グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

          赤石岳、悪沢(荒川)岳の山旅①

1.2001年9月25~28日

2.同行者:HMIMA

3.自動車:¥12000 高速代:¥11300

4.宿泊:椹島(サワラジマ)ロッジ一泊二食¥8000 赤石避難小屋¥4500 

千枚小屋¥7500

9月25日(月)晴

 今回は東名高速を使うので東京駅で会うことになった。

6時15分、八重洲北口の国際観光会館手前でMI車に乗る。清水ICで高速を降り、国道1号線に入って県道79号で安倍川を遡っていく。川べりには釣り人が既に棹を持って立っている。井川五郎ダムを通り、湖に沿って走行。田代温泉は、のどかな風景の中にあった。山間を走っていくと、ヘリポートがあった。

DSC00004.JPG

 10時30分、畑薙第一ダムを越えてバス停の前に駐車。

DSC00005.JPG畑薙第一ダム

 他に7台駐車していた。関東地区のほか尾張小牧ナンバー。ベンチ小屋の前に行方不明者の案内がある。1999年8月6日、68歳の男性が聖平小屋から消息を絶っていた。今年も1人行方不明になっている。しばらくするとミニバスがやってきて、登山帰りのハイカーが降り、車に乗って帰っていく。ヘリがドラム缶や四駆自動車を奥地に運んでいた。腹ごしらえした後、しばらくベンチに横になって休む。

 11時50分、東海フォレストのミニバスがやってきた。バスは椹島ロッジ、二軒小屋ロッジ、百間洞山の家、千枚小屋、荒川小屋、赤石小屋、熊の平小屋の内どれかで1泊2食利用した場合、無料となる。3000円前払いする。他に1人年配のハイカーが乗っていた。東京から新幹線で静岡に来て、このバスでやってきた。同じコースをたどる。10分走った後、降りて5分ほど歩く。台風15号により、道の一部が崩壊して車が通れなくなっていた。

DSC00006.JPG

 さっき見たヘリ運搬の理由がわかった。崖崩れ地を過ぎたところにミニバスが待っていた。川辺には流木が取り残されていた。

 12時25分、椹島ロッジ。かって飯場だった3棟をロッジにしているようだ。事務所で、1泊2食と弁当分代として残りの金額5900円を払う。朝食が6時から始まるので弁当にしてもらう。部屋の壁には写真を展示していた。消防山岳警備隊の部屋もある。奥の部屋2室に分散して泊まる。登山口を確かめがてら散歩に出る。赤石岳が見えた。

DSC00007.JPG赤石岳

 戻って早速、酒盛りを始める。私は一休みする。

 17時、夕食。味噌汁とご飯はお代わりができた。入浴も16時から3時間可能だったが、行ってみると家庭用の風呂場。今日は汗をかいていないので入らない。床についたが、2時間熟睡したので21時には起きてしまう。それから1時間置きに時計をチェック、23時にトイレに行ってからしばらくしてようやく寝られた。

            赤石岳(3120.1m)

地図:国土地理院1:25000赤石岳

   昭文社・山と高原地図44塩見・赤石・聖岳

9月26日(火)晴                           

 4時20分、Hが起きていた。気圧は高い。天気は良さそうだ。オニギリを食べておく。水をメ一杯入れておく。

5時30分、外は既に薄明るい。登山口に向う。白犬が鉄階段まで先導していく。杉林の中を登っていく。川の音が聞こえていた。昨日、バスで一緒だったO氏が先行する。 

6時40分、高度1500mで休憩。シラビソ林の中を、ひたすら登る。高度2350mから左手に赤石岳が見えてきた。

DSC00008.JPG赤石岳

今度はO氏が、後になる。カメラの三脚をリュックの上に乗せていた。20歳前から登山を始めており、ゆっくりとペースを守っていた。

DSC00010.JPG東尾根から

10時5分、赤石小屋。ここの小屋の看板は写真家白旗史朗が書いていた。

DSC00011.JPG赤石小屋

屋外のテーブルで山菜うどんを食べる。800円。ここから聖岳の雄姿を一望できた。来年の目標とする。

11時35分、富士見平。ハイマツの台地だった。富士山は見えないが、荒川岳や前方に黄葉した赤石岳が見える。裂け目がいくつかあり、滝になっていた。稜線から山腹を歩いていく。少し降りたところに水場があった。そこに女性ハイカーがやってきた。「この先にもありました」という。黄色のザックカバーを付けたリュックが覆い被さるように背中についていた。ハンパなハイカーでないことが直ぐわかる。MIと先の水場に行って水を補給する。富士山の8合目からみた風景が頭上にあり、一歩一歩登っていく。足元にウスユキソウが咲いていた。

DSC00013.JPGミネウスユキソウ

高度3000mを越えたところで分岐点に着く。風が冷たい。長袖シャツを着て登る。赤い石が増えてきた。

13時35分、赤石岳を登頂。

20019271.JPG赤石岳山頂

寒いので写真を撮ったら早々に避難小屋に入る。

DSC00014.JPG赤石岳山頂から赤石避難小屋

ストックを外に置いて中に入る。冬場は外から2階に入れる。築6年、まだ新しい。リュックをベンチの奥に、炊事道具を棚に置く。小屋番はY氏。ここに3ヶ月いる。趣味はシンセサイザー。喜多郎ファン。彼のCDを全て持っていた。御殿場出身で最期の強力並木宗二郎さんのことを良く知っていた。今、彼はブルドーザーを運転して富士に登っているという。今月中に小屋を閉める。手伝いに来ているカメラマンへのサービスとしてポタージュを我々にもご馳走。「ここだけにして下さい」

この仕事は5年やっているが、今夏、希望に反して一方的にアサインされ、船窪山荘にいる彼女との約束が果てせず怒り心頭、今年で辞めるつもりだと言う。

「伊藤忠のN社長も山好きで山小屋運営に協力的だった。一度ここで高山病になり、松本からヘリを呼んだが150万円かかった」

高度3000m以上の小屋で喜多郎の「THINKING OF YOU」や「天と地」を聴く。坂本龍一が喜多郎を評価していないことも話題になる。

       標高三千喜多郎聴きし小屋の秋

 やがてカメラマン達が集まってきた。O氏も一緒になって、写真談義が始まる。快晴でなく、曇っていて光線が変わっていく時の表情を写すのが腕の発揮のしどころだそうだ。ぶれさせないように、重さ5キロある三脚に石を吊るしたりする。白髪のカメラマンが盛んにOさんと言っていたが、富士山の写真集を出版している大山行男氏のことらしい。

 17時、スープをいただきながら食べる。今日は夕日が出ないまま終った。カメラマン達は朝夕、富士に向ってシャッターチャンスを狙っていた。食後、別室で寝袋の上下に毛布を敷いて休む。高度が高いせいか良く寝られなかった。

Akaishidake(3120.1m) border of Shizuoka pref. and Nagano pref.

                                                        100Famous mountains in Japan

1.          Accesscar is better. Toumei expressway SimizuIC, national road1,pref.79

HatanagiNo1dam. Tokai forest bus (0547-46-4717)to Sawarajima lodge free for user.

2.          AccommodationSawarajima lodge(054-260-2370)one night two meals8000yen   Akaishi refuge lodge(0547-46-4717)no meal4500yen

3.   Information:Shizuoka city Aoi ku Ikawa branch(054-260-2211)

4.   Season:  midJun to midOct

RecordsSep26

5:30-6:40   Climb from Sawarajima lodge(1123m) to 1500m high.

6:50-10-05 Climb every 50minutes and 10minutes rest to Akaishi lodge(2540m) and take Udon.

10:40-11:30 Climb to Fujimidaira(2720m).

11:40-13:35 Climb to peak.


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