グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

         北アルプス4座の山旅①

       薬師岳、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、笠ヶ岳

1.2002年7月21~25日

2.折立までHMIMHMNと同行、以後単独行

3.新宿南口―折立¥3000:会費、奥穂高―平湯¥870、平湯―新宿¥5700

4.太郎平小屋テント場¥500 黒部五郎小舎テント場¥500

7月21日(日)晴

 前日、Hから電話、早朝出発だと結局寝むれないので午前1時に新宿で会うことになった。しかし運転するHがホノルルから帰ってみると、休んだ方が良いことになり、いつもの通り集合時間は5時45分となった。22キロのリュックを担ぎ、着替えを入れた袋を持って出かける。定刻に南口で車に乗る。5人、後ろに荷物が一杯あってもスピードは充分出る。

7時半、諏訪湖SAでトイレタイム。松本ICで高速を降り、上高地手前で安房トンネルを通る。平湯料金所で750円払って通過、471号線を走行。温泉の出る峡谷から更に高原川に沿って上宝村に出る。双六峡谷を遡上、高山大山林道を走る。途中、道脇の草を刈り取っている人に出会う。ここは有料道路らしい。ぐんぐん高度を上げて山吹峠を通過、更に飛越トンネルを越えると料金所に出る。富山県森林公社に通行料1800円払う。睡眠不足のHに代わってMIが運転する。有峰湖の東側は通行禁止だった。西側を遠回りして行く。既に予定の時刻を過ぎていた。ダム湖に沿って右、左に曲がりながら延々と走る。ダムを越え、折立までの道もクネクネ曲がりながら走る。Hが酔ったようで気分悪くなる。

11時、キャンプ場。高度1350m。今日はここでテントを張ることにする。無料だった。ゴミも捨てられる。広場の奥に4つ張る。

DSC00002.JPG

Hがテントで休んでいる間、明日からの予定を決める。3人共25日から仕事、こちらは28日まで休み。単独行にした場合の交通機関を調べにバス停に行く。ここから富山まで直行のバスが出ている他、有峰口から電車に乗り換える方法もあった。直行便は要予約と書いてある。オジサンに聞くと、団体でも来ない限り大丈夫という。太いミズナラの木が立つ登山口から続々とハイカーが降りて来て車で帰っていく。MHとMIは、車で有峰記念館まで行きビールを買ってきた。

テーブルで酒盛り。持ってきたツマミを出して飲む。日差しは強いが、涼しい風が吹いていた。Hは時々咳をしていた。明日、他の3人はHを連れて帰り、私は1人で登ることにする。しかしここに戻るより双六小屋から新穂高に出る、天気が良ければ笠ヶ岳も登ってしまえば、ということになる。雨天時の小屋泊まりに備えてMHに軍資金を借りる。始めてのテント担ぎ単独行になった。

19時、薄暗くなったところでテントに入る。ラジオの天気予報をチェックして寝る。富山は明日で梅雨が開け、ここ1週間、晴れるという予報だった。

            薬師岳(2926m)

地図:国土地理院1:25000薬師岳、有峰湖                    

   昭文社:山と高原地図37剱・立山  

                                                                     

7月22日(月)晴のち雨のち曇                     

午前零時、2時半と目を覚まし、一度トイレに行く。月は満月に近かった。ライトを点けずに行ける。

3時40分、目覚ましで起きる。マットの空気を抜いて丸めて袋に入れ、衣類をザックの下に詰めていく。シュラフには露がタップリ残っていた。トイレに行ってしゃがみ、洗顔してからテントをたたむ。

4時40分、他の面々と写真を撮ってから出発。

DSC00005.JPG

太郎坂をジグザグに登る。40分に5分から10分休みながら針葉樹林の中を登る。短パンになり、腕をまくって登る。2時間後、三角点(標高1871m)。左手に薬師岳が見えた。

DSC00007.JPG三角点

丁度、青年が降りてきた。室堂から薬師岳を登ってきたが、靴底が剥がれてしまい、黒部五郎を諦めてきた。5、6年履きつづけると要注意だ。ゆるやかな道を登っていく。ニッコウキスゲの花が咲き乱れていた。板で囲んで石を埋めた坂道が続く。右手、有峰湖が見えた。

DSC00009.JPGニッコウキスゲ

DSC00011.JPG有峰湖

8時40分、五光岩ベンチでコーヒーを飲む。薬師岳の背後はどんよりと曇っていた。チングルマとイワカガミが咲いていた。

DSC00013.JPGDSC00015.JPG

         チングルマ               コバイケイソウ

高山植物が増えてくると木道になる。薬師岳が近くなって来た。

DSC00014.JPG薬師岳を臨む

10時40分、太郎平小屋。受け付けでテント場使用料を払って認識テープをもらっていく。木道を歩いた後、急に降りてテント場に出る。川の水が音をたてていた。1人用テントが使える大きさの所に陣取る。テントを張り終えたところで雨がポツポツ。荷物をテントの中に入れ終えると本降りになる。中で昼食。食べ終えた頃には雨もあがった。

12時10分、スパッツを付けて薬師岳に向う。10分後、水の音が聴こえなくなり岩石を登っていくと、残雪に遭遇。黒と白の斑模様のホシガラスが2羽、岩の上に立ち、こちらを睥睨していた。ハイマツと熊笹が続く。右手に雲間から槍ヶ岳が一部現われた。高山植物を鑑賞しながら進む。

DSC00016.JPGDSC00017.JPG

      シナノキンバイ             キヌガサソウ

薬師岳山荘を通る。年配ハイカーと山荘勤め人が花について話していた。ここ1週間で30種類の花を見たという。薬師岳を往復するなら、ここで荷物を置いて水と防寒用上着を持っていけばいいと教えてくれる。頂上まで50分、行き先はガスっていた。岩石だけの道をジグザグに登っていく。後ろを振り返る。

DSC00020.JPG

一山登ったところに陵とケルンがあった。この先の東南尾根で昭和38年1月愛知大の学生13名が遭難しており、遺族と地元の大山町が建てたものだ。視界が悪い中、先に進む。岩礫が重なり、行き先に不安を感じながら登る。

14時40分、幾つものケルンを通って登頂。デジカメでお堂の中を撮る。薬師像が幾体か安置されていた。

DSC00022.JPGDSC00021.JPG

          薬師像

               霧の中薬師山頂一人居り

15時25分、山荘に戻る。荷物のお礼を兼ねてビールを2缶買い、1缶飲む。さっきのオジサンは夕食の仕度に追われていた。飲み終わった頃、現われたのでお礼を言って出る。小屋にいた関西のオバちゃん達は折立から来て泊まり、明日は五色が原に行く。

17時前、テントに戻る。日差しは未だ強かった。サンダルに履き替えて水場に行き、ビールを冷す間、冷水摩擦。シャツや靴下も洗っておく。夕食は鮭入りカレーうどん。雲が夕陽を覆うと急に冷えてきた。

19時からニュースと天気予報をチェック。富山、立山、白馬そして乗鞍いずれも晴の予報。安心して寝る。

Yakushidake(2926m) in Toyama pref. 100Famous mountains in Japan

1.    Accesscar is better.Hokuriku Expreeway TateyamaICpref.6,Ariminelogging road

Actual:NaganoExpreewayMatsumotonationalroad158,pref.471,           484,Arimine logging road, Oritate camp

2.AccommodationTarobei lodge(076-483-1211)one night two meals8800yen

3.Information:Toyama cuty general administration center(076-483-1211)

4.SeasonmidJun to Sep

RecordsAug10

4:40-6:40   climb from Oritate camp(1350m) to Sankakuten(1871m).

6:50-8:40   climb to Gokou rock(2196m).

8:55-10:40  climb to Taroubei lodge(2330m) and set tent.

12:10-14:40 down tree way to Yakushi pass(2294m)and climb to Yakushi lodge(2700m).

14:45-15:25 climb to peak.

15:30-16:55 back to tent.


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。