。

DSC00070.JPGお山の湯

身体を洗ってから露天風呂に入る。虫除け用の網が張ってあった。風呂から出て、ビールとニンニク餃子にありつきながら岩手日報を読む。松川の地震観測によると、先月は9回あったが昨日はなかった。

14時、出発。信号2つ先になるまで遠い。国道46号線に出、右折して一路、秋田に向う。岩手山が見えなくなり、トンネルを越えると秋田県だった。

15時、角館に入り、武家屋敷通りを走ってみる。塀の上から枝垂れ桜の枝が出ていて、のんびり歩きたくなる通りだった。駐車禁止だったので、ゆっくり走りながら眺める。右折して川沿いの無料駐車場に車を止める。美術館は閉館していた。残飯を持って堤防のベンチで食べる。檜木内川では釣り師が、等間隔で立っている。堤の桜並木は昭和9年、天皇誕生記念に植えられている。5月、桜の見頃に来てみたい。

再び、46号線を走る。更に13号線に出る。りんごや野菜を直売していたが、寄らずに走る。空港まで結構遠い。大型バスの後ろについて行く。指定の第1空港カウンターで搭乗開始までスタンドバイ3番で待つ。1、2番は往きも一緒の夫婦だった。非常口窓側に座って帰る。

Iwatesan(2038m) in Iwate pref.  100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Iwate expressway Takizawa ICpref. road278,logging road,

        Umagaeshi                 

2.Accommodation8th stage refuge lodge(019-684-2111)1700 yen

3.InformationTakizawa village office(019-684-2111) 

4.SeasonJun to Oct

RecordsSep12

5:00-6:25    climb from Umagaeshi(633m) to 3th stage.

6:30-8:05    climb to 8th stage refuge lodge(1767m).

8:20-9:10    climb to peak and around ridge.

9:15-9:50    down to 8th stage refuge lodge and take meal.

10:25-12:35  down to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

           東北3座の山旅②

                  八幡平(1613m)

地図:国土地理院1:25000八幡平

昭文社:山と高原地図⑤岩手山、八幡平

9月11日(水)

 5時過ぎ、外は明るくなっていた。身支度をしておく。

 6時、千人風呂に入る。着替え場所に入浴方法が案内されていた。男と女が入るドアが分かれている。中は総ヒバ作りの大きなホールで、大風呂2つにも男女別になっていた。5つの浴槽があり、一通り入ってみる。打たせ湯では肩、膝、足の裏とあてていく。四分六分湯の真中にお猪口が2つ置いてある。説明文によると、温泉湯を一日お猪口で1~2回飲むと便秘に良い。飲んでみる。酸っぱい。確かに酸性度が高い。最初、男12人、女6人いたが、女性陣は居なくなっていた。一度、水を飲み、中心部にかける。

 6時40分、うだらない内に出る。部屋にガスコンロがあったので、お湯を沸かしテルモスに入れる。朝食は7時からだったが、ニュースを見てから行く。食堂は既に一杯。トレイを持って自分で好みのものを取って奥にいく。漬け物や梅干など塩気が多い。2杯目のご飯でサラダと納豆を食べる。コーヒーを飲み、帰りに冷水を容器に補給する。ロビーには、棟方志功の絵と「舞神」と書いた額が飾ってあった。トイレに行っておく。

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 8時20分、出発。十和田ゴールドラインを走行。猿倉、谷地、蔦温泉を通過して奥入瀬渓谷に出る。観光センターに駐車、トイレに行く。入り口に大町桂月のレリーフがあった。

 DSC00021.JPG大町桂月

晩年は蔦温泉に住んで奥入瀬を詠っている。

      住まば日の本遊ばば十和田歩きや奥入瀬三里半
 

木洩れ日の中を走る。蝉の音しか聞こえなかったが、高度が上がるにつれ、渓流の音が聞こえてくる。川沿いの道を気持ち良さそうに散策している。一度、銚子大滝を過ぎたところで駐車、轟く音を耳にしながら写真に収める。

DSC00023.JPG銚子大滝

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十和田湖に出て湖岸を走った後、200m、上り下りする。土産店の駐車場に入り地酒を買ってから、ビジターセンターに入る。ここは約20万年前の火山爆発から始まり、1千年前に御倉山が出来ていた。

DSC00025.JPG十和田湖遊覧船乗り場

 車に乗り、和井内から一気に登っていく。発荷峠には展望台があったが、そう寄り道できない。国道103号線を降りていく。東北自動車車道に入る手前で国道282号を左折、更に341号線を走る。右手の道端に花がずっと咲いていた。山間に入ると、左手が山麓、右手が水田の道を走る。いよいよ八幡平に登っていく。途中、蒸気が高く上がっているところがあった。

DSC00026.JPG

 大沼が見えるところにビジターセンターがあり、トイレを兼ねて入る。未だ新しい。動物の足跡がフロアに書いてあり、辿っていくと標本の動物に出会う。鳥の鳴き声がボタンを押すと聞こえてくる。ビデオ部屋で「山ルート」案内を見て出る。八幡平アスピーテラインを走る。八幡平頂上はガスの中だった。有料駐車場に車を入れる。

 13時10分、石をコンクリで固めた道を登る。見返峠にトイレがあったので済ませておく。時計と反対周りに遠回りして歩く。竜胆が咲いていた。

DSC00029.JPGDSC00030.JPG

 見晴らしの良さそうなところにベンチがあったが、ガスの中。樹林帯を過ぎると湿原に出る。木道を歩くと左手に八幡沼が見えた。

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この一帯には食虫植物のモウセンゴケがある。源太森からの道と合流し、湿原をひたすら歩く。陵雲荘は工事中だった。ひと登りするとガマ沼に出る。右手のルートを登る。

 14時、八幡平登頂。中年女性が帰るところだった。

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弁当を食べ、お茶を飲んでいると、東京から盛岡経由で来たハイカーが茶臼岳からやって来た。明日、盛岡から岩手山そして姫神山を登って帰る。見晴台に登ってみたが、何も見えない。岩木山や岩手山の方向に名前が書いてあった。帰りは、めがね沼や鏡沼の脇を通っていく。

DSC00034.JPG鏡沼

駐車場に戻ると、雲で7合目位まで隠された岩手山が見えた。左手には茶臼岳が見える。

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DSC00038.JPG左、茶臼岳

 八幡平樹海ラインを走行。時速70キロ平均で走る。途中、車を止めて背中をさすられている人がいた。くねくね曲がっているうち酔ってしまったようだ。後方に八幡平が見えた。山容は、どっしりして百名山にふさわしかった。広大な原始林に圧倒される。

DSC00040.JPG八幡平

15時20分、松川温泉にやってきた。午後4時に閉まってしまう地熱発電所に寄る。

DSC00041.JPG地熱発電所

松川地熱館に入って見学。ここで出来た電力は東北電力に売っている。ビデオで発電の仕組みを学び、外に出て冷却塔の近くに行ってみる。ボタンを押すと、蒸気が吹き出てランプが点いた。松楓荘に行く。泊まり客が手続きをしていた。待つ間、主人からコーヒーをいただく。ここの湯は940年前から出ており、260年前から温泉場になっている。部屋は1号室。早速、汗を流しにいく。内湯で身体を洗い、露天風呂へ。誰もいない。

DSC00042.JPG

一度、部屋に戻り、吊り橋を渡って洞窟風呂に入る。

DSC00045.JPGDSC00047.JPG

源泉が直接注ぎ込み、やたらと熱い。

DSC00051.JPG

18時、夕食の連絡があり、大広間に行く。生ビールを頼み、肉を焼いて食べる。他に刺身や岩魚と盛りだくさん。食後、お湯をテルモスに入れ、衣類を洗濯して乾燥室に乾しておく。部屋でテレビを観ている内に寝てしまう。部屋に弁当を持ってきてくれて目を覚ます。用意されていた布団に入って寝る。

Hachimantai(1613m) border of Akita pref. and Iwate pref.

100Famous mountains in Japan

1.    Accesscar is better. Tohoku expressway MatsuoHachimantaiIC, pref. road45,23

            Pref. border gate(1540m)

2.Information:Hachimantai city office(0195-76-2111)

3.SeasonJun to Oct

RecordsSep11  peak hunting course

13:10-14:00  go to Mikaesi pass and walk around tree way on marsh to Gama pond

and climb to peak.

14:10-14:50  direct to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

            東北3座の山旅①

               八甲田山、八幡平、岩手山

1.2002年9月10日~12日

2.単独行

3.交通機関:羽田―秋田JL551便(08:05-09:05)秋田―羽田JL556便(17:20-18:25)

       レンタカー 2日¥25042 走行距離 452キロ 38lt

4.宿泊:酸ヶ湯旅館:12食¥9500「千人風呂」 松川温泉・松風荘:1泊2食¥8500「洞窟風呂」

 相の沢温泉「お山の湯」¥500

            八甲田山(1584m)

地図:国土地理院1:25000八甲田山、酸ヶ湯

昭文社:山と高原地図④八甲田・岩木山

9月10日(火)晴                          

 羽田空港カウンターへ出発1時間前に着く。予約満席と言われ、スタンドバイ3番のカードをもらう。セキュリティで虫除けスプレーとアーミーナイフがひっかかり、ナイフは制限品扱いになる。ゲートは82番、飛行機は沖止めだった。1階のロビーで搭乗時刻まで待つ。秋田空港の天候は霧、運航可能か確認中という案内があった。

7時50分、搭乗開始。しばらくして係員が空席待ちカウンターに来て手続きしてくれる。搭乗後、到着まで休んでおく。

 10分遅れで空港到着。出口では「マツダレンタカー」の看板を掲げたオッサンが待っていた。制限品をピックアップしてから会う。車は既に横付けされていた。金を払い、返却方法を確認して出発。国道13号線にでて、7号線に合流。秋田市内をのんびり走る。男鹿半島の東を過ぎ、右折して285号線をとる。車の量も減り、街路樹の中を走っていく。森吉方面への道だった。コスモスが道端に咲いている。一面、稲穂が実っていた。鷹巣町から7号の方に走れば良かった。道が空いているので、そのまま285線を走る。しかし山を登って行き、却って時間がかかったようだ。大館で7号線に戻り、国道454線を走る。「虹の湖」で小憩。幾つか「道の駅」の案内があった。大きな駐車場にレストランやトイレの施設がある。394号線を走行。

 13時半、酸ヶ湯旅館の手前に駐車。

DSC00019.JPG酸ヶ湯旅館

 カウンターで申し出る。日の入りの時間は午後6時、それまでに帰れなかった場合に備えてフラッシュライトも持っていく。続々とハイカーが降りて来る道をホイホイ登っていく。ブナ林の中だが、太陽が頭上にあり汗が吹き出てくる。ノコンギクやミヤマキリンソウが咲いていたが、時間に追われて写真を撮るどころではなかった。湿原に出ると大岳が遠くに聳えていた。

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木道を過ぎて再び森林の中を登っていく。

DSC00003.JPG右、大岳

 15時、大岳避難小屋。一息入れ、ストックを用意。最後の登りに取りかかる。

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                                          大岳避難小屋

 荷物が少ないせいか、気合いが入っていたせいか、結局、予定より1時間早く登り切ってしまう。15時35分。広い砂礫地だった。誰もいないし、ガスが立ち込めて下界は見えない。

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        山頂や頭上に開ける秋の空

 八甲田山は複式火山、第2次活動でここや赤倉山、高田大岳が出来たことが書いてある。蜻蛉の動きが鈍い。紅葉の前ともなると、飛ぶ姿も見えなくなる。降りて鏡沼に出る。ここにはモリアオガエル、クロサンショウウオ、メススジゲンゴロウが生息している。クロサンショウウオの稚魚だろうか、黒いオタマジャクシが水辺にいっぱいいた。

DSC00008.JPG鏡池

 花を撮っていく。

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 アオモリトドマツの森林の中を降りていくと水場に出る。仙人袋という湧き水。木枠で囲まれたところに落ちる水を飲む。振り向くと大岳が見えた。

DSC00012.JPG仙人袋DSC00011.JPG大岳

 近くに仙人岳ヒュッテが建つ。三沢から来た人がビールを冷しに来た。沢を降りていくと、硫黄の臭いがする。地獄湯の沢に出た。

DSC00013.JPG地獄湯ノ沢

硫化水素ガスや炭酸ガスのため岩が変質していた。誰もいないとガス噴出した時のことを考え、足元に神経を集中しながら一気に降りていく。樹林の中を進む。

 17時35分、鳥居を通ると登山口だった。

DSC00016.JPG登山口

先に広い駐車場があり、酸ヶ湯旅館の南口から正面に出る。靴を袋に入れて持ち込み、チェックイン。食券の夜と朝用をもらう。210号室に案内され、まずテレビを点ける。貴乃花が勝ってホッとする。浴衣に着替え、貸しタオルを大小持って、男湯に入り身体を洗う。年配の人が一人、横浜からだった。青森まで列車を使い、バスで奥入瀬まで来て歩いて来た。明日はロープウェーを使い、湿原を歩く。山の状況を伝える。

 18時40分、食堂では夫婦、親子、女性一人、同僚といった人達が席についていた。ビールを飲みながら食べる。

DSC00017.JPG

緊張感と空腹感が段々ほぐれてくる。食後、部屋に戻って窓から外気にあたる。三日月が出ていた。硫黄の臭いもする。布団を敷いて寝る。

Hakkoudasan(1585m) in Aomori pref. 100Famous mountains in Japan

1.   Accesscar is better. Tohoku expressway KuroishiIC, national road 494,Sukayu spa

Actual:Akita airport national road13,7,454,394,Sukayu spa

2.   AccommodationSukayu spa(017-738-6400)one night two meals 9500yen

3.   Information:Aomori Pref. culture&tourist section(017-722-1111)

4.   SeasonJun to Oct

RecordsJun25

13:40-15:00 from Sukayu spa(890m),climb wood step to Kenashitai ,walk among Beech  and Sakhalin fir forest to Ohdake lodge(1430m).

15:00-15:35   climb to Ohdake(1585m).

15:40-17:35   down to Kagami pond, Sennintai marsh, Jigoku yunosawa, Shinto gate


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

          袈裟丸山、鹿俣山の山旅②

                鹿俣(かのまた)(1636.7m)

地図:国土地理院1:25000藤原湖

11月3日(日)晴                            

 5時に起きる。Ⅰが沼田山歩きガイドのパンフレットを持ってきて鹿俣山登りを提案する。榛名富士を予定していたが、1時間余りで終ってしまうので願ってもない。

 5時50分、お湯入りポットをピックアップ、朝食をとらない分だろうか、みかんとリンゴをもらう。簡略な地図しか載っていないが、パンフを頼りに出発。車の窓は霜で凍り付いていた。インターチェンジ近くのコンビニで食糧を調達して車内で食べてから玉原高原に向う。高速道路を潜ってから一路、山間を走行。迦葉山を迂回して一気に登っていく。1882年に出来た玉原ダムの脇を過ぎると、道脇に雪が寄せられていた。センター前の駐車場は未だ凍っていて危ない。手前に駐車する。

DSC00010.JPG玉原ダム周辺案内

7時20分、出発。千葉から来たカメラマンと一緒にブナ林の中、雪道を歩く。ゲレンデに出たところで別れる。トンネルを潜って2つ目のゲレンデに行く。トイレがあったが、未だ使えなかった。ブナ林を登って行く。

DSC00011.JPG

鹿の足跡が残っていた。前足が横に並び、後足は縦に並んでいた。

         雪山や鹿の足跡辿りけり

上のゲレンデで1本立てる。登山道は踏まれた後が残っていた。ジグザグに登って行く。粉雪を掴んで口に入れて水分を補給する。右手の谷に武尊山の剣ガ峰が現われた。

10時過ぎ、登頂。

DSC00013.JPGDSC00012.JPG

                                                                      玉原湖

藪で半分覆われていた。カップに雪を入れブランディをかけて飲む。谷川岳の天神平スキー場はすっかり雪景色になっていた。武尊山の方の平べったい形と前武尊のシャープな形が見える。赤城山の方は未だ雪が積もっていなかった。

DSC00015.JPG左、武尊山

DSC00016.JPG赤城山

10時45分、軽アイゼンを付けて降りる。ブナ林が切れ、ゲレンデを降りて行く。雪がかなり積っていてラッセルしながらいく。

DSC00017.JPG

下からカップルが登ってきた。高度が下がってブナと笹原の中の道を歩く。幾つかの大木が沼田名木百選になっていた。Tはずっと先に行っていたが、分岐点で待っていた。アイゼンをはずしてセンターハウスに戻る。凍っていた道も溶けて歩きやすくなっていた。

12時20分、レストラン玉原の入り口でヤキソバを食べる。隣りの家族は高崎から来ていた。リンゴをいただく。お返しにプラムを差し上げる。新鮮なリンゴは美味い。食後、直売所に寄って「ぐんま名月」というリンゴを買う。

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沼田に出て国道120号線を走り、白沢高原温泉に入る。お湯が温かった。ここは道の駅の中にあり、風呂あがりに直売所に寄ってタロイモやニンニク、陳玄菜を買っていく。帰りの道は混んでいた。沼田ICに入ってから東伊香保と前橋間は事故渋滞となっていた。

一度、山里SAに寄って行き、練馬から目白まで一般道路を走り、駅前で別れる。午後7時半だった。

鹿俣山は「みなみらんぼう山の詩」で紹介されていた。10月だと玉原湿原の草紅葉に息をのむという。


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

          袈裟丸山、鹿俣山の山旅①

                  袈裟丸山(1961m)

1.2002年11月2~3日

2.参加者:3人ITA

3.I

地図:国土地理院1:25000袈裟丸山、足尾、上野花輪、沢入

新・分県登山ガイド:群馬県の山(山と渓谷社)

11月2日(土)晴                           

 外に出ると風が吹き、星空だった。山手線に乗り5時20分前に神田に着く。東口ガード下でI車に乗る。神田橋から首都高速に入り、高島平で降りる。谷原で関越自動車道に入る。富士山が近くに見えた。駒寄PAで朝食。

 7時40分、沼田ICを降り国道120号線から栗原川林道に向う。細い道を走っていくと右折地点に看板が出ていた。10月から皇海山登山口まで通行止めになっていた。利根村役場に戻って確認する。未だ閉まっていたが、ここにも看板が出ていた。それも「本日、栗原川村道は通れません」と書いてある。予定を変更、明日行く袈裟丸山に向う。老神温泉の方は車線が狭いので、一度120号線に出て267号線から薗原ダムを越えて沼田大間々線を走る。根利集落に入って雑貨屋に聞いた道を走る。どうもおかしいなと思っていたら通行止め。工事人夫に聞くと、この先は皇海山だった。集落に戻り、根利牧場に入る。

DSC00001.JPG

 ここでも道を間違える。登山地図の道路は当てにならない。牛乳工場に入って確認、砂利道に揺られながら進む。4Wでなければ通れない。

 10時半、登山口に着く。車が2台駐車していた。1台は太田工業高校、生徒が1人留守番役をしていた。入り口に「学術調査の鹿狩りの為3―4日入山禁止」と書いてあった。今日やって来てよかった。

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 高度1160mから稜線まで一気に登る。八重樺原に出ると白樺林と笹原の中を緩やかに登って行く。前方に袈裟丸山が見えてきた。

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   右、前袈裟丸山、中央、袈裟丸山

 笹原を漕いでいく。

       熊笹の漕ぎて出る音ざわわわわ

石楠花が増えてきたところで石祠がひっそりと立っていた。

071.JPG

更に登って行くと高校生が先生と一緒になって道標を立てている。山岳部の生徒達だった。太田市の観光課を支援して、このルートを開拓している。

 12時50分、湯を沸かしてIの料理を食べる。食後の飲み物と冷したパパイヤを提供。1時間後、出発。段々と雪が積っている。真新しい道標が立っていた。

        新雪や道標立てし山岳部員

 14時35分、袈裟丸山に登頂。前袈裟丸山が近くに見えていた。

DSC00008.JPG

DSC00004.JPG前袈裟丸山

 遠くに筑波山も見える。通行止めの看板が立っていた。頂上の新道標の裏には、太田工業高校山岳部の名前と設置した今日の日付が小さく書いてある。桐生から来た男性と犬は先に降りて行く。

DSC00003.JPG桐生の人による撮影

DSC00005.JPG

15時前、我々も戻る。北方で鹿の鳴き声が聞こえた。

         鹿狩りの始まる山や鹿鳴けり

 黙々と降りていく。間もなくウォーキングラリー43キロに参加するT氏が、どんどんスピードをあげて行く。俳句を作ろうと五七ぐらいまで出来たりしていく内、忘れてしまう。

         秋の空浮かんで消へる俳句かな

 16時45分、登山口に戻る。恒例のビールを飲んでから出発。南郷橋を過ぎて国道120号の南を走って沼田に向う。途中、「しゃくなげの湯」に寄って汗を流し、露天風呂に浸かる。外は真っ暗になってしまい、車は沼田市内に入ってからウロウロする。宿泊先旅籠屋は午後8時を過ぎるとキャンセルとみなされるので携帯を使って連絡、遅れる旨伝え、道を教えてもらう。ようやく国道120号線に出て旅籠屋の近くのトンカツ屋「トミタ」で夕食。ここは福田派支援の店で、女将が真中に居て石原慎太郎、加藤六月、扇千景、奥に尾身幸次が立っている写真が飾ってあった。

 21時、旅籠屋に入る。満車、満室。ここは去年開業したばかり。素泊まりのミニホテルで2人8千円。ロビーで主人と話しながらコーヒーを飲み、明朝6時にお湯をポットに入れておいてもらう。2階の部屋に入ると、大きなベッドが2つ、脇にエクストラベッドが付いていた。

Kesamaruyama(1961m) border of Gunma pref. and Tochigi pref. 

                       300Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Kanetsu expressway NumataICnational road120,pref.road

        62,257,gate

Recommend route: Kitakantou expreewayIsezakiICpref73,national122,pref268           

2.SeasonMay to Nov

RecordsJun7  Gunkai ridge course

10:40-11:20 climb from gate to Yaekabahara(1415m).

11:25-12:50    climb ridge and take meal.

13:30-14:35    climb to peak.

14:55-16:45    down to starting point.


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