グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
南アルプス2名山の旅①
仙丈ヶ岳、駒ヶ岳
1.1998年7月17~20日
2.同行者:H、M
3.交通機関:駒込―大月¥1450特急券¥1660 広河原=北沢峠¥3000
4.宿泊:北沢長衛小屋 テント¥500 広河原ロッジ1泊2食¥6610
7月17日(金)
6時前、起きる。テレビの天気予報では今日は晴れてくる。靴のヒモを縛るのに手間取る。小雨の中を歩いて駅に行く。山の手線に乗ると、運び屋のオバサン達がバラバラに立ち、大きな荷物を座席に置いていた。新宿で切符を買い、6番線ホームに行く。
7時、あずさ1号が定刻に出発する。登山客の中にビジネス客が同居していた。八王子でもハイカーが列をなして乗り込んできた。
7時57分、大月に着く。Ⅿが改札口で待っていた。Hの車に乗る。高速に入り、トンネルを越えると雨は止んでいた。甲府昭和ICで降り、芦安村から山間の道路を登っていく。野呂川橋を渡って広河原でバスに乗る。
21人、補助席を使わずに出発する。切り立つ沢から水が一筋に下りていた。
10時45分、北沢峠に着く。外は冷気につつまれていた。北沢長衛小屋に行ってHがキャンプの手続きをする。テントを張り、食事にする。食べ終えた頃、雨が降り出す。
14時過ぎ、雨がやんだので、散歩。大きなダケカンバやコメツガ、ナナカマドの林の中を歩く。
「黒河内国有林」の看板があった。ベージュ色の花を咲かせたショウマを見つける。
大平山荘まで歩いて戻る。テント内でラジオの大相撲放送を聞いてから夕食。
仙丈ヶ岳(3032.6m)
地図:国土地理院1:25000仙丈ヶ岳
昭文社・山と高原地図43甲斐駒・北岳
7月18日(土)
2時30分、隣りのテントでガサガサ音がして目を覚ます。川の音の他に、側を通り過ぎる音が聞こえる。ウトウトする。
4時過ぎ、鳥のさえずりと共にヒトも起きだす。リリリリリと早く鳴くのとピョクョピョクョと鳴くのが聴こえる。雲間に三日月と明けの明星が輝いていた。朝露のため、傘やタオルは濡れたままだった。
5時45分、出発。林道脇の近道を降り、大平山荘の前を通り、シラビソやツガの林の中を登る。倒れた木に苔が生え、羊歯類の下草が生えていた。ジグザグに登っていく。初心者なので2人にはさまれて登る。食後なので2人が、オナラを連発する。
夏の山奏でし友の放屁かな
7時30分、藪沢大滝手前の広場に出る。甲斐駒ケ岳が見えた。
ハクサンフウロやナデシコの花が咲いていた。
5分休んで登り出す。日当たりの良い斜面には、黄色いシナノキンバイが咲いていた。その中にクルマ百合が一輪引き立っていた。山腹を登っていく。
8時50分、丸太造りの「馬の背ヒュッテ」に出る。ダケカンバの林を登ると、分岐点に出た。
左手を登っていく。振り向くと甲斐駒ケ岳から鋸岳へと屏風のようにつながっていた。更に登ると右手下に伊那谷、そして天竜川が光っていた。
樹林限界を超え、ハイマツの稜線に出る。足元には高山植物、左手に仙丈ヶ岳が大きく構えていた。
藪沢カールの右側の壁をジグザグに登っていく。
10時、仙丈ヶ岳に登頂。最初の3000m峰だった。
テレビ信州のクルーが間ノ岳にいる同僚と鏡を使って交信していた。前方に北岳、その左奥に富士山が見える。
日本の2番目に高い山を真近に眺める。後ろにひいて写真を撮っているうち、足を踏み外す。滑落にならずにすんだ。カールを巻いて砂礫の稜線を降りて小仙丈ヶ岳(標高2855m)に出る。
そして再びハイマツ林に出る。急坂を降りていく。道は見晴らしの良い方にできていた。大滝ノ頭(2519m)で眼下にルートが見えた。
13時、4合目。さらに10分毎に3、2合目と降りていく。シラビソ林の中を通り、長衛小屋のテントに戻る。
Senjyogatake(2544m) border of Yamanashi pref. and Nagano pref.
100Famous mountains in Japan
1.Access:Car is IC→national road158
2.Accommodation:Choueisou( 0265-71-5577)one night two meals8000yen
Hirokawara lodge(090-2677-0828) one night two meals7700yen
3.Information:Minamialps city office (055-284-1111)
Season:Jul to midOct
Records:Jul18
5:45-7:30 Climb from Hirokawara lodge(2030m) to Yabusawa lodge.
7:35-8:50 Climb to Umanose hut(2640m).
9:00-10:00 Climb to peak and take meal.
10:50-11:35 Down and up to Kosenjyougatake(2855m).
11:40-12:40 Down to 4th stage.
12:50-13:40 Back to starting point.
グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
至仏山(2228.1m)
1.1999年7月6日
2.同行者:H、M
3.H車
4.地図:国土地理院1:25000至仏山
昭文社・山と高原地図⑭尾瀬
7月6日(火)
鳩待峠で車を駐車。トイレに行っておく。有料(百円)だった。
8時50分、出発。ブナやミズナラ、ダケカンバが茂る尾根を登っていく。タケシマランの葉が見えた。オオシラビソの林を通り過ぎ、木段を登りつめると、左手の斜面にトカゲ岩が張り出ていた。
湿原のようなところにエンレイソウやワタスゲの花が咲いている。
オヤマ沢田代を過ぎると、森林限界の風景になる。1億7千万年前の、日本で最も古い秩父古生層が1億年前に隆起した山だけあって、暗緑色で蛇皮模様の蛇紋岩が増える。木道の近くに黄色いチングルマや白いハクサンイチゲの花が咲いていた。
11時、小至仏山に立つ。
ハイマツが生えている稜線を歩く。ここにもウスユキソウが咲いていた。この山にしかないホソバヒナウスユキソウだ。蛇紋岩の間を、印を頼りに歩く。
11時35分、至仏山登頂。平ヶ岳や景鶴山、眼下に尾瀬ヶ原、その先に燧ケ岳が見える。およそ5万年前、燧ケ岳が噴火して尾瀬の湿原が出来たという。
階段状になった木道を降りていく。高天ヶ原で休む。急坂を降り、蛇紋岩が露出した岩場を、鎖を使っていく。丸太で土留めされた階段を降りていくとコメツガの樹林帯に入り、黙々と木道を歩く。鳥がとまっていた。
13時50分、山ノ鼻に着く。ハイカーの出入りが多い。ビジターセンターの近くで昼食にする。食後、橋を渡り、川上川に沿って続く木道を歩く。峠まで高度差、190mあり、最後の登りがきつかった。
16時15分、鳩待峠。靴の汚れを取って車に乗り込む。
Shibutsusan(2228m) in Gunma pref.
100Famous mountains in Japan
1.Access:Kanestu ExpresswayNumataIC→national road120,401,pref.road63,
260Hatomachi pass
2.Information:Katashina village tourist association (0278-58-3222)
3.Season:Jul to Oct
Records:Oct6
8:50-10:30 Climb from Hatomachi pass(1591m) to Oyamasawatashiro(2030m)
10:35-11:00 Climb ridge to Koshibutsusan(2162m).
11:00-11:35 Down and climb to peak.
11:45-12:20 Down wood stairs to Takaamahara(2145m).
12:30-13:50 Down the steep slope using chain and walk tree way to Yamanohana
(1400m)and take meal.
14:30-16:15 Walk tree way and climb to Hatomachi pass.