グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

          棚横手山と白石山(和名倉山)の山旅①

1.2007年5月24~25日

2.同行:I、Y

3.宿泊:将監小屋12食¥7000

              棚横手山(1306.2m)

地図:昭文社・山と高原地図24大菩薩連嶺

5月24日(木)晴                      

 6時、大森駅西口でI車に乗り込む。環7から永福町で首都高速に入る。圏央道が来月23日に開通するという垂れ幕が出ていた。途中、談合坂SAで朝食。勝沼ICで降りる。

 8時10分、登山口。1台停まっていた。20分後、大滝不動に向って登っていく。赤堂の奥の崖にチョロチョロと水が落ちていた。林の中を登る。途中、出来たての林道を横切る。

 9時10分、富士見台。棚横手山の標識が出ている。

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 富士山を横に見ながら登る。

DSC06628.JPG富士見台

     残雪の富士仰ぎたり富士見台

 チョウセンアサガオに似た花や山ツツジが咲いている。

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 9時35分、棚横手山登頂。山梨百名山で「大富士見台」でもあった。

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 熊蜂1匹に歓迎される。20分後、下山。富士見台の先へ登り返し、展望台に行ってみる。甲斐御岳山で甲州市が一望できた。蝉が既に鳴いていた。

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11時、登山口に戻る。国道411号に出て青梅街道を北上。柳沢峠を越えて、柳沢川に沿って降りてから、一ノ瀬川を遡る。新緑の中、狭い道をくねくねと走って高原に出た。

12時40分、民宿みはらし小屋の駐車場に停める。おばさんに2日分、1000円払い、お茶や漬物のサービスを受ける。一帯には400年前の武田一族の落ち武者が住んでいたという。丁度今晩泊まる将監小屋の主人田辺金雄氏がおり、軽トラックの荷物台に犬と荷物と一緒に乗せてもらう。

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12歳の雄犬は落ち着いたもので、Ⅰの足に足を置いたりする。飛竜山や竜喰山が良く見えた。新緑の唐松林が続く。そこかしこに鳥の巣箱が木にかけてある。

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将監峠を通過。

DSC06640.JPG将監峠

500m行かない内に将監小屋に着く。高度1740m

14時40分、水ポットを携帯リュックに入れ、明日のコースの下見を兼ねて唐松尾山まで行ってみる。小屋から一気に高度100mほど登って将監峠に出、牛王院平で帰りのルートを確認、山ノ神土で左に折れて歩く。

DSC06642.JPG山の神土

15時15分、唐松尾山。2109.2メートル。唐松と石楠花の木で覆われていて視界はない。

DSC06643.JPG唐松尾山

峠から別の道を歩いてみたが、小屋の上を通り過ぎてしまい、笹原を降りるより峠に戻って降りていく。昭和49年5月1日に萬羽日出夫君が遭難した碑がある。享年18歳だった。

DSC06644.JPG遭難碑

16時45分、小屋に戻り、水場に缶入り原酒を冷やして飲む。夕食はカレーライス。ここは雲取山から甲武信山に続くルートにあり、新年をここで迎えた人がノートに書いていた。食後、大広間に布団を引いて寝る。酒が効いたのか、Ⅰと中国や政治、教育問題を議論している内に寝てしまう。

  


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

         日本百名山完登の山旅②

                茅ヶ岳(1703.5m)

地図:国土地理院1:25000茅ヶ岳、若神子

   昭文社・山と高原地図26金峰山・甲武信

6月7日(火)

5時に起き、洗面を済ませ、車のボンネットに垂れ幕をのせ、完登の文字の横に水性マジックで「報告」と書いていたら、Yが起きて来る。お礼を言って出発。まずコンビニで食料を調達、車内でオニギリを食べる。国道141号に出て韮崎に向い、インターチェンジの方へ左折。昇仙峡ラインを登って行き、深田記念公園の駐車場に入る。丁度、ハイカーが出ようとしていた。木陰に駐車。

7時30分、出発。公園に行ってみる。「百の頂に百の喜びあり」と彫られた大きな黒御影石碑と、案内板に深田久弥の生涯と茅ヶ岳のことを紹介していた。ここで毎年4月の第三日曜日に深田祭を開催、記念式典や登山が行われる。

DSC00977.JPG深田久弥記念碑

そのまま饅頭峠へ登り、峠道文化の森を歩いてしまう。蜘蛛の糸を払い、登り降りを繰り返して右手からの登山道に合流する。

8時15分、林道を突っ切り、少し登ったところで一息入れる。枝杖が並んでいた。ポツポツ降っていた雨もあがり、稜線を登っていく。山ツツジが生気を与えてくれる。大きな岩には遭遇するが、水場はなかった。左、千本桜の標識を過ぎ、おかしいなと思っている内に頂上に着いてしまう。

10時10分、先行していたハイカーに「女岩ありましたか」と聞くと「ナイ」と言う。序にここで垂れ幕を持ったところを写真に撮ってもらう。

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世田谷から来た人で、若い時ワンゲルで登っていたのを再開していた。視界は悪い。赤と白の山ツツジが満開だった。

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     頂きに躑躅覆へる茅ヶ岳

 お湯を沸かしてラーメンを食べていたら、次々とやって来る。梅雨入り前をねらっていた。四街道山楽会の6人は年配者だが、インターネット情報をコピーして持っていたり、リーダーらしき人の話は面白い。女岩の件を聞くと、別ルートにあった。頂上にも二手の道案内の標識が立っていた。

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 近くの温泉を聞いたら、国道141に沿って3キロ、道の駅の向いにあるニュールプルを勧められる。

11時25分、下山。20分後、深田久弥終焉の碑があった。昭和46年3月21日、脳出血で倒れた。享年68歳。冥福を祈り、完登の報告をする。

DSC00987.JPG深田久弥終焉の地

ここだけ木々を刈り取って視界が開けていた。蝉の合唱を聞きながら一気に降りていく。登ってくるハイカーも多い。

12時10分、女岩。大きな岩盤の中央から掬いとった水が飲めた。美味い。

DSC00988.JPG女岩

赤松とカラマツ林の中を降りていく。林道になり、勾配も緩くなる。砂利道の林道を越え、登山口に出る。標識がきちっと立っていた。

DSC00990.JPG登山口

13時、駐車場に戻り、10分後、出発。25分でニュールプルに着く。健康ランドになっていて、隣りにプールもあった。露天風呂、ジャグジー、サウナを楽しむ。世田谷の人もやって来た。風呂から出て2階の大部屋で話す。缶ビールを飲んだのでヒト寝入りする。

16時、お茶を飲んで出発。国道20号線を走ったが富士山は見えなかった。上野原まで国道を走り、中央高速に入って帰る。19時過ぎ、帰宅。

Kayagatake(1703.5m) in Yamanashi Pref. 200Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Chuo expressway NirasakiICPref.road410,27Hagoromo

2.InformationNirasaki city Shoukou kankou ka(0551-22-1111)

3.SeasonApr to Nov

RecordsApr10

07:30-10:10 Climb from gate(950m) to peak.

11:25-11:45 Down to monument of Fukada kyuya(author of Japan's 100 famous  mountains) and report achievement of climbing 100.

11:55-12:10Down to Onna iwa(1300m), water spot.

12:10-13:00Back to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

          日本百名山完登の山旅①

                  八ヶ岳、茅ヶ岳

1.2005年6月5~7日

2.単独行

3.自家用車:439キロ走行 46ltl 美濃戸口駐車料金2日¥1000 

4.宿泊:赤岳天望荘1泊2食 ¥7500 

5.温泉:パノラマの湯¥700 ニュールプル¥500

八ヶ岳(2899m)

地図:国土地理院1:25000八ヶ岳西部、東部

   昭文社・山と高原地図32八ヶ岳・蓼科

6月5日(日)晴

5時、出発、中央高速を走る。双葉SAでトイレタイム。110キロ平均で走っていたが、バイクが一気に追い抜いていく。小淵沢ICで降り、県道484に出て富士見高原を走行。八ヶ岳が見えた。

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美濃戸口の八ヶ岳山荘前に駐車。高度1500mあった。

7時45分、登山届を書いて左手の林道を歩く。

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新緑のシラカバ林の中、鳥の鳴き声と川のせせらぎに癒されながら歩く。地図では一般車は入れないのに、少しスペースがあるところに駐車していた。

8時30分、美濃戸山荘を過ぎ、右手の南沢に入る。リュックを持たないハイカーが通り過ぎる。11時から開山祭をやると言う。ツガの枯葉が敷き詰められた道は歩きやすい。今回は結局単独行になったので、赤岳を登ったら阿弥陀岳を経由して御小屋尾根を降りて帰る計画だった。丁度、地元の青年2人が休んでいたので話してみる。

「天望荘まで今日中に行けたら、硫黄岳を周った方が一般的。御小屋尾根は余り人が行かないので道がわかりにくい所がある」

枯れ沢を歩いていくと、川越から来た同年配の人がいた。しばらく同行する。カメラが専門で登山を始めてまだ1年だった。先に歩いて行く。幅広い沢に出ると、前方に横岳が見えた。

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1人、年輩の人が降りてくる。横浜に住んでいたが麓に移り住み、山歩きを楽しんでいる。今朝5時から登っていた。

10時50分、行者小屋。テントが7つ張っていた。テーブルを前にして湯を沸かしラーメンを食べる。

DSC00929.JPG行者小屋

続々とパーティが降りて来た。転倒して額に包帯を巻いた中高年も居た。ここではトイレ利用も有料。30分後、川越氏と地蔵尾根に取り付く。残雪があり、踏み跡に足を置いて登っていく。鎖がある頃から1人になり、一気に高度を上げる。ジュラルミンの梯子を幾つか登る。横岳の山塊が近くなる。尾根に出たところでポツポツ雨が降り出す。地蔵仏が迎えてくれた。

DSC00930.JPG地蔵仏

13時10分、赤岳天望荘に入る。他の宿泊者と別の部屋に案内され、リュックを部屋に置いて、別棟の談話室に行こうとしたら、川越氏に会う。これから赤岳頂上小屋に泊まるので、明朝、天気が良ければ山頂で会うことにする。霰交じりの雨も止んでいた。屋根には風力発電用のプロペラが並んでいた。

談話室でテレビをつけ、日本ボート選手権の模様を観る。隣りのテーブルに前橋5人組が座り、ビールを飲んでワイワイがやがや。百名山を終えた人など一家言を持つ人が高山植物や山菜、登山ルート、噂話と尽きない。開山祭の模様を教えてくれる。頂上で宮司がお払いをし、お神酒が配られる。「赤嶽山神社」と書かれた袋を見せてくれた。

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51回目のお祭でバッジにはキバナシャクナゲがあしらってあった。

高山植物を撮るためにやって来たTさんが私のところに来てゴルフ番組を観る。横浜を9時に出て来た。ホテイランとかカモメラン等を撮っており、明日はツクモグサを撮る。談話室の壁にも写真が飾ってあった。

17時前に女性から五右衛門風呂を利用、空いたところで、男達が入る。我々5人も一緒に入る。夕食はバイキングスタイルでお代わりが出来る。支配人の他、青年と娘さんが手伝っていた。Tさんと生ビールを飲みながら食べる。

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インターネットで咲く時期を調べ、小屋に電話してから出かけている。1年に千枚ほど撮っていた。

18時27分、夕日の光が雲間から漏れていた。丁度、諏訪湖に反射した光が下に見えた。食後、談話室でテレビの天気予報を観ておく。早めに休んだが、ドアの開け閉めで目を覚ましてしまう。高度2600mあると、頭の芯に高山病の症状らしきシコリを感じる。

6月6日(月)晴                            

3時に目が覚め、しばらくしてから仕度。音を立てずに部屋を出、食堂の奥に、不要な物を詰め込んだサブザックを置き、パンとコーヒーを飲んでから外に出る。足元が暗いのでヘッドランプをつけて登る。ジグザグに登りチェーンを使って赤岳頂上小屋に着く。川越氏は見晴らし台で日の出を撮ろうと待ち構えていた。頂上に行く前にここで日の出を迎える。

4時26分、秩父山系を覆う雲上に一部が現れ、3分で完全に出る。

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色彩の変化に見とれながらシャッターを押す。赤岳頂上小屋を過ぎると山頂は直ぐだった。

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 祠の前、標識の隣りに立つ。朝日を浴びた富士山が神々しい。

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雪を被った南、中央アルプス、御岳、乗鞍岳、北アルプス、妙高山系・・皆見えた。近くに蓼科山、八つ連峰、瑞牆山、金峰山も浮かび上がっていた。深田久弥が書いていた通り天下一品の眺めだった。家内が書いてくれた幕を持っているところを撮ってもらう。

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     百名山登り終へたり八ヶ岳

風が吹いているので両手ではおさえきれない。下の方をおさえてもらう。立ち会った4人の写真も撮ってもらう。記念すべき写真なので喜んで撮ってくれた。

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ここに20回以上登っている人もいたが、こんなに良い景色はめったにないという。雲海から金ヶ岳、茅ヶ岳が小さく現れた。ここからだと低い。

5時20分、頂上小屋でコーヒーを誘われたが、事情を伝え降りていく。達成感で有頂天になった身体を静める。天望荘に戻ると、夕食を共にした人達がコーヒーを飲んでいた。無事終ったことを伝えると拍手される。

デポしたザックをリュックに詰め、朝食をキャンセルして別れる。地蔵の頭からツクモグサを探しながら進む。しかし紫色のオヤマノエンドウと黄色のミヤマキンバイ、そして蕾のキバナシャクナゲしか見つからなかった。

DSC00955.JPG左、オヤマノエンドウ、右、チングルマ

DSC00958.JPGミヤマキンバイ

 振り返ると富士山と赤岳が見えた。

DSC00956.JPG左、富士山

 ハシゴや鎖もあり油断できない。ストックを短くして岩稜を越えていく。

7時35分、横岳。

DSC00959.JPG横岳頂上と赤岳

横浜から来た介護士が他2人と来ていた。昨日、行者小屋に泊まり、硫黄岳から赤岳鉱泉経由で戻る。荷物は少なかった。先に進む。蟹の横ばいのようなところもあった。反対側から団体がやって来る。他にも次々とハイカーが現れる。ウルップソウの立て札があった。

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ヤツガタケスミレも咲いていた。

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硫黄岳山荘の脇を通り、火山灰のある尾根道を登っていく。ここからも富士山が見える。

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8時40分、硫黄岳。遠くからは丸みのある山だったが、来て見ると、噴火口があった。

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火口壁の大きさといい迫力がある。北八ツの山々が良く見える。

DSC00965.JPG手前、右、東天狗、中央、西天狗、左奥、蓼科山

眼下にはオーレン小屋が小さく見えた。今まで歩いて来た方も絶景だった。腰を下ろして横岳、赤岳、阿弥陀岳を堪能する。

DSC00964.JPG右から阿弥陀岳、赤岳、横岳

一服してから降りていく。ツガ林の中の道には雪が残っていた。ジグザグに降りていくとショウゴ沢に出、橋を渡っていく。

10時25分、赤岳鉱泉。日差しが強いので木陰にあるテーブルを使って湯を沸かし、ラーメンを作って食べる。介護士達もやって来た。

11時20分、ストックを2本にし、後ろに日除けカバーの付いた帽子をかぶって出発。北沢は鉄分のせいか底が茶色くなっていた。小花と蝶を見、幾つか橋を渡って行く。

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      北沢               キバナノコマノツメ

50分後、堰堤に出てから砂利のある林道を歩く。昨晩、聞いた通り歩きにくかった。皇太子のために出来た道が恨めしい。時々使われなくなった小道が見える。美濃戸山荘から更に歩く。シラオイエンレイソウや変わった花が咲いていた。

DSC00972.JPGシラオイエンレイソウ

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ここは新緑の中、爽やかな風もあって気持ち良かった。

13時30分、駐車場に戻る。ドアを開放して熱気をとる間に山荘に行って駐車料金千円を払っておく。大学同級生のYに電話してから大泉村役場にカーナビをセットして出発。

14時30分、役場に着く。北杜(ホクト)市の支所になっていた。近くに金田一京助が寄贈した本のある図書館があった。Yが車に乗って現れ、彼の家に行く。奥さんに挨拶してから汗を流しに「パノラマの湯」に行く。住民は半額以下。一緒に露天風呂に浸かり話す。住んで3年、画業と農作業を楽しんでいる。風呂あがりに八ヶ岳あおぞら農園に寄る。

事務所でオーナーに挨拶してから10坪の区画に行く。ジャガイモや野菜を栽培していた。スイカの苗をいただいて帰る。さっきまで居た八ヶ岳が良く見える。

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昨日雹が降った時は黒い雲で覆われていたと言う。焚火学会長荒川ジンペイさんと一緒に作った焚火用の釜を見、事務所に置いてあるYの作品を見る。次にバラ園のビューガーデンに行く。コンピューター会社を経営していた人が癌と診断され、結局誤診とわかってから事業を辞め、58歳で結婚、8年かけて開園したところ。裏から入る。まずジャーマンアイリスの大きさにビックリ。芝道を歩いていると手入れをしていたFさんに会う。咲き出したバラのほか蕾になっているのまでしめて1500株あると言う。失礼して芍薬園を見る。今が盛りで大輪を咲かせていた。テッセンという花も大きい。ゲストハウスに寄り、紅茶をいただきながら、風景を眺める。茅ヶ岳の左手は雲に隠れて富士が見えない。北岳は識別できた。Y画伯作の「ガーデン」を見せてもらう。10号の大きさ。イメージ画だが、よくとらえていた。

DSC00975.JPGY作「ガーデン」

ゆったりとした気分を味わって失礼する。

17時30分、家に戻って一服。ネオと言う2歳の小犬に吠えられながら閑談。夕食は評判の店に行って食べる。今度は家でビールを飲みながら話す。最後は1階に降りて彼の作品を見せてもらう。アクリル画は雪山には向いているが、夏山は岩絵の具を使った方がいいとか、ツガ林の新緑を描いてほしいとか感想を言う。ここのところの睡眠不足と疲れで早く休ませてもらう。

Yatsugatake(2899m) in Nagano Pref.   100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Chuo expressway KobuchizawaICPref.road11,484

Minotoguchi

2.AccommodationAkadaketenbouso(0266-58-7220)one night two meals9000yen

3.InformationChino city office(0266-72-2101)

4.SeasonJun to Oct

RecordsJun

07:40 Parked car at Yatsugatake lodge(1500m high) where is located inMinotoguchi..

07:50-08:50 Walked to Minoto lodge.

08:55-10:50 Climb to Gyojya lodge

11:20-13:10 Climb Jizou ridge to AkadakeTenbouso(2722m) and stay. You can take a bath.

Jun6

03:40-04:30 Climb to peak(Akadake).Fine view of Mt.Fuji,Japan Alps mountains.

05:00-07:35 Down and up ridge using chain to Yokodake(2829m).

07:40-08:40 Walk ridge using chain and rope to Ioudake(2760m).

08:50-10:25 Down to Akadakekousen lodge and take meal.

11:20-13:30 Walk back to Minotoguchi.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

             荒船山(1422.5m)

1.2004年10月28日

2.同行:O

3.自家用車 鶴ヶ島―練馬¥1050

4.地図:国土地理院1:25000荒船山、信濃田口

       昭文社・山と高原地図21西上州

10月28日(木)晴

  7時過ぎ、鶴ヶ島のO家に行って彼をピックアップ。関越自動車、上信越自動車を走行、下仁田ICで降りて、国道254の途中のコンビニでオニギリなどを調達。遠くに船のような山容をした山が見えた。トンネルを越え、くねくねと走って15号橋を過ぎたところで右折、内山峠への道も曲がって行く。

8時25分、駐車。登山口から杉林の中を入って、雑木林に変わり、登り降りして行く。

9時10分、大きな岩壁を通過。

DSC00005.JPGDSC00007.JPG

右から更に稜線を登っていく。尾根上の道に出る。

DSC00003.JPG眼下に国道254号

水場を過ぎて木段を登る。梯子や鎖場もあった。

10時10分、笹原に出ると視界が開けて(とも)岩に出。絶壁の上に立つ。浅間山が良く見えた。

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ここからは台地を歩く。ブナ林の中の散歩で気持ち良い。広葉樹の間から北アルプスとローソク岩が見えていた。

DSC00011.JPGローソク岩

 経塚山へ、ひと登りする。

10時50分、登頂。木立の中に小さな石祠と二等三角点があった。

DSC00008.JPG山頂

 視界がきかないので、2人の写真を撮ってもらって、直ぐ戻る。艫岩で景色を眺めながら食べる。食後、のんびりと降りて、時々艫岩の絶壁を見ながら戻る。

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13時40分、駐車場。国道に出て脇に車を停めて写真を撮って帰る。

DSC00013.JPG艫岩

Arafuneyama(1422.5m) in Gunma pref. 200Famous mountains in Japan

1.AccessCar is essential. Jyoshinetsu expressway ShimonitaICnational road

         254, Uchiyama pass

2.InformationShimonita town office(0274-82-2111)

3.SeasonApr to Nov 

Records Oct28

8:25-10:00  Climb up and down from Uchiyama pass(1080m)to Tomo iwa(rock) (1330m).

10:10-10:50    Walk and climb to peak(Kyouduka yama) .

10:55-11:35    Back to Tomo iwa and take meal.

12:20-13:40    Down to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

              御正体山(1682m

1.2006年5月25日(木)晴

2.同行者:O

3.交通:首都高速=鶴ヶ島¥3100 鶴ヶ島=都留IC¥5300 327キロ

4.温泉:芭蕉・月待ちの湯¥700 アルカリ性単純温泉

5.地図:国土地理院1:25000都留、御正体山

                           

4時30分、出発。外環状線から関越自動車道に入って鶴ヶ島ICで降り、O家の前で電話、彼が乗り込んで6時前に出発。中央環状線に入って、「あきるの」終点まで行き、国道16号を700m走って中央高速に入る。途中、談合坂SAに寄ってトイレに行き、オニギリを食べる。都留ICで降り、県道24号に出て道坂峠まで行く。高度1020m。このルートは最も高度差が少ないが、途中上り下りが続く。

8時5分、旧道に入り、「御正体山」と書いた看板のあるところから登りだす。

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杉林の中、小さなジグザグを一気に登っていく。Oの名前は昇。名前の通り登りに強かった。細い道を登りきって尾根に出ると、名前が消えた看板がかかっていた。右、今倉山、左、御正体山だろうか。

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刈り取られたばかりの枝や笹が道に残っている。ツゲ林の間から谷あいに民家が小さく見えた。一度、視界が開ける。高度1228m地点に四等三角点があった。ウグイスやホー、ホーと鳥が鳴く。足元にスミレが咲いていた。新緑の広葉樹、爽やかな雑木林の中を徐々に高度を上げていく。

9時10分、「岩下の丸」。見晴らしはない。Oは三角点に座って休憩。ぐっと降りて少しずつ登り返す。一度、登山地図にない道が出来ていたが、登りの道を選んでいく。50分後、休んでから進む。ところどころに「境界見出標」と書いた赤札がかかっていた。前方に目標の山が見えていた。左手、白井平からの道と合流する。

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一息入れて登っていく。足元に「8合目」と書かれた石があった。蝮が近くを動いていく。ブナ、ミズナラ、モミの樹林帯の中の急坂を登り、頂上らしきところから更にひと登りすると人が見えた。

11時、登頂。2人連れと単独者がいた。木陰にマットを敷いて、湯を沸かしラーメンにモヤシ、イワシ、ニンニクを入れて食べる。ここも展望はない。

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DSC02421.JPG山頂

池ノ平ルートから来た人は富士山鑑賞を満喫。山伏峠からやって来た3人組も。一度、富士が見えるところまで行ってみる。木の間から、雪に覆われた富士が見えた。山頂に戻ると、三島から来たオバチャン2人がテーブルを占拠。季節毎に来ていた。

この山名の由来は、木花咲邪姫(このはなさくやひめ)が噴火した富士山を逃れ、この地で正体を現したからという伝説がある。この山そのものがご神体で広場の片隅に小さな赤い祠があった。一方、富士山で荒行を務め、池ノ平からの修験道を切り開いた木喰行者妙心は、1815年、五穀を断ち、即身成仏したという。

12時5分、下山。Oにもう1本ストックを渡し、2本使って降りてもらう。下りは弱かった。普通に歩いても遅れる。道に落ちている枝を払って通りやすくする。「牧の沢山」に向かう途中、雑木林の中に首輪を付けた犬が1匹我々に向かって唸っていたが、向かっていかなかったので消えていく。猟師が現れるかと思ったがいない。飼い犬が野犬になったのだろうか。鳥の巣箱が幹にあった。

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「岩下の丸」が良く見えるところで一休み。右手前方に丹沢山塊も見えたが、一部は雲に隠れていた。

DSC02428.JPG丹沢山地

一度下りて登り返す。黙々と歩いたが、僅かに吹いて来る風が気持ちよい。足元に「四ツ沢」標識が横たわっていた。

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夏場になったら、ヤブになった道で暑さと虫にやられるところだ。尾根歩きを終え、足幅を小さくして降りていく。

14時30分、車に戻る。靴下1枚脱ぎ紐を緩めて靴をはく。温泉場の電話番号をカーナビにセットして出る。

DSC02432.JPG道坂トンネル

15時20分、「芭蕉・月待ちの湯」の手前の大きな駐車場に車を停め、替え着と手ぬぐい、タオルを持って入る。

DSC02433.JPG芭蕉・月待ちの湯

ここは都留市営で2000年に出来た。靴箱は奥行きがあったので横にして入れ鍵をかける。駐車している台数からして、かなりの人がいるかと思ったが、そうでもない。中温風呂に入り、ジャグジーで腰、肩、足をあててマッサージしてから洗面洗髪。露天風呂に行く。地元の年配者がのんびり浸かっていた。芭蕉の句が石に刻まれていた。

                      名月の夜やさぞかしの宝池山

「最近、近鉄などが1日7千円で横浜、新宿、埼玉からバスを仕立て二十六夜山登山口でお客を降ろし、4時間後ピックアップしてここに案内して帰る。食事は自前だが、結構利用している」二十六夜山が花の百名山のせいだろうか。

「この辺の山には猪や鹿、猿がいる。一度、猪に遭遇、背中に斧を突き立てたら絶命。そこに猟師がやって来て、持って行かれてしまった」

「富士演習場には明るくなる前に入って山菜採りをする」

「雑木林の中に首輪をつけた犬がいました」

「野犬や野良猫が増えている。ここに来るのは70代の人達で、80過ぎると病気になったり、車の運転が出来なくなったりして殆ど来なくなる」

話が尽きそうもない。挨拶してサウナに入って汗を出し、シャワーを浴びて出る。Oと休憩室に行ってアイスクリームを食べながら、温泉談義。ここの効能は普通、風呂に入っても効果のあるものだった。

16時30分、Oの住所をカーナビにセットして出発。12分で都留ICに入り、八王子ICでおりて国道16を走行、中央環状を突っ走って18時にO家の前に着く。家に呼ばれたが、疲れが出るので失礼し、帰宅。

Mishoutaiyama(1682m) in Yamanashi pref.  200Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Chuo expresswayTsuruIC Pref.road24,Dozaka tunnel

2.InformationTsuru city office tourist section(0554-43-1111)              

3.SeasonApr to Nov

RecordsMay25

08:05-09:10 From Douzaka pass(1020m high),climb to Iwashitanomaru(1304m ).

09:20-11:05 Climb up and down ridge ,through Shiraidaira junction, climb steep to peak.

12:05-14:30 Back to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

             国師ヶ岳(2592m)

1.2006年6月10日(土)

2.同行:O

3.交通:自家用車365キロ 高速代¥8000 48ltl6200

4.温泉:鼓川温泉アルカリ性単純温泉 山梨市営3時間内¥500

5.地図:国土地理院1:25000金峰山

     昭文社・山と高原地図26金峰山・甲武信

 4時30分、カーナビでO家にセットして出発。練馬から関越自動車道に入り、鶴ヶ島ICで降りて1時間で着く。Oは大学の同級生で温泉好き。

圏央道に入り、終点の「あきる野」から八王子ICまで一般道。中央高速を走って勝沼ICで降り、恵林寺の横を通って、牧丘から県道210を走行。琴川の谷間を遡っていくと小楢山が見えた。ゲートを越えていくと、甲州タクシーが次々と現れる。団体客を峠まで運んでの帰りの様子。この道は6月から土日だけ一般に開放され、舗装工事が続いていた。鳥居峠で集団に遭遇、中には修験道の格好をしていた。行事があるようだ。今まで追走していた車も消える。大弛(オオダルミ)峠までの距離を書いた標識が見つかり、安心して走る。延々と舗装した道をジグザグに進んでいく。落石もあって緊張する。シラカバの新緑林が現れた頃は外気も冷えていた。

 8時35分、峠に出る。この林道は1968年に開通。峠は標高2360道mあり、車で通れる日本最高地点。脇に車が連なり、長野県側の道に降りても続いていた。斜めになったスペースに駐車して登山口に向かう。爺さんの話によると、ここで行事をやるそうでタクシー20台来ていたという。

8時45分、歩きだす。テントがはれる場所を通っていくと、樹林の中の大弛小屋に出る。主人は先月から佐藤宗利さんから小林壽雄さんに代わっていた。今日は予約客のほかに飛び込み客もあり、ここではステーキもメニューにある。

DSC02461.JPG大弛小屋

 板段を登る。「夢の庭園」は石楠花とコメツガ、シラビソの樹林と岩からなっていた。

DSC02458.JPG夢の庭園

右手から登っていくと見晴らしが良い場所に出る。金峰山と、その象徴の五丈岩が良く見えた。

DSC02445.JPG右、金峰山と五丈岩

樹林帯の中を登っていくと前国師ヶ岳に出る。大きな標識が立つ。前方に北奥千丈岳が見えた。

DSC02455.JPG

DSC02446.JPG北奥千丈岳

一度、降りて三繋平(ミツナギダイラ)で登り返す。鶯や他の鳥の鳴き声が聴こえた。残雪を踏みしめて登っていく。

DSC02447.JPG

9時40分、北奥千丈岳(2601m)登頂。奥秩父で最も高い。

DSC02444.JPG

風が強く寒かった。男2人が来ていた。1人はアンテナを持ち込んで盛んに話し込んでいる。1人は大宮から来ていた。レインウェアを着込んで写真を撮りあう。岩を風除けにしてオニギリを食べながらお茶を飲む。ここから国師ヶ岳が良く見えたが、他は夢の庭園からの風景と変わらない。

戻って国師ヶ岳に向かう。ハイマツと石楠花の中を歩くと、大きな岩があり、あっという間に登頂してしまう。ここからは富士山が見えた。先月よりぐっと雪が減って雪渓の筋になっている。

DSC02448.JPGDSC02450.JPG

本庄からの夫婦と写真を撮りあう。雁坂トンネルを越えて県道206から焼山峠を超えてやって来た。峠付近にレンゲツツジが咲いていたという。途中にある鼓川温泉を教えてもらい、塩山温泉をやめることにする。登って来た道を戻る。手ぶらでやって来る人達とすれ違う。

11時20分、登山口に出る。車を反転し、来た道を走行、柳平で右折してトンネルを越え、焼山峠に行く。確かにレンゲツツジが咲きだしていた。一車線を走って乙女高原に行く。グリーンロッジの駐車場には10台位停まっていた。小屋に行ってオニギリを食べる。団体が食事していた。近辺の歩き方を聞き、一回りする。今年のツツジは20日頃満開になるようで、未だ蕾状態が多い。アカマツ林の中を登っていく。枯葉の間にサクレスミレが咲いていた。

DSC02464.JPGサクラスミレ

ひと登りすると見晴らしの良い所に出る。富士山が霞んで見えた。

DSC02466.JPG

案内版には富士山のほか、毛無山などの名前が書いてある。更に行くと三角点が立つ。

DSC02469.JPG

その先は道が細くなっていた。バッグが置いてある。近くでブナ林を撮影していた。大月から来ていて、この辺では中々ない風景だという。周回路に戻って降りていく。斜面一杯にレンゲツツジがあった。

DSC02470.JPGレンゲツツジ

これは満開になれば見どころ。他にミツバツチグリやキンポウゲといった黄色い可憐な花が咲いていたり、羊歯が群生していた。

DSC02473.JPGミツバツチグリ

13時35分、出発。途中、工事中の箇所を通る。まだ普通車では通りにくかった。ほかは舗装して間もなく、運転していて気持ち良い。45分後、県道から少し離れた鼓川温泉に着く。

DSC02479.JPG

余り汗をかいていなかったので、まず湯船に入り、ジャグジーで腰と足裏をあてる。露天風呂に入ると再び本庄の人に会う。

15時10分、出発。途中、シャトー勝沼に寄ってワインやツマミ等を試飲試食、ホウトウを買って出る。35分後、中央高速勝沼ICに入り、時速120キロ代ですっ飛ばす。

17時15分、O家。鶴ヶ島ICで高速に入ったが練馬まで10キロ渋滞。土曜日、行楽帰りの車で一杯だった。

Kokushigatake(2592m) in Yamanashi pref.  300Famous mountains in Japan

1.AccessCar is essencial. Chuo expresswayKatsunumaIC Pref.road210,

      Kawakamibokugyu rindo, Ohdarumi tohge

2.InformationMakioka town office (0553-35-3111)              

3.SeasonMay to Nov

RecordsJun10

08:45-09:40 From Ohdarumi Tohge(2365m high),step up to dream garden and climb

           through Maekokushi and to Kitaokusenjyodake(2601m).

09:50-10:15 Back till Mitsunagidaira, turn right to peak.

10:25-11:25 Back to starting point. Enjoy spa at TsudumigawaOnsen(0553-35-4611).


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

         祖母山と天岩戸神社の旅

1.2001年7月21日

2.単独行

3.自動車:レンタカー1日分¥8850 走行距離452キロ ガソリン¥4242

  福岡高速¥550×2 大宰府―熊本¥2500 玖珠―大宰府¥2300

地図:国土地理院1:25000祖母山

   昭文社・山と高原地図57祖母・傾

7月21日(土)

 前夜、バジェット・レンタカーで車を調達、ホテルに駐車しておいた。

 5時に出発、福岡天神北の高速入り口はセンターライン寄りにあり、通り過ぎてしまう。薄暗い中、見知らぬところを走ると勝手が違う。高速に入ってからは、標識を頼りに大宰府ICまで走り、九州道路に入ってからは車線も広がり、スピードを上げ時速120キロで走る。熊本ICから国道57号線を走る。車も少なく一路、阿蘇の山々に向って走る。

 立野で右折して325号線に入る。快晴の下、外気を吸いながら走る。高森峠を越え、高千穂に向って走る。河内で県道8号線に入る。五ケ所高原トンネルを通り、左手に記念碑が立っていた。ウェストン碑だが、通り過ぎる。ウェストンは明治23年11月6日、ここから登っている。松浦武四郎は神主に案内されて登った。

五ヶ所村で右折、小学校の脇を通って祖母山に向う。舗装道だったのでホッとする。この道は九州自然歩道で、ハイカーが歩いていた。やがて未舗装になる。水たまりが多くなり、石が突き出ている。橋には鉄柵が浮き上がっていて、がたっと音がする。スピードを落して走る。それでも前方の4駆車に追いついてしまう。曲がり角で追い抜かしてもらう。

 北谷登山口の広場に出た。車が3台並んでいた。隣りに停める。追い越した車もやってきて、2人の中年男が降りてきた。福岡から前夜、一般道を走ってきた。以前、「五ヶ所」まで来たが天候のせいで引き返したそうだ。

DSC00271.JPG登山口

 新しい小屋で排便を済ませ、記帳してから、先に登っていく。2合目の先に水場があり、飲んでみる。4合目まで10分毎に登っていく。4合目から稜線を登っていく。樹林帯を歩いていくと頂上近くの九合目小屋に泊まったハイカーが降りてきた。千間平からは、平坦な道になる。

 9時5分、宮崎、大分、熊本の三県境に着いて休む。

DSC00273.JPG三県境

 今度はスズタケを通る。2mあるのが密集してトンネル状態になっていた。20分後、国観峠に出る。原っぱで、前方に祖母山が見えた。お地蔵さんが赤い袈裟と帽子を被っていた。残り高度250m登る。長年の雨で登山道の土が流され、くぼんでいるので脇を登る。樹木はブナのほかハイノキで9合目小屋の周囲にはモクレン科のオオヤマレンゲが群生していた。

 10時25分、登頂。頂上には山口から神原コースを登ってきた人と熊本の常連ハイカーが話していた。広場は蝶とトンボが飛び交っている。大分県側はガスがかかっていて視界が悪い。

DSC00277.JPG祖母山頂

DSC00278.JPG

   祖母山のトンボ飛び交ふ頂よ

 日陰で食事をとる。登山口で会った2人と話してから風穴コースを降りる。

DSC00282.JPG

 アサギマダラが花に止まっていた。

DSC00280.JPGアサギマダラ

 古い地図には点線になっていたルートだけあってワイルドだった。ロープを置いているところが多い。スズタケトンネルも狭く低い。ロープを使って大岩を降りるとき、右手関節の甲を擦りむいてしまう。ストックを一本にして慎重に降りていく。茸が多い。

DSC00283.JPGDSC00284.JPG

 12時20分、風穴に出る。下に降りて見ると、冷房室に入ったよう。

DSC00285.JPGDSC00287.JPG

 逆に上に昇ると熱風を浴びたようだった。せせらぎの音、蜩の鳴き声を聴きながら降りていく。

DSC00288.JPG

 途中、誰にも会わずに林道に出て、小屋にもどる。カップルがキャベツを洗っていた。福岡郊外に住んでいて4駆でやってきて、キャンプの用意をしている。国観峠を推薦したが、熊の出没を気にしていた。冷たいアミノバイタルをいただき、元気を取り戻す。お礼に折りたたみ袋を差し上げる。汗を拭き、ストックを洗い、靴を履き替えて車に乗る。

 13時30分、出発。五ヶ所村まで対向車に会わなかった。炎天下、全てがじっとしている。高千穂峰を通過し、天岩戸に向かう。途中、コンビニに寄ってアイスコーヒーを飲み、道を確認。山の中腹に沿って県道7号を走る。神社前の駐車場に入り、大きな天狗像の近くに車を停める。お布施を払うと宮司が名所を案内している。川向こうの天岩戸や本殿でお祓いをする。杉の大木に囲まれた環境は典型的な神社のたたずまいだった。明治天皇の歌碑が立っていた。

DSC00289.JPGDSC00293.JPG天岩戸神社

DSC00291.JPG

DSC00295.JPGタジカラオノミコト

 15時、県道7号線を北に向かう。山の中腹をくねくね、標識を頼りに走る。簡単に走れる道ではなかった。ほとんど1車線で、時々交差できるスペースがある。滝名所も、ちらっと横目に見るだけ。緒方まで34キロと書いてあったが、せいぜい時速40キロ代しか出せない。対向車に備えて、ひたすら前を見ながら走る。幸に県境の尾平越トンネルまで1台も会わなかった。トンネル内で車と擦れ違う。トンネルを過ぎると、曇天だった。やがてフロントガラスに雨滴がたまってくる。登山疲れや時差ボケなんかいっていられない。事故を起こさないことを念じながら走っていく。

 16時、原尻の滝を過ぎ、国道502号線を左折。再び山越えする。前の軽自動車は時速50キロで走っていて、時間はどんどん過ぎていく。竹田市街に入ると、信号3回待ってようやく右折、国道442号線を探したがない。熊本に出る57号への標識しかないので、諦めて左折する。

 しかし、運良く442号線への標識を見つけ、右折して山間に入っていく。雨は止んだが、ガソリンが半分以下になっていた。ガソリンスタンドに入り、20リットル補給。

店員に福岡までの最速方法を聞く。「私らは、いつも真っ直ぐ日田に向かう。他に豊後   街道を走って、途中、近道を使うのが一番早い。けんど、わかりにくいので、薦められない。標識「小国」を目指し、そこから日田に向かって下さい」と教わる。

 17時を過ぎていた。営業時間20時までに返すか連絡をとらなければならない。九重山の麓を目一杯走る。小国町に来て、予定を変更、一番早く高速道路に乗ることにする。387号線を右折、信号のない山道を走る。210号線に出ると左折、更に「ふんごもり」を右折、玖珠で大分自動車道に入る。18時だった。

 大分方面は雨のため速度制限していたが、反対側は無事だった。車も少ない。追い越し車線を時速120キロから140キロで突っ走る。小型車にしては良く走る。ただ登りになるとスピードが120キロを切ってしまう。

 鳥栖で九州自動車道に入る。福岡まで40キロ切っていた。20時まで戻れる可能性が出てきた。流石に車が多くなり、時速100キロ平均で走る。大宰府ICで都市高速料金を合わせて払い、3号線の千代で降りる。天神で渋滞になったが、ホテルを右折してミツビシのガソリンスタンドで満タンにして戻り、レンタカーに着く。19時30分だった。 

Sobosan(1756m)  border of Miyazaki pref. and Ooita

pref.                                               300famous mountain of Japan

1.AccessCar is better. Kyushu expressway KumamotoIC, national road57,325,

            pref8,Gokasho,gate of Sobosan.

2.InformationTakachiho town office(0982-73-1212)

3.SeasonMar to Jul, Sep to Dec

RecordsJul 21

8:00-8:40  Climb from gate to 4th stage.

8:40-9:05    Climb to ridge and border of 3 prefecture(1488m).

9:10-09:35   Walk to Kunimitouge(1486m).

9:35-10:25   Climb to peak and take meal.

11:00-12:20  Down to Fuuketsu.

12:30-13:00  Back to starting point.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

        爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳縦走②

        鹿島槍ヶ岳(2889m)、五竜岳(2814m)

地図:国土地理院1:25000神城、白馬町

   昭文社:山と高原地図36鹿島槍・黒部湖

7月26日(木)曇のち雨                        

4時過ぎ、隣りがガサコソして目を覚ます。トイレに行って排便、ここにはペーパーロールが用意されていた。お湯を作ってポットに入れておく。朝日は雲の中から現われる。小屋からちょっと高くなった広場で、しばし眺めてから出発。前方には3つの山が見えていた。鹿島槍の双耳と五竜そして唐松岳。

DSC00315.JPG

 左から鹿島槍南峰、北嶺、五竜岳、唐松岳

右の遠見尾根と合わせて竜の背中に見えるという。山の名前は、山頂付近の岸壁が武田菱に似ていることから御菱と呼び、五竜になった説や、後立山の後立から「ごりゅう」になった説がある。

準備運動してから、ストックをしまい、昨日と同じ順番で歩いたが、高山植物の群落に出会い、デジカメに収めるためトップかトリを務める。朝露をはじくように咲いているチングルマに魅せられる。テント場に出ると、左手に立山連峰と剣の雄姿が立ちはだかっていた。去年は向こう側からこっちを眺めていた。クルマユリやイワカガミが咲いている。

DSC00316.JPG左、立山連峰、右、剣岳

DSC00318.JPGクルマユリ 

 DSC00320.JPGイワカガミ

遭難碑に合掌する。

DSC00323.JPG

布引山から先が見えてきた。

DSC00329.JPG右、布引山

6時、布引山。山名は、初夏の残雪が白布を引く形に似ていることからつけられた。降りていくとイワツメクサを見つける。

DSC02961.JPGDSC02962.JPG

                   イワツメクサ

DSC02963.JPG鹿島槍、中央、南峰、右、北峰

ハイマツ帯の急斜面をジグザグに登って、さらに1時間後、鹿島槍の南峰を登頂。

20017263.JPG鹿島槍ヶ岳頂上

東側は雲海が張り巡らしていて視界が悪いが、西側はくっきり見えていた。

DSC00330.JPG

一服してから、一気に降り、北峰を巻いて行く。高い南峰の方を既に登っていること、先が長いからだ。今度は鎖を使ったり、かなり神経を使うようになる。右手の方は、断崖絶壁で冷風が吹き上げてくる。

DSC00331.JPGDSC00333.JPG

足元だけ見て歩けば、気持ちいい。岩からけなげに咲くイワギキョウを見つけると、つらい思いも消えてしまう。

9時15分、八峰キレットに着く。ベンチでチラシご飯を半分食べておく。

035.JPG八峰キレット小屋

ここの小屋では、水は泊まり客にしか提供していなかった。アクエリアスを買っておく。30分後、出発。リュックを身体にフィットさせ、昇り降りを繰り返す。

12時20分、高度2590mの口の沢コルで残飯を食べる。北尾根の頭まで150mほど登り、岩場を越え、鉄梯子や鎖を使い、3点確保を続ける。いつも左に巻くので、右腕を使う。鹿島槍へのルートなら当然、鎖があったところもない。一度、ごく僅かの足場を頼りに横這いになって壁を通る。岸壁が弱いせいか、なにもない。一歩一歩ゆっくり足と手を使って移動する。思いも寄らぬ厳しいルートが続き、時間がかかっていた。水も後、一登りと思って飲んでしまったら、未だ続く。MIが余分に持っていたので100ccほどもらう。岩の間からミヤマオダマキが足元に注意せよとうつむいていた。

DSC00335.JPGミヤマオダマキ

何度も峰を通り過ぎ、次こそ五竜と思った。何度か騙された気持ちになり、惰性で前に進む。鋭鋒だと、せっかく登っても、再び同じような標高差の降り。疲れる。中腹を登っていたら、上に別の青年が我々を見ながら休んでいた。一登りしてリュックを置いてピークに向う。先行していた青年は既に登り終えていた。

14時30分、追に登頂。五竜岳の奥深さに敬意を表して三角点に手をあてる。

20017262.JPG五竜岳頂上

景色を眼に焼き付けてから戻る。厳しいルートを通ったせいか鎖場は安心して降りられた。

16時20分、五竜山荘。

20017261.JPG

11時間以上かかっていた。ベンチに座り、深呼吸してから、しばらく休む。ここの宿泊手続きも若い女性がやっていた。「山と渓谷社」の字が書かれた靴袋に靴を入れて持ち込む。我々は部屋「チングルマ」の上段に入る。唐松岳から来た青年が横になっていた。ほかに1人、しめて7人がアサインされていた。ふとんの数は8つあり、最大人数は16人と書いてある。寝場所は鼾をかく人を奥にして、私は他の客の隣りにする。夕食の順番は17時40分、それまでマットを敷いて酒盛り。

隣りの客は、今日ずっと先行していた青年だった。自炊を済ませて帰ってきた。ブランディをご馳走する。秋田県大館出身で31歳、伊良部選手に似ている。25歳で出来ちゃった結婚、6歳の一人息子がいる。交通費3万円かけていた。白神山地、NHKプロジェクトX、唐桑半島のことなど、話が合う。「皆さん、格好良いですね」なんだか、こそばゆい。確かに皆、あくせくせずに楽しんでいる。「我々の反省なんだけど、いまのうち息子と付き合っておくべき」「一人っ子は良くない。といっても今から出来ても、年齢差があるから兄弟のように付き合っておくと良い」だの、いらぬお節介を言う。

今日の夕食は、カレーライスと味噌汁、ツマミにカットオレンジ。ご飯が美味かった。味噌汁とカレーライスをお代わりする。ここは白馬館の経営だった。食後、外のテーブルで残りの酒を飲む。M弟はダウン。一番若いが、一年振りの登山で、こたえたようだ。

8歳の女の子が家族と一緒にいた。視界不良、ポツポツ雨も降り出したので中に入る。交差して寝る。寝相が悪いのでインナーシュラフの中に潜って寝る。

一度、目を覚ましたら、未だ22時過ぎ。身体全体がだるく、寝苦しいまま時が経つ。

7月27日(金)晴

4時前、隣りでガサゴソ音がして目を覚ます。通路に明かりがついた。大館の人は早々と居なくなっていた。排便、洗面を済ませる。右腕を酷使したため、右肩がはっていた。朝食は5時からだが、30分前から並んでいた。水を補給したりしてから並ぶ。

5時、Hの工作が成功したのか、団体より先に席につけた。味噌汁付きの朝食。美味い。

6時前、出発。未だガスがかかっていた。アズマギクが咲いている。

DSC00337.JPGアズマギク

 ガスが切れて五竜岳が見えた。足元にはコバノコゴメグサが咲いていた。

DSC00338.JPGDSC00339.JPG

 

白岳を登っていく。唐松岳との分岐点を右折、頂上を巻いて降りていく。今度は鹿島槍ヶ岳が見えてきた。

DSC00339.JPG

足元にはショウジョウバカマを見つける。

DSC00342.JPG

先行の老人ハイカーを追い抜いていく。遠見尾根で鎖を使ったり、岩場をジグザグに降りていく。五竜岳から鹿島槍へと、今まで歩いて来たところを眺める。もう二度と行けない。  西遠見山、そして大、中、小の遠見山と、昇り降りを繰り返しながら高度を下げていく。小遠見山で一服。冬、遭難した人の碑があった。ダケカンバ、ナナカマドの木々が多くなり、ハクサンシャクナゲの白い花が咲いていた。途中、窪地に残雪があり、溶けて池になっていた。手を入れてみる。

殆ど休むことなく、降りていく。オオバキボウシやコメツガの木々も増えてきた。地蔵ノ頭に着く頃から登りのハイカーに会う。リフトが動いていたが、スタッフがいない。そのままアルプス平に行く。トリアシショウマやコメツツジが咲き、散歩道として整備されたところには、イブキジャコウ草を植えていた。

DSC00344.JPGトリアシショウマ

DSC00345.JPGコメツツジ

DSC00346.JPG

降りていくと可憐な紫の花を咲かせていた。

9時32分、テレキャビンに乗って、「とをみ」駅まで降りる。標高差700m。反対側のゴンドラには登山客が次々と運ばれていた。

DSC00348.JPG

駅を降りて広場に向かう。タクシーが1台見えたので2本指を立てる。「何人ですか」「5人」「5人なら一台で乗れます」1台を扇沢、1台を市営浴場にする必要はなかった。青木湖、木崎湖、大町温泉郷を走って駐車場まで乗っていく。チップをはずんで11000円払う。レガシー車は無事だった。大町市民浴場に行ったら、ビールなどは持ち込みスタイルで、売っていなかった。近くの「薬師の湯」に入る。洗面洗髪を済ませてから露天風呂につかる。朝日を浴びながら疲れを癒す。座敷で生ビール2杯、漬物、枝豆、最後に山菜ソバを食べて帰る。

Kashimayarigatake(2889m) border of Nagano pref. and Toyama pref. 

                         100Famous mountains in Japan

Goryudake(2814m) border of Nagano pref. and Toyama pref. 

                         100Famous mountains in Japan

1.   Accesscar is better. Chuo ,Nagano expressway ToyoshinaICpref.road57,147,326

2.AccommodationGoryu lodge(0261-72-2002)one night two meals 8600yen

3.Information:Ohmachi town office(0261-22-0420)

4.   SeasonJul  to midOct

RecordsJul26

4:45-6:00   Climb to Nunobikiyama(2683m).

6:05-7:05   Climb to KashimayariSouth(2889m).

7:10-9:15   Down to Yatsuminekiretto(2518m) using chain and Kiretto lodge.

9:45-12:20 Climb and down to Kuchinosawa col and take meal.

13:00-14:30 Climb sharp ridge to Goryudake(2814m), using ladder and chain.

14:50-16:20 Down to Goryu lodge(2480m) and stay.

Jul27

5:55-7:20   Down Toumi ridge to Ohtoumi(2106m)zigzag using chain.

7:25-8:15   Down zigzag Nakatoumi(2037m),Kotoumi(2007m).

8:25-9:30  Down to Alpsdaira station(1530m).

9:32-9:40  Down 700m descent to Toumi station by Telecabin.

9:50-10:20 Back to starting point(near Ougisawa) by taxi.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

                爺ヶ岳、鹿島槍ケ岳、五竜岳縦走①

1.2001年7月25~27日

2.同行者:MH、MN、MI、H

3.交通機関:MI車

4.経費:車ほか¥10000 宿泊費¥8600×2 テレキャビン\840 薬師の湯¥500

            爺ヶ岳(2670m)

地図:国土地理院1:25000神城

   昭文社:山と高原地図36鹿島槍・黒部湖

7月25日(水)

5時45分、MI車が新宿南口に止まる。レガシーのランカスター、車体が高いので山道を走るのに向いている。Hの隣りに座って、富士山情報やスイス旅行の話をする。

途中、諏訪湖SAでトイレタイム。豊科で高速を降り、カーナビを使って大町から45号線を走る。扇沢手前の空き地に駐車したハイカーが登山口に向っていた。我々も奥のスペースに駐車する。

9時35分、出発。高度計を1350mにセットし、橋を渡って柏原新道を歩く。

DSC00296.JPG

この登山道は種池山荘、(つめた)池山荘の主人柏原正泰氏が7年かけて開いた道。下山してくる人がいた。高度200m登ったところで休む。コメツガやヒノキなどの樹林帯を登っていくので日差しがあたらない。尾根の脇をじわじわと登っていく。

DSC00297.JPG

中学生たちが降りてきた。松本の明善中学生150人。一泊して鹿島槍に登ってきた。ほとんどが元気良く「コンニチハ」と挨拶していく。「松本とはいいね」しかし「東京から来た」と言うと「いいなあ」と羨ましがられる。最後は足をかばいながら降りている女学生だった。先生が付き添っていた。

                     風薫る中学生の鹿島槍

前方の稜線に種池山荘が見えた。未だ遠く高い。

DSC00299.JPG

道脇にはゴゼンタチバナの小さな白い花が咲いていた。高度2100mを越えると、ウスユキソウが代わる。2300mからは、いろんな高山植物に出会う。葉の形が兎の耳に似たウサギギク、薄紫色で四弁のシラネアオイ、キヌガサソウは判明した。

12時40分、出がけに買っておいたオニギリを食べる。30分かからずに出発。左に大きく曲がり、ジグザグ道を登っていく。ハクサンフウロが咲いていた。

DSC00300.JPGハクサンフウロ

高山植物と蜻蛉が一気に増えてきたところで種池山荘に着く。おじさんが本格的なカメラを使って、チングルマや紫色の花々を撮っていた。

DSC00302.JPGチングルマ

コバイケソウは既に葉っぱだけになっていた。ここで泊まる人の多くは、五竜岳の方から来ていた。1ℓ150円の水を補給。

針ノ木岳と蓮華岳が正面に聳えている。遠く槍ガ岳が盟主のように突き出ていた。小憩後、ストックをしまって歩き出す。尾根伝いに登り降りを繰り返して進む。中央峰に近づくと、前方に猿2匹を見つける。更に歩いていくと、猿は集団で我々を見下ろしていた。

14時45分、爺ヶ岳中央峰。

20017251.JPG爺ヶ岳山頂

近くにコマクサが咲いている。

DSC00303.JPGコマクサ

北峰に降りていくと、石楠花やミヤマダイコンソウが咲いていた。

DSC00306.JPGDSC00307.JPG

                             ミヤマダイコンソウ

先方のハイカーが立ち止まっていた。道の真中に雷鳥の親子3羽がいた。岩肌の羽根をつけている。

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         雷鳥親子

一通り写真を撮ったところで近づく。最初は道をあけなかったが、いやいやハイマツに紛れ込む。日本アルプスに挑戦して5年目で始めて見た。冷乗越手前で左手を歩き、シラビソの樹林を歩く。

16時25分、冷池山荘に降りていく。ハイマツやナナカマドに囲まれた赤い屋根の3棟だった。宿泊手続きを一人一人済ませる。明日のチラシ弁当も頼んでおく。夕食は18時からとなる。洗面の水はチョロチョロ、これでは衣類を洗えない。睡眠不足だったので食事まで休む。ほかの連中は奥の談話室でビールを飲んでいた。

夕食を済ませ、談話室でブランディとツマミを持って皆で飲む。ここでは山のビデオを放映していた。

20時、就寝。

Jijigatake(2671m) border of Nagano pref. and Toyama pref. 

                         300Famous mountains in Japan

1.   Accesscar is better. Chuo ,Nagano expressway ToyoshinaICpref.road57,147,326

2.AccommodationTsubetaike lodge(0261-22-1263)one night two meals 8600yen

3.Information:Ohmachi town office(0261-22-0420)

4.   SeasonmidJul  to midOct

RecordsJul25

9:35-13:10   Climb Kashiwara new route from 1330m high and take meal to Taneike lodge(2410m).

13:15-14:45  Climb to peak. There are grouses.

14:50-16:30  Walk ridge to Tsumetaike lodge(2410m) and stay.


グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

           北アルプス4座②

     野口五郎岳(2924m)、鷲羽岳(2977.7m)、水晶岳(2986)

地図:国土地理院1:25000烏帽子岳、三俣蓮華、薬師岳

   昭文社:山と高原地図36鹿島槍・黒部湖

8月28日(火)晴                       

4時20分、目覚まし時計が鳴る。

5時前、朝食。そそくさと食べて30分後に出発。赤牛岳が見える。

DSC00349.JPG赤牛岳

会計場所に主人の上條文吾さんが立っていた。温和で大人しそうな人だった。快晴。小屋からテント場の脇を通って三ツ岳に向う。烏帽子岳が良く見えた。

DSC00350.JPG手前、烏帽子岳、奥、立山

    朝焼けや仏塔となりし烏帽子岳

薄黄色のトウヤクリンドウが良く咲いていた。茎の先に鐘状の花を数個付けている。当薬だから薬草なのだろう。

DSC00370.JPGトウヤクリンドウ

     朝露に目覚めし山花乙女なり

 

 

三ツ岳に向かって白い砂礫を歩く。遠くに槍ヶ岳が見えた。

DSC00351.JPG三ツ岳

DSC00352.JPG

 茶色い赤牛岳が近づいて見える。

DSC00357.JPG赤牛岳

三ツ岳の頂上を巻いて通過、大きな岩塊を伝っていく。野口五郎小屋へは立ち寄らずに歩く。

DSC00359.JPG野口五郎小屋

しかし野口五郎岳の頂上には挨拶して行く。高原のような広さに標識が立っていた。

20018281.JPG野口五郎岳山頂

ゴロゴロの花崗岩の岩原からワリモ、鷲羽岳、奥に笠ヶ岳が見えた。

DSC00361.JPG

   右からワリモ岳、鷲羽岳、奥、笠ヶ岳

反対側に赤牛岳の奥に薬師岳、右手前方に水晶岳も見えた。

一服して降りていく。真砂岳を過ぎてMNの右膝がおかしくなってきた。力が入らないし、痛みがある。3人で荷物を分担する。スピードが落ち、女性ハイカーに抜かれる。一週間かけて縦走するだけあって足取りはしっかりしていた。ほか2人の女性ハイカーが続いていた。赤茶けたガレ場の上に立つ水晶小屋は未だ遠くにある。東沢乗越で地蔵様に合掌し、赤岳を越えてから一気に登っていく。槍ヶ岳と東鎌尾根、手前の硫黄尾根が見える。

DSC00365.JPG槍ヶ岳と東鎌尾根

イワベンケイの子房が赤くなっていた。

DSC00367.JPGイワベンケイの小房

11時40分、水晶小屋。ベニヤ板に座って昼食をとる。

20018282.JPG

リュックは外のビニールマットの下に置く。明日の歩行を楽にすべく鷲羽岳に行くことにする。

再び降りてワリモ岳を目指す。右手に雄大な山が見えてきた。黒部五郎岳。名山に相応しい風格をしている。

DSC00369.JPG左、黒部五郎岳

ワリモ岳を超えて鷲羽岳に取り付く。

DSC00371.JPG鷲羽岳

13時45分、鷲羽岳登頂。眼下に三俣山荘が見えていた。

20018283.JPG鷲羽岳頂上

ここからの眺めも凄い。穂高より槍ヶ岳の方が高く見えた。黒部川の源流ものどかな所から始まっていた。その先に大天井岳、常念岳が見える。景色を堪能してから戻る。

DSC00372.JPG左から大天井岳、常念岳

小屋にリュックを置いて水晶岳に向かう。尾根伝いに行き16時過ぎ登頂。

20018284.JPG水晶岳頂上

直ぐ降りて小屋に帰る。夕食をとったところが寝場所になる。我々4人は上段で休む。疲れたせいか良く寝られた。

8月29日(水)晴

5時、起床。階下では、既に起きて布団をたたみ、外に出ていた。20分後、朝食を皆でとって出発。昨日、雲ノ平からやって来た年配ハイカーが先に湯俣温泉へ降りていく。我々も、まず真砂岳まで戻る。

DSC00374.JPG

    朝寒の山迫り来し水晶小屋

 昨日は見えなかった白馬岳、五竜岳、鹿島槍岳がはっきり見えた。野口五郎岳がいやに白く大きく見えた。槍ヶ岳の雄姿と手前の硫黄岳の赤茶けた異様な色模様を見ながら竹村新道を降りていく。

DSC00377.JPG

南真砂岳への道は、ヤセ尾根で両足の幅しかない。危ないところはロープがはってあった。湯俣岳の山頂は、潅木で覆われていて見晴らしは良くない。尾根伝いに降りていく。MNのために30分降りては休んでいく。紫色のトリカブトやオヤマリンドウの花や、淡青色のミヤマリンドウを見つける。

DSC00378.JPGDSC00381.JPG

    トリカブト           オヤマリンドウ

DSC00380.JPGミヤマリンドウ

高度2200m以下になると、熊笹と茸が増えてきた。途中、熟練カップルとハイカー4人が登ってきた。土の上に枯葉や枯れ木が積もっている道なので歩きやすい。天望台から一気に降りる。川の流れの音と風の音がミックスしていた。眼下に高瀬川が見え出す。

DSC00382.JPG高瀬川

腹が鳴り出した。かわいいツガザクラの花を食べるわけにもいかず、降りていく。湯俣温泉が見えてきた。

DSC00383.JPG湯俣温泉

14時、晴嵐荘は川の手前にあった。収容人数160人、閑散としている。12人部屋に案内される。リュックを置いて、まず内風呂に入る。他にハイカーがいた。55歳。明朝ここから登る。野沢温泉で飲み屋を経営。不景気で店をたたみ、長野に住んでいる。百名山は関東と中部が主で72座登っていた。

外のテーブルで飲む。ビールをご馳走になる。MKは、同宿の温泉巡りの2人と話し出す。話は夕食、さらに食後と続く。2人は先輩後輩の関係で漫才コンビのよう。先輩は57歳、かって格闘技をやっていただけあって逞しい。

8月30日

6時、朝食を食べてから秘湯に向う。1人しか通れない吊橋を2つ渡り、ロープを使って川べりに降り、湯気のたつ所に向かう。硫黄の臭う熱湯が川に流れ込むところにスコップが2つ置いてあった。裸になり、立て札の下に降りて湯に浸かる。熱湯と川水をいつもかき回していないと耐えられなかった。

20018285.JPG湯俣温泉丸の湯

7時40分、晴嵐荘を出発。杉の大木や落葉樹の林の中を歩く。白樺林になったところで、川向こうに太った鹿を見つける。じっと佇みこちらを見ていたが、やがて林に引っ込んでしまった。大きな蛙も見つけた。

9時5分、ダム湖に出る。残り4.5キロ。湖水は薄緑色をしている。高瀬トンネルの前には慰霊碑が立っている。一般の団体客が来ていた。最後の長いトンネルに入ると、冷え冷えとして来る。速歩で先に行き、タクシーを頼む。

運転手の話では、湖畔を歩いていた人達は、東電の発電所を見学中だった。麓のテプコ館に申し込むと行ける。

10時25分、七倉を出発。高瀬館で風呂に入らず、近くのレストラン「まつかわ」で地ビールを飲み、ソバ定食を食べる。ここの営業時間は10時から18時まで、従業員は近くのオバサン達。外でも野菜、果物を直販売していた。桃、茄子、野沢菜を買う。

ビールを飲んだせいか、高速ではぐっすり寝てしまう。

Noguchigorodake(2230m) border of Nagano pref. and Toyama pref. 

                       300Famous mountains in Japan

Washibadake (2924m) border of Nagano pref. and Toyama pref. 

                       100Famous mountains in Japan

Suishodake (2986m) in Toyama pref.   

                       100Famous mountains in Japan

1.   Accesscar is better. Chuo ,Nagano expressway ToyoshinaICpref.road57,147,326

           Taxi from Nanakura to Takase dam.

2.   AccommodationNoguchigoro lodge(090-3149-1197)one night two meals 8500yen

                    Suisho lodge(090-4672-8108) one night two meals 8500yen

3.   Information:(0551-42-1111)

4.   Season Jul  to Oct

RecordsAug28

5:30-8:20    Up and down ridge to Noguchigoro lodge.

8:20-8:35    Climb to Noguchigorodake(2230m).

8:40-9:15    Walk to Masagodake(2862m).

9:15-11:40   Down and up ridge and walk to Suisho lodge.

12:10-13:40  Climb to Warimodake(2888m) and Washibadake(2924m).

13:45-15:20  Back to Suisho lodge.

15:25-16:05  Climb to Suishodake(2986m).

16:05-16:45  Back to Suisho lodge.

Aug29

6:00-14:00   Down to Seiranso and stay.

Aug30

6:30-7:00   Enjoy wild spa.

7:40-9:05   Walk to Takase dam(1280m).

9:05-10:25 Taxi to parked car.


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