グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

            岩木山(1624.7m)

1.1999年9月9~10日

2.単独行

3.交通手段:長距離バス 仙台=弘前\8000 弘前―神社¥620 リフト\410 岳温泉―青森銀行記念館前¥840 青森銀行記念館前―弘前¥140

4.宿泊:弘前プリンスホテル¥6200 青森銀行記念館¥200

5.地図:国土地理院1:25000岩木山、十両沢、種里、枯木平

     昭文社・山と高原地図④八甲田・岩木山

9月9日(木)

  12時半、仙台東急ホテルにチェックイン。直ぐ弘前行きのバスと宿泊先を予約しておく。近くのコンビニでビールや行動食を調達。シャワーを浴びて登山準備してから出かける。

 16時、広瀬通り、平安閣の向い側に宮城交通の高速バス発券場があり、往復切符を購入。出発10分前にバスが来て乗り込む。

 16時30分、出発。広い窓、高い位置からの眺めは格別。芭蕉が辿った時とは異なり、リクライニングを倒しながら、夕焼けに写る景色を眺める。稲穂の田んぼ、山の輪郭、ピンク色の雲。風速ゼロ、気温25度の中を走る。途中、前沢サービスエリアでトイレタイム。オニギリ弁当を食べて休む。

20時20分、弘前に着き、駅に近い弘前プリンスホテルに泊まる。朝食は7時からなので、抜きにする。408号室にはテレビ、風呂のほか湯沸器がついていた。ビールを飲んで寝る。

9月10日(金)晴

6時前に目が覚め、カーテンを開けると岩木山がドーンと見えた。7時20分発のバスに乗って岩木山神社で降りる。

001.JPG岩木山神社

白半纏を着た参拝者が大勢いた。神社は大己貴(オオナムチ)命が降臨し、土地の女神と夫婦となって国を治め、アソベの森に宮を建てたのが始まりと言われる。国宝建造物になっている赤門の手前の脇に登山道入り口があった。

002.JPG登山口

8時、杉木立の参道から桜林を抜けて陸橋の下を通り、百沢スキー場に出る。既に日差しが強い。中年女性ハイカーを抜き去る。石切沢を渡ってから急な登りになる。次第に彼女が近づいてきた。「カラスの休場」で一息ついていたら、先に登っていく。しっかりとした足取りは素人ではない。財布をリュックに入れ、水を補給してから登る。今朝は、やたらと下山者が多い。3日間の行事が終り、御来光を拝んできたという。鼻コクリの急坂を登ると視界が開け、姥石に出る。女人禁制の時代には、ここまで女性が登れたところだ。

003.JPG

姥石から再び急登になり、汗を拭きふき登る。途中で出会った中年夫婦は、昨晩、仙台から車で来て、お神楽の演奏を聞き、早朝登山の帰りだった。主人は登山暦40年、既に百名山を登りきっていた。

10時、焼止りヒュッテ(標高1067m)。薊やミチノクコザクラの木が目につく。沢を登っていく。「坊主ころがし」ではアルミ製の梯子を登っていく。風が気持ちいい。錫杖清水が右手にあった。水を補給する。

         炎天下岩木の水に生きがえり

大沢を登りつめると小さな池に出る。かって種蒔苗代と呼ばれていた。その年の豊凶を占うため、紙に包んだ米をこの池に投げ、沈めば豊作になると言われている。ジグザグに登って鞍部に達する。ブロック造りの鳳鳴ヒュッテが建っていた。

004.JPG鳳鳴ヒュッテ

ここには、8合目まで車でやってきたような身軽な人たちがたむろしていた。オニギリを食べてから一山登る。浮石が多く登りにくい。

12時40分、登頂。

iwakipeak.JPG岩木山頂上

展望は良いが、八甲田山の方は靄っていた。帰りの時間が気になり、直ぐ降りていく。ヒュッテから10分、リフトに乗ってバス乗り場に降りる。

008.JPG

今月まで臨時バスが出ていて13時45分発がある。それまで一休み。ベンチで休んでいる人は、朝方追い抜いていった女性ハイカーだった。東京から夜行で来ていた。百名山の内これで88登ったことになるという。流石だ。

他に地元のオバサン達グループがいた。最初、韓国人かと思ったが津軽弁。日本海に面した車力村の人達で、ゴヘイ餅をご馳走になる。美味い。津軽弁でメジャーと言った。写真を一緒に撮って別れる。

006.JPG車力村の人と

バスでは、運転手の後ろに座る。昭和40年に出来た津軽岩木スカイラインをジグザグに降りていく。昭和39年1月に遭難した大館鳳鳴高校生6名のことを想う。樹齢百年以上のブナ林が続いていた。体育の日を過ぎるとこの辺も雪が降り出すという。

14時10分、嶽温泉。ここから15分後に弘前行きのバスが出ている。雪隠と書いたトイレがあった。

009.JPG

道路脇で蜂蜜、ニンニク、小ナス等を売っていた。リンゴは1個百円。

007.JPG嶽温泉

バスに乗って弘前に向う。岩木山が見えた。

011.JPG岩木山

りんご園が続き、向日葵が見事に咲いていた。いつの間にか岩木山には雲がかかっている。青森銀行記念館前で降りて入る。記念館は第59銀行本館だったところで国の重要文化財。明治37年、堀江佐吉が設計施工したルネッサンス風建築で、壁は素焼きの瓦の上に漆喰を塗り重ねて防火の工夫がされている。

010.JPG青森銀行記念館

窓枠には板木があり、板木に付けた分銅がぶらさがっていて、これで開閉できた。館内には江戸、明治時代の貨幣や渋沢栄一の青森地区銀行設立趣意書などが展示されていた。再びバスに乗って弘前駅に行く。

16時45分、宮城交通の長距離バスが出る。国道7号線から高速に入り、途中、岩手山SAで休憩。仙台駅前には予定より15分早く、20時50分に着いた。

Iwakisan(1625m)  in Aomori pref. 

             100Famous mountains in Japan

1.AccessBus is available from Hirosaki station. Kounan bus(0172-36-5061)

2.Accommodation Hirosakiprince hotel 6200yen

3.InformationHirosaki city Iwaki chousha(0172-82-3111) 

4.SeasonmidJun to Oct

RecordsSep10

8:00-9:00   Climb from Iwakiyama shrine(170m) to Karasunokyuujyou.

9:05-10:00  Climb to Yakedomari hut(1067m).

10:05-11:00 Climb to Tanemakinawashiro pond.

11:05-11:45 Climb to Ohdatehoumei hut(1440m) and take meal.

12:10-12:40 Climb to peak.

12:45-13:15 Back to Ohdatehoumei and down to lift station and take lift to 8th stage(1250m) .

13:45       Take bus to Hirosaki city.


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