グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

           赤石岳、悪沢岳の山旅②

                   悪沢岳(3141m)

地図:国土地理院1:25000赤石岳

    昭文社・山と高原地図44塩見・赤石・聖岳

9月27日(水)晴                           

4時過ぎに起き、食事場所でお湯を沸かして雑炊を食べる。カメラマン達は既に出かけて撮影ポイントにカメラをセットしていた。東の空が少し明るくなって富士山の形が見えてきた。少し離れて撮ったが、フラッシュが効かないので早々に引き上げる。

DSC00016.JPG

フリースに手袋をしていても、じっとしていると寒かった。

5時30分、出発。Y氏は喜多郎の音楽をかけて見送ってくれる。ライトは要らなかった。昨日通った道を戻り、6時に小赤石岳に登る。高度3081m。

20019272.JPG小赤石岳

DSC00017.JPG雲海上に富士山

富士山の左手から朝日が昇る。太陽が明るくならない前に写真を撮る。

DSC00018.JPG

左手には恵那山から中央アルプスの全貌が見えていた。大聖寺平についた時に見た富士は、霊峰らしい風情。雲の形が、昔の絵草紙に出てくる雲に似ていた。稜線から斜めに降りていく。

DSC00021.JPG奥茶臼山?

7時15分、荒川小屋。既に閉鎖していた。ここからの富士の眺めも良い。

DSC00022.JPG荒川小屋からの富士山

水場で洗面を済ませ、水を補給。しばらく緩やかな道を歩いたあと、高度差300mを一気に登る。コルに出て更に登る。

DSC00024.JPG

三脚をリュックの上に乗せたハイカーと擦れ違う。手前に塩見岳、ずっと先に仙丈ケ岳まで見えた。

9時30分、荒川中岳。3083mある。

20019273.JPG荒川中岳

風が強くなってきた。白いタオルを顔に巻きつけた2人の中年ハイカーに会う。この先、道幅が狭く、風に煽られるので注意した方がいいと教えてくれる。再び降りて登り返す。

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淡紫色のタカネマツムシソウが一輪咲き残っていた。コウロギも健在だった。

たまたま風が凪いでいる間に稜線を通り過ぎ、ジグザグに登っていく。頭上にある山まで達しても次々に山が現われてくる。赤紫色の岩が増えてきたところでようやく東岳に達する。高度3141m。

2001862.JPG荒川東岳

風を避けてお湯を沸かし、食事にする。ここでも三脚を持った年配に会い、標識を背に写真を撮って差し上げる。Mが雷鳥を見つけた。ハイマツの近くの岩場に5羽、すでに下半分は白い羽になって冬支度に入っていた。

DSC00028.JPG右上、ハイマツの端、雷鳥

11時30分、下りは瓦礫。緑青色の岩の上を降りていく。次は丸山、形が丸いからだろう。余り登らずに頂上に出る。それでも高度は3032mあった。ふたたび痩せた稜線を降りて行く。

13時、千枚岳。2880m。

2001864.JPG千枚岳

DSC00029.JPG丸山

既に赤石岳には雲がかかり、富士山は見えなくなっていた。この辺にはハハコヨモギが多い。高度270m降りて千枚小屋に着く。ビールを外で飲んでから、2階の上段に陣取り、酒を飲む。そこにOさんが現われ、日本酒を持って参加する。彼は電気会社の総務を担当、定年後、関連会社に5年勤めたあと隠居している。学生の時から聖山や荒川岳を登っており、当時は井川ダムから歩いていき、二軒小屋から伝付峠を越えて早川に出ていた。奥さんの親の介護のことがあり、最近は交代で遊んでいる。奥さんも登山と写真が趣味で、椹島ロッジに作品が展示されている。このあと、11月に彼がヒマラヤトレッキング、奥さんが12月にニュージーランドへ行く。

17時、夕食。同宿者は、他に夫婦一組と個人客が5人いる。夫婦と若い女の子2人が手伝っていた。関西弁丸出しで、主人は頭にタオルを巻き、口と顎に髭を生やしている。食後、18時55分からの天気予報と19時のニュースを放映。しかしNHKニュースは山梨と静岡から受信しても画面がブレテ駄目。結局見えなかった。MIMAOさんと介護保険や散骨のことを話していた。この小屋は東海パルプが提供した土地に県が建て、東海フォレストが運営している。

20時、引き上げて休む。

9月28日(木)雨のち曇

4時15分、トイレに行く。東空に明けの明星が輝き、オリオン座も見えた。予定を早め、5時、ライトを点けながら降りて行く。焦点に向って足を運ぶと集中力が出ていい。稜線の樹林帯を通っていく。

6時、木場道に出る。昔、馬車で運んだ道で凹型になった道で歩きやすかった。シラビソ樹林が続く。7時にパンを食べる。雨が降ってきた。傘をさし、リュックにカバーをかける。梯子を降りていく。

8時15分、林道に出る。ロッジまではまだまだ。3人のハイカーが登ってきた。しばらくすると、登山道が閉鎖され脇道を登り返す。枯草が積もっていて歩きやすかった。下りになって、枝に積もっていたところにストックを置くと、ズボっと入ってしまう。やがて崖崩れで道が切れているところを見る。吊り橋を渡り、本流の脇を歩く。

DSC00030.JPG

丸い大きなフジアザミの花が下に向いて咲いていた。

DSC00031.JPG富士薊

ロッジに行く小道の手前で見かけたハイカーに会う。昨日タオルを巻いて赤石岳に向っていた人だった。ロッジに戻る。千枚小屋の主人も来ていた。林道に車を置いていたようだ。早速、事務所の壁にかけてあるO夫人の写真を探す。北岳から撮った富士山だった。 

10時20分発のバスに乗って、畑薙ダムに行き、無事MI車で帰る。 

  

Akusawadake(3141m) in Shizuoka pref.    

                         100Famous mountains in Japan

1.          Accesscar is better. Toumei expressway SimizuIC, national road1,pref.79

HatanagiNo1dam. Tokai forest bus (0547-46-4717)to Sawarajima lodge free for user.

2.          AccommodationSenmai lodge(0547-46-4717)one night two meals7500yen

3.   Information:Shizuoka city Aoi ku Ikawa branch(054-260-2211)

4.   Season:  midJun to midOct

RecordsSep27

5:30-6:00    Climb to Koakaishidake(3081m).

6:05-7:15    Down to Daishoujidaira(2720m)and Arakawa lodge(2610m).

7:40-9:30   Climb ridge to Nakadake(3083m).

9:35-10:50   Down and up ridge to peak, take meal.

11:30-13:00  Down and up to Maruyama(3032m),Senmaidake(2880m).

13:00-13:15  Down to Senmai lodge(2610m) and stay.

Sep28

5:00-8:15   Down among Veitch’s silver fir woods, using ladder to  logging road.

8:20-9:40   Cross suspension bridge and pass Takimibashi. Back to starting point.


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