グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
雲取山の山旅②
雲取山(2017.1m)
1.地図 国土地理院1:25000雲取山、武蔵日原,奥多摩湖
昭文社・山と高原地図23奥多摩
2.ガイドブック:新・分県登山ガイド⑫東京都の山
3.交通:JR奥多摩15:43-16:23青梅16:26-16:57立川17:02-17:39新宿17:42-18:00駒込¥1210
10月12日(金)
4時過ぎ、物音で目覚める。水場付近のテーブルにテント場の人が集まって湯を沸かしていた。外に出ると三日月と星が瞬いていた。
オリオン座と北斗七星は直ぐわかった。洗面の後、排便を踏ん張って済ます。
5時に食堂へ行くと皆集まっていた。若いカップルの隣りに座って食べる。生卵、沢庵、海苔、梅干し、フリカケに味噌汁とご飯。女将さんは、ご飯のお代わりを待つ間、雪が積もった時、アイゼンを使って歩くのが楽しいと言う。どこか田部井淳子さんに似た明るい性格で我々を元気づける。お湯サービスがあったのでテルモスに入れる。食後、寝具を整え、ザックと靴を持って階下に降りて、ご来迎を待つ。地平上に雲がかかっていた。
5時50分、雲間から赤い太陽が見えた。
ほどなく階段を上がり、原生林の中を登っていく。
ジグザグに登った後、鎌仙レリーフルートをとる。鎌仙とは富田新道の先駆者で1959年に亡くなるまで雲取山荘の主人でもあった、富田治三郎の愛称。岸壁にレリーフがはめ込まれていた。
頂上に向かうと、身軽な青年が先に行く。
6時25分、雲取山登頂。テントの青年もやって来た。土日出勤もあるので、来ることが出来たという。富士や和名倉を眺め、撮り、空気を吸う。
10分後、団体が現われたので、避難小屋に降りる。ここには便所もあった。
ストックを使って降りていく。富士見の通りだった。
足元にヤスデが群れをつくっている。異臭を出すので踏まないように行く。
富田新道分岐点から富士に向かって一気に降りて樹林帯に入る。鳥獣保護区域なので鳥が多い。青い羽根の小鳥ルリビタキが前にいたが、藪の中に消えていく。
7時15分、奥多摩小屋では富士の下に雲が湧き出て来て、覆われてしまうのも時間の問題だった。
ヘリポートにもヤスデが群れていた。
ブナ坂で鴨沢に降りていく道と分かれて登っていく。
標高100mほど登っていくと七ツ石山に達する。三角点はヤスデが占拠していた。
天高し三角点にやすで群れ
雲取山を眺めていると、反対側から男がやって来る。昨夕、奥多摩駅から峰谷行き最終便に乗り、暗闇の中を登り、鷹ノ巣山避難小屋に泊まってやって来た。巻道を勧められる。降りて行くと、左手に七ツ石神社と大きな石がある。七つあるのだろうか。
巻道をとり、高丸山をパス。ずっと笹の脇を歩く。鳥の巣箱を幾つか木にかけている。
テンナンショウが実をつけていた。赤くなる前のは始めて見た。
真新しい木橋がかかっていた。
途中、日陰名栗峰へのルートに近づいたので登って行く。尾根ルートは幅広く木々が刈り取られていて防火帯になっている。羊歯は枯れているが、苔は朝露で生き生きしている。頂上でも大きな木を切ったばかりだった。
鷹ノ巣山が近くに見えてきた。
高度170m降りて巻道と合流する。
9時50分、鷹ノ巣山避難小屋。新しいが、ここの水場は200m離れている。
登って行くと、日原から登って来た男に会う。小屋迄行って戻るという。25分後、鷹ノ巣山に登頂。風が冷たいのでレインウェアを着る。
爽籟や頂に立ち羽織るもの
降りたところから水根山、ブナ林の中の城山と尾根を歩く。カラ沢尾根に入る手前で、さっきの男に会い、ルートを間違えないように後を追って右に急角度で降りていく。標識が出ていてホッとする。なだらかな道に出て大股で歩き、再び一気に下り、尾根の左手下を、彼を追って速歩で進む。薊が咲いていた。
11時40分、六ツ石山への分岐点。予定より30分早いので、昼食にする。
食後、ザックを置いて山へ登る。5分で着いてしまう。
12時10分、六ツ石山の頂上は原っぱ。ツガの木が周りを囲んでいた。
曇って来て視界が良くないので降りる。さっき夢中で降りて来たせいか、左足がおかしくなっていた。ストック2本を使い、ザックを担いで石尾根を歩く。ずっと防火帯が続いていた。大事をとって林道に出る道を選ぶ。杉の森の中へジグザグに降りて高度1000m台になってから延々と真っ直ぐ歩く。杉は間伐されていた。
13時35分、高度950m、森の中にあるベンチで、残りの稲荷寿司を食べ、お茶を飲む。再びジグザグに降りて杉の森を抜け出て木橋を超えると、また杉森。トロッコ用の一本線路に沿って杉の中を降りていく。
14時15分、高度770mで林道に出る。トロッコの終点だった。
眼下遠くに車が走っている。御前山が良く見えた。
歩いて行くと右手に奥多摩駅の表示があったので、再び山道を降りていく。
足は限界。これが最後と気合いを入れて進む。道は狭いが、迷いやすいところには案内版が立っていた。
舗装道路に出て曲がって行くと工事現場に出る。作業員に確認すると、奥多摩駅まで徒歩20分。ひたすら足を運ぶ。坂を降りて行くと、駅まで7分と書いた近道があった。駅に出て電車の出発時刻を確認してから、看板の出ている「もえぎの湯」を探す。聞いてみると徒歩10分。諦めた。この駅は1944年に開業、1971年まで氷川駅と呼ばれていて貨物列車で石灰石を輸送していた。木造2階建て、山小屋風で風情がある。
青梅行きの最前列の車両に乗り、人がいない所で長袖下着を脱いでタオルで汗を拭いてから着替える。
15時43分、出発。御岳駅でもハイカーが乗り込む。青梅駅で同じホームの立川行きに乗り換え、更に快速東京行きに乗って18時に帰る。
秋嶺に日の暮れて行く街の駅
Kumotoriyama(2017.1m) border of Tokyo to, Saitama pref. ,Yamanashi pref.
100Famous mountains in Japan1.Access:Seibu Ikebukuro-Seibu Chichibu by Seibu railway
Seibu Chichibu-Mitsumine Jinjya by SeibuKanko bus(0494-22-1635)
Okutama-Oume-Tachikawa-Shinjyuku by JR
Escape route of Kumotoriyama-Kamosawa
Kamosawa-Okutama by NishiTokyo bus(0428-83-2126)
2.Accommodation:Kumotori Sansou( 0494-23-3338)one night two meals7500yen
3.Information:Ootaki tourist association(0494-55-0707)
Okutama town office (0428-83-2111)
4.Season:Jul to midOct
Records:Oct11
11:10-12:35 Climb from gate to Kirimogamine(1523.1m) and take meal.
13:00-14:20 Climb ridge to MaeShiroiwayama(1776m).
14:25-15:15 Down and up to Shiroiwayama(1921.2m).
15:20-16:30 Down and up to KumotoriSanso(1840m) and stay.
Oct12
5:55-6:25 Climb to Kumotoriyama.
6:35-7:15 Down to Okutama lodge(1813m).
7:15-8:00 Down and up to Nanatsuishiyama(1757.3m)
8:05-10:15 Down and take easy route and up to Takanosuyama(1736.6m).
10:20-11:40 Down ridge and steep slope and walk to below Muttsuishiyama
and take meal.
12:05-12:10 Climb to Muttsuishiyama(1478.8m).
12:15-13:35 Down and walk below Mitsukidoyama and take rest 950m high.
13:45-15:30 Down to Okutama station(343m).