グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

         湯殿山神社から月山、羽黒山へ

1.1996年7月15日~16日

2.単独行

3.宮城交通バス:仙台駅―山形駅¥1840 山形交通バス:山形駅―湯殿山ホテル¥2000

  庄内交通:羽黒センターー鶴岡¥940、鶴岡ー仙台¥2500

4.宿泊:湯殿山参籠所1泊2食¥7000

7月15日(月)

仙台は、どしゃぶりの雨だった。

8時過ぎ、バスで駅前まで行き、山形駅行きのバスに乗り込む。出発後、車内の学生や老人は熟睡していた。駅の方は小降りになっていた。鶴岡行き高速バスは2分遅れでやって来た。

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 既に乗客がいた。2、3ヶ所、停まってから、山形蔵王ICで高速に入る。車内放送で「湯殿山ホテルでトイレ休憩します」と案内していた。

 寒河江で国道112号線に入る。寒河江ダムと月山湖を通過する。

002.JPG月山湖

 このダムは1990年に完成したロックフィルダムで、土砂を固めている。トンネルを越えると、片道直行になっていた。月山が見え、スキー場だろうか、雪がたくさん残っていた。長さ2620mの月山第一トンネルを通過。

11時半、湯殿山ホテルに寄って10分トイレ休憩をとる。

004.JPG湯殿山ホテル

 釣り場があり、虹マス釣り用の練餌を用意していた。長さ1530mの月山第2トンネルを過ぎると、雲行きが悪くなってきた。ブナ林が続く。

14時過ぎ、注連寺前で降りる。拝観料を払ったオバサンに部屋を案内してもらう。

006.JPG注連寺

 森敦「月山」の舞台。彼は35歳頃、女房が酒田の病院に入院している間、義母に勧められて夏をここで過ごす。寺守の門脇守之助さんに「月山の雪を見るまで」「十王峠が白くなる迄」と言っている内にバスが通らなくなり、翌春までになる。古い和紙の祈祷簿で蚊帳を作って八畳に住む。

007.JPG和紙製の蚊帳

 繭のような中で天の夢を見て、後年、作品「月山」に紡がれて最長年(62歳)での芥川賞を受けている。寺には鉄門海上人の、木食による即身仏(ミイラ)も保存されている。境内には森敦文庫が出来ていた。

005.JPG森敦文庫

 再びバスに乗って戻る。

18時、赤い大鳥居を通って湯殿山参籠所に着く。鳥居には4億円かけていた。

sangousho.JPG左、湯殿山参籠所

 案内役の小林さんに挨拶する。長年、神官を務め、60歳定年で今の仕事についている。まず、風呂に入る。夕食後、同宿の皆と話す。目黒からベンツ車でやって来た夫婦。主人は大津出身。比叡山の僧侶は生臭が多く、祇園町にくりだし、酒も飲むという。Nさん、目黒不動の酒屋の娘だが26歳から巫女の修行をしている。Sさんとやって来たNさんは国鉄機関士だったが、民営化を機に釜焚きからクリーニング業、Sさんは、そのお客さんだった。

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 山口神官の話しを伺う。出羽三山は、かって鳥海山や葉山をいれたりしていたが、ここ百年で定着した。4年前から、山伏の2泊3日コースが7月と8月に2回ずつやっている。8割がた変人、男性は内向型、女性は外向型が多い。滝修行ではオバサンが肘で押しのけて場所とりをする。明日の登山に備えて先に床につく。

             月山(1980m)

地図:国土地理院1:25000月山

   昭文社・山と高原地図⑧鳥海山・月山

7月16日(火)

7時、朝食。食後、湯殿山神社に向かって歩き出す。

8時25分、神社に着いたら、巡礼バスが到着。朝食を一緒だった4人が降りてくる。

ご神体の岩に温泉が流れている。撮影禁止だった。胎蔵界大日如来と崇められ、恐れられている赤い大きな岩。鶴岡を出た行者は注連寺に泊まり、ここにやってきて更に月山、羽黒山と進んだであろう。そう思いながら登る。沢には雪が残っていた

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 今は紅葉の秋以外の色が揃っていた。雪と新芽と夏の空だが、梯子や鎖を使って登る。

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9時20分、尾根の装束場に着く。下界に湯殿山神社が見えた。雪から立ちのぼる水蒸気が雲になって山あいを登っていく。

012.JPG牛首方面

10時半、日が差してきたが、風も吹き出して冷たい。20人ほどの白装束隊が棒を持って降りていく。カジ小屋付近ではミヤマキンバイが咲いていた。

miyamakinbai.JPGミヤマキンバイ

 1時間後、登頂。

013.JPG月山神社

 残雪の上を歩いているのに頭の方がポカポカしている。首回りが日焼けしたせいだろうか、タオルを首に巻く。近くの月山神社に500円奉納して参拝する。なだらかな尾根を歩く。

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13時半、弥陀ヶ原。頭髪が少ない男が歩いて来た。奥さんは目が不自由な障害者。車で全国を旅している。修行者にも会う。

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14時10分発のバスに乗って羽黒山ビジターセンターで降りる。有料道路の先から参道になって、大きな杉並木が続く。誰もいなかった。「いしい」で地鶏ソバ(600円)を食べてから、吹越峰中堂に行く。

15時15分、読経が25分続く。途中、羽虫がたかってきたので退却。

018.JPG吹越峰中堂

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16時半、三神合祭殿。

022.JPG左、三神合祭殿

 祭壇では巫女が舞い、やがて神官が祝詞をあげていた。鏡池を通過。出羽三山の開祖、蜂子皇子の御陵の前に立つ。

021.JPG蜂子皇子御陵

 五重塔には寄らずに戻る。芭蕉像と句碑が立っていた。

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   涼しさやほの三日月の羽黒山

17時、鶴岡行きのバスに乗車。1時間後、到着。庄交モールにはスーパー・ダイエーがあり、ビール、地酒「なまいき」と寿司を買う。18時20発の仙台行きバスに乗り込む。出発後、買ってきたものを食べてから休む。

Gassan(1840.5m)  in Yamagata pref.  100Famous mountains in Japan

1.AccessMiyagiKoutu bus(022-771-5310) from Sendai station to Kattadake peak

2.AccommodationYudonosansanroujyo(0235-54-6131)one night two meals7000yen

3.InformationTougatta onsen tourist center(0224-34-2725) 

4.SeasonmidMay to Oct

RecordsAug26

8:00-8:25 Walk from Yudonosansanroujyo to Yudonosan shrine(920m).

8:25-9:20    Climb to Shouzokuba.

9:25-11:30   Climb to peak.

11:45-13:30  Walk and down to Midagahara.

14:10-14:40  From 8th stage(1380m),take Shounai koutuu bus to Hagurosan.


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