グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
北アルプス4座①
烏帽子岳、野口五郎岳、鷲羽岳、水晶岳
1.2001年8月27~30日
2.同行者:MH、MN、MK、
3.自動車:MK車
4.費用:烏帽子小屋、水晶小屋、晴嵐荘1泊2食¥8500×3
タクシー:七倉=高瀬ダム¥3800車+飲食¥5200
烏帽子岳(2628m)
地図:国土地理院1:25000烏帽子岳
昭文社:山と高原地図36鹿島槍・黒部湖
8月27日(月)晴
今朝は始発5時の山手線で新宿に向う。途中、池袋で3分停車したが、新宿には集合20分前に着く。Hの出迎えを受け、車に乗り込む。今回は4人、リーダーのHはスクウヮットで足腰を鍛えていたが、腰痛になって不参加。代わりにMHがリーダーを務めることになった。前夜、打ち合わせと称して飲み会をやっていた。
中央高速に出てから休んでおく、諏訪で休憩。豊科ICから大町を通り、蔦温泉から七倉に着く。8時40分だった。
タクシーを待つ間、トイレに行っておく。入り口に東電の小屋があり、通行人の管理をしていた。名鉄タクシーがやってきて乗り込む。トンネルを通り、ダムをジグザグに登っていく。ドライバーがダムについて講釈。
「ここは8万個の石を使って造ったダム。揚水発電で500mの落差を使っている。年間128万キロワット、東洋一」
9時15分、高瀬ダムから烏帽子岳に向う。
トンネルは半分通ったところから狭くなっていた。外に出ると係員がいて、午後6時以降、トンネルに発破をかけるという。不動沢にかかる吊橋を渡る。川の両脇に土砂が積み上げられていた。後でわかったことだが、上流は土砂になりやすい地質で一山分崩れている。25年前にダムができた時には100年持つと言われたが、このまま土砂で埋まっていくと、後25年持たない。そこで今まで4トントラックで土砂を運んでいたのを10トントラックで運べるようトンネルを拡張している。
登山入り口に標識「北アルプス裏銀座登山口」と水場があった。ここは北アルプス三大急登の一つで、小屋まで6時間かけて登っていく。
花は咲いていないが、色々な実をつけた草を足元に見ながら登る。ゴゼンタチバナの赤い実、ウドの黒い実、青やオレンジの実はなんだろうか。
稜線まで12の番号札があり、30分前後で休みながら一つ一つ減らしていく。ブナとシラビソの樹林帯が続く。花芯が黄色く花弁が白いミヤマコゴメグサの花が咲いていた。
週末登山を終えたハイカーが続々と降りてきた。今日は頂上も曇っているようだ。尾根に出ると登りも少しゆるくなる。一度、ポツポツ雨が降ってきた。レインウェアを着たが、暑いので脱ぎ、傘を差して登る。鎖も梯子もなく登りやすかった。しかし長い道のりだった。
14時、烏帽子小屋に着く。
手続きを済ませ、リュックを置いてデイパックにレインウェアと水を入れて烏帽子岳に向う。まず、ニセ烏帽子岳を登る。
頂上に立つと、前方に烏帽子岳が雲の切れ間に見えた。スイスのエギュー・デ・ミディ鋭鋒とまでいかないが、屹立した花崗岩の山は名山に相応しい。
燕岳に行く道に似て白い砂礫に花崗岩が点在していた。右脇から攻めて登る。雨がやみ、荷物がないので鎖があっても気楽だった。岩をよじ登り、山名を書いた板の隣りに立つ。一人ずつしかスペースがなかった。
帰りに、往きに目をつけていたクロウスゴの黒紫色の実を食べる。ブルーベリーより小さく、味は淡白だった。砂礫にはイワツメクサとコマクサが咲いていた。イワツメクサの花は5弁だが、二つに裂けて10弁に見える。葉が細くとがっていて鳥の爪に似ている。コマクサといい、可憐さがたまらない。池塘は底に黒い苔があるようで黒々としていた。
16時、小屋に戻って外で酒を飲む。
夕食は17時から。我々4人の他、6人のパーティとカップル、そして単独行2人だった。
Eboshidake(2628m) border of Nagano pref. and Toyama pref.
200Famous mountains in Japan1. Access:car is better. Chuo ,Nagano expressway ToyoshinaIC→pref.road57,147,326
Taxi from Nanakura to Takase dam.
2. Accommodation:Eboshi lodge(090-3149-1198)one night two meals 8500yen
3. Information:: Taxi between Nanakura and Takase dam:Meitetsu(0261-23-2323)
4. Season:Jul to Oct
Records:Aug27
9:15-14:00 Start from Takase dam and pass suspension bridge, climb following 20 numbers to reach ridge and Eboshi lodge.
14:20-15:00 Walk ridge to peak.
15:15-15:55 Back to lodge.