グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
伊吹山(1377m)
1.1996年10月10日
2.単独行
3.JR名古屋―近江長岡¥1090 湖国バス:近江長岡―伊吹登山口¥280
山頂駐車場―関が原¥1020 JR関が原―名古屋¥930
貸自転車(関ヶ原駅)5時間¥400 歴史民俗資料館¥200
4.地図:国土地理院1:25000関ヶ原、長浜、美束
昭文社・山と高原地図44御在所・霊仙・伊吹
10月10日(木)快晴
8時15分、地下鉄東山線に乗る。休日だと、この時間は風景が違う。バックパックを背負った中高年、スポーツウェアの人、ヒビノサッカーチームの少年達がいた。名古屋駅の6番ホームに走りこみ、大垣行きの電車に乗る。大垣に9時過ぎに着く。1番ホームで米原行きの電車を待つ。
9時17分、大垣を出発。途中、関が原から伊吹山の雄姿が見えた。
9時55分、近江長岡に着く。50人以上のハイカーが降りていた。
10時10分、ミニバスが満員の客を乗せて出る。車内は関西弁が飛び交う。大阪セメント工場への引き込み線の脇を走る。コスモスや黄色い花が道脇に咲いていた。12分で登山口(標高230m)に着く。
登山口
三ノ宮神社の境内を通り抜けて、登山道に入る。先に登っていた人がジャケットを脱いでいる間、先頭になる。1合目は標高400m。ハングライダーの基地があり、マイクで指導していた。4人家族のお父さんがいて「これは24万円する。良く事故が起きるんや」という。大きな日本犬が太い紐に繋がれて見晴らしの良い所に座り、辺りを睥睨していた。近くに立つと、近寄って股間を嗅いできた。秋の七草やコスモスが咲いているところを登っていく。
11時に一服して登る。視界が広がり、伊吹高原ホテルを過ぎる。近くに、大正3年にスキー場を開設した中山再次郎の胸像が立っていた。ゲレンデ監視所で水を飲む。花々には蝶がつきもの。シジミ蝶、モンシロ蝶が飛び、芒の原っぱでは鈴虫が鳴いていた。
頂上の方からガスが降りてきた。5合目から笹原になる。バスで一緒だった団体は、ここまでリフトを使ってきた様子。6合目(標高990m)を過ぎると、琵琶湖がハッキリ見えてきた。風を利用してハングライダーが上空を登っていく。
ハングライダー
微風が気持ち良い。ジグザグに登る。8合目(標高1220m)を過ぎると、石灰岩のゴロゴロした道になる。
奥に琵琶湖
9合目で柵に囲まれた花畑の中を歩く。石灰岩の土壌を好む植物が花を咲かせていた。植物は凡そ1300種、薬草は280種あり、国の天然記念物に指定されている。車でやってきた人の服装は街中の格好をしていた。
13時20分、伊吹山山頂。
測候所近くに三角点があり、頂上に日本武尊像がある。大正元年10月に地元の人達が建てている。日本書紀によると、山の神の毒気に当てられたことになっているが、雹に打たれて体調を崩している。冬の季節風で大雪になる所でもあった。
ここからは鈴鹿山脈が良く見える。双眼鏡で琵琶湖を眺めると舟が見えた。
鈴鹿山脈
琵琶湖方面
ビールを飲んでからバス駐車場に降りていく。300台位、車が駐車していた。
駐車場
反対側の山は紅葉の一歩手前で茶色くなっている。
14時20分、バスが出る。こちらは空席があった。上りの道では、延々と車が並んで待っている。原生林の中を走っていく。琵琶湖は日光で輝いていた。最後部に座ったので、バスを追い越せない車が続いているのが見える。関ヶ原駅で降りる。伊吹山が良く見えた。
そのままよ月もたのまし伊吹山 芭蕉
自転車を借りて歴史民俗資料館に入る。関ヶ原の戦いを解説していた。慶長5年9月15日午前8時、戦闘開始。石田光成は大垣城から移動して作戦を立てる。午後1時、小早川秀秋の寝返りで西軍が劣勢になり、午後2時、決着。数日後、石田光成は伊吹山の洞穴に隠れていたところを見つかり、10月1日、処刑される。
事前学習が終わったところで、広いバイパス道路の脇を走って決戦地跡に行く。3人が車で乗り付けていた。
関ヶ原決戦地
奈良時代からある「不破の関」に向かう。スーパーを出たところにいる人に聞くと「ついてきなさい」と言って野菜、果物を籠に入れて、ゆっくり走っていく。国道21号に出て坂を上り降りたところに資料館があった。お礼を言って別れる。しかし午後4時に閉館していた。福島正実の陣地跡である春日神社に行ってから帰る。
春日神社
駅で清掃のオバサンと話す。女性トイレがひどい。煙草の投げ捨てや生理の汚物を自宅から持ってきて捨てるのもいる。JR東海になってから、駅員も「お客様は神様」と思うように変身しているという。
17時41分、4両編成の快速浜松行きが出発。大垣駅で乗務員が交代していた。
Ibukiyama(1377m) in Shiga pref. 100Famous mountains in Japan
1.Access:Kokoku bus(0749-55-4545) is available from Ouminagaoka station to Ibukitozanguchi.
2.Information:Maibara city Ibuki chousha (0749-58-1121)
3.Season:Apr to Dec
Records:Oct10
10:25-11:00 Climb from gate(230m) to Ibuki kougen hotel.
11:05-12:20 Climb to 6th stage.
12:25-13:20 Climb zigzag to peak.
14:20 Take bus to Sekigahara station.