グランパの山歩き [登山mountaineering]
福岡・若杉山(681m)
1.2004年2月10日
2.単独行
3.バス:薬院=博多¥360 JR:博多―城戸南蔵院前¥360 篠栗―博多¥360
4.地図:国土地理院1:25000篠栗、大宰府
昭文社・山と高原地図64福岡の山々
5.ガイドブック:新・分県登山ガイド39福岡県の山
2月10日(火)晴
6時35分、バスに乗って博多駅に行き、9番ホーム、直方行きの電車に走り込む。
7時2分、出発。乗客は目をつぶってじっとしている。篠栗から山間に入っていく。
7時31分、城戸南蔵院前駅で下車。駅員に若杉山への道を確認すると、篠栗から登る道しか知らなかった。ここには篠栗88ヶ所霊場の1番札所、南蔵院があった。分県登山ガイドを見ながら国道201号線に沿って歩く。林道を左折、JRとバイパスの下をくぐり、74番札所から53番の円通寺を通過、子安観音から階段を登ると55番札所に出る。更に林道を歩いて登っていくと特別養護老人ホームが終点だった。係員に聞くと、「ここら一帯は私有地で道はない、戻るしかない」。軽自動車が納入にやって来ていた。
8時30分、55番に戻り、腹ごしらえする。来た道を戻っていくと、若杉山への標識を見つける。見落としていた。63番から29番への遍路道を辿る。65番の三角寺を通り、杉林の中を登っていく。
山の名前は、神宮皇后が戦勝を香椎神社に祈願して鎧にさした杉の枝をこの山に植えたという伝説に基づくという。残雪が現われた。
9時45分、夫婦杉に出る。
黒田藩が48村の大庄屋に24万本植樹させた中で残ったもの。
再び林道に出て登っていく。林道蛇谷線開設記念碑が建っていた。セメント道を登る。遍路道が続いていて小さな石堂があった。
三郡山への道に出て左折して頂上に向かう。
女性2人が地蔵様に向かって合掌していた。
奥の院への分岐点を左折、無線中継所に向かう。
10時15分、登頂。ここから三郡山を経て宝満山まで5時間かかる。奥の院に行き、店のオバサンに「はさみ岩」への道を訊ねる。昨日まで残雪で車が通れなかった、今日は大阪からの人も来ていた。
太祖神社を歩いてから階段を降りていく。弘法大師が修行したと伝えられる岩窟には、しゃがんで通る。
はさみ岩は、横向きになって太い鎖を使って通る。
上宮から戻る。道の脇には、願紙のついた串が林立していて異様だった。
オバサンが古いものを回収して束ねていた。「芽が出ると浮き出て危なくなるんです」
奥の院の下から楽園への遊歩道を降りて行く。雪が凍っているのでストック2本を使う。本道に出てからも膝を痛めないように降りて行く。
楽園には金剛頂院があった。弘法大師ゆかりの寺だが、キッチュな感じで馴染めない。
女性信者向きなのだろうか。九州88ヶ所霊山になっていた。歩道を降りていくと、急に視界が開け、志賀島と能古島が見えた。
高度270mまで降りていた。車道に出て歩いていたら、電線の補修をしている車が停まっていた。頂上で見た車で青年が立っていた。声をかけて通る。
山間に「若杉の湯」があり、車が10台位駐車していた。
未だ新しい温泉場、あと1時間余裕があれば寄っていけたが、通過する。途中、軽自動車や犬を連れて散歩している老夫婦に聞きながら駅に向かう。右手に溜池を確認し、いくつかの道を横断、線路脇の道を右折して駅に戻る。
12時17分発の電車に間に合った。単線なので柚須駅では快速電車の通過で4分待たされる。
12時38分、博多駅到着。黒田節を舞う銅像の近くで11番バスに乗る。ホテルに戻って直ぐ風呂を沸かして入り、荷物をパッキングする。福岡空港に着いて出発前に、ここから見える山を眺める。近くの油山から脊振山、宝満山、若杉山、今日は見えなかったが福智山。低山ではあるが、それぞれ由緒があった。