グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
1.1999年7月11日(日)
2.単独行
3.交通:特急名古屋―中津川¥2430 バス:中津川―川上スケートセンター¥500
快速中津川―名古屋¥1280
4.地図:国土地理院1:25000恵那駒場、中津川
昭文社:山と高原地図42木曽駒・空木岳
7時10分、特急しなの一号の自由席に乗って名古屋駅を出発。中津川に43分で着く。駅から恵那山がどーんと見えた。日曜日、好天気なのにハイカーは他にいないので、タクシーで相乗りできない。バスにする。
8時5分発のバスには他に1人、市役所清掃に行くオバサン。市役所の近くには、救世教だの世界文明某だの新興宗教の建物があった。オバサンが降りると貸切りになる。この路線は集落の人が市役所に行くのに使われるのが主だという。
8時27分、川上スケートセンター前で降り、中津川を11キロ遡っていく。川原に車を乗り入れてキャンプしている家族がいた。ハイカーが運転する車が次々と過ぎていく。右手に本流の太い響き、左手に小さな滝の音が聞こえていた。
9時40分、水場に出る。美味い。ところどころに駐車している車は、岩魚釣りに来ている人達のだった。朝3時に起きてやってきて岩魚5匹釣ってきた人が帰っていく。林道の脇には、山苺が実をつけていた。
10時35分、黒井沢登山口。2人の蝶採集家が大きな捕蝶網を持って歩いていた。つい同行して川に沿って歩いてしまう。気が付いて戻り、営林署小屋前から登山道に入る。
曇っていて歩きやすい。桧、樅、栂といった針葉樹とミズナラ、コナラといった落葉樹が混ざった林の中を登る。木々に名前が書いてあるのでわかりやすい。
11時30分、休憩小屋でアンパンを食べる。6時前から登ってきた人に会った。上は雨だという。50分後、一服。しかし蚊に追い立てられてジグザグに登る。深田久弥がこのルートで登っている。
山登り汗かき藪蚊まといつく
しばらくして野熊ノ池に出る。池は澄んでいて倒れた木が見えた。
雨が降ってきたので、スパッツを付けて歩く。更に50分後、倒木に座って休み、リュックカバーを付ける。
熊のこと忘れさせりし鳥の声
石仏を通り、笹の茂るカラマツ林を歩く。
15時、恵那山登頂。
潅木と笹に囲まれていた。避難小屋に戻って休む。
置いてあるノートに記帳。ここから富士山を見たことが書いてあった。外は本降りとなり、傘をさして降りていく。野熊ノ池も水量が増えていた。次第に雨が止み、静寂な原生林の中を黙々と歩く。ミヤマシオガマが群落していた。
17時40分、登山口に戻る。丁度、頂上で会ったハイカーが車で帰るところだったのでバス停まで乗せてもらう。岡崎の人で運送会社勤務、1人は百名山に挑戦していた。道路にも水が溢れていて、ゆっくり走る。停留所まで30分かかった。お礼を言って別れる。
18時30分発のバスでは、お婆さんと一緒。隣りの村から嫁いで50年、ここのことは知り尽くしていた。
「昔は青年団が協力して道を造成したもの。スケート場は、かって田んぼの水が凍って、そこで滑っていたところ。三菱製糖が施設を造ってくれた。出来たときにはさ、バス80台連ねてきたものさ。上空にはヘリコプターで取材していたさ。恵那山には恵那神社から三ノ宮、二ノ宮、一ノ宮と登っていったもの。かって九州からきたハイカーが雪の中で遭難、春になって`野熊の池`近くで遺体が発見されたことがあるよ。この川は土砂崩れがひどくてね、日本3大土砂災害地域に指定されているさ」
ほかに国策パルプだった製紙工場が本州製紙、王子製紙と変わっていったことや電力のこと、石原慎太郎の母親はここの救世教の信者だのと聞いている内に駅に着く。
19時22分発の快速名古屋行きに乗って帰る。隣りの人は、他の山からの帰りだった。
Enasan(2189.8m) border of Gifu pref. and Nagano pref.
100Famous mountains in Japan
1. Access:Nagoya-Nakatsugawa byJR
Nakatsugawa-Kawakami by Kitaenabus(0573-66-4649)
2.Information:Nakatsu city office tourist branch(0573-66-1111)
3.Season:Apr to Jun, Sep to Nov
Records:Jul 11
8:30-10:35 Walk 11km from Kawakami skate center to Kuroisawa gate(1170m).
10:45-11:30 Climb to rest hut.
11:40-15:00 Climb to peak.
15:15-17:15 Back to gate.