グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

             筑波山(875.9m)

1.2001年4月20日

2.単独行

3.交通手段:高速バス(東京―筑波山)¥1730 バス(筑波山=筑波神社)440 バス(筑波山―土浦)\820 JR(土浦―駒込)¥1110 

4.地図:国土地理院1:25000筑波

     昭文社・山と高原地図⑳赤城・皇海・筑波

4月20日(金)

 東京駅南口高速バスセンターで切符を買い、2番乗り場で一列になって並ぶ。

7時20分、出発。通勤客や研究者風の人達で座席が埋まっていく。外人もやってきた。高速6号から常磐道を走る。反対車線は渋滞していた。ウトウトしていたら土浦を過ぎていて、客が殆どいなかった。

9時、筑波駅に着く前に神社行きのバスが出ていってしまう。次のバスを待つ間、JRの時刻表を見ておく。筑波山が良く見えた。

頂上の電波塔も。常陸風土記によると、春と秋に諸国の男女が東の峰に登って歌を掛け合って楽しんでいた。由緒ある山だ。信仰する以前から登られている。

9時25分、一緒に来た中年ハイカーと乗り込む。10分後、筑波神社前で降りてから一緒に登る。船橋の人で、天気が良いので休みをとって花の写真を撮りに来た。長年の経験から草花を熟知していて、ウラシマ草、タチツボスミレ、帰化植物のショカツサイ、スミレ草と教えてくれる。見つけるのも早い。ヤマブキの花は、わかる。暑くなってきたので、先に行ってもらい、着替える。追いついた時は、三脚を使って蝮蛇草を撮っていた。

           まむし草蛇色の茎立ち上る

鎌首をあげている形は確かに絵になる。今度は先に登っていく。桜塚を過ぎるとコナラやモミ、更に杉の大木が残っていた。虹色の顔つきをした蛇が隠れてしまう。ケーブルカーが左手に走っていた。中の茶屋を過ぎ、ホイホイ登っていくうちに道が狭くなり、笹を分けていく。おかしいなと思いつつ、登る。一息ついて地図を見ると、登山道は左手の道だった。女体山に向っていた。半袖のシャツだったので、藪の中を登っていたら、腕の内側を少し切っていた。

 11時、ロープウェイ乗り場。時間があるので男体山に向う。小学生のグループが黄色い声をあげて動いている。御幸ヶ原に降りていく途中、カタクリの花やスミレ科の花が咲いていた。

200142001.JPG

 男体山神社でイザナギの神に向かって合掌する。

200142002.JPG男体山神社

 1902年創立の日本最初の山岳気象観測所があった。今度は青年グループがやってきた。埼玉県警察学校の生徒達70人。挨拶を欠かさない。自然研究路を少し歩いて立身石に行く。高さ5mの石の上に立つ。

200142003.JPG200142004.JPG

 ここには2つの伝説が残っていた。親鸞上人がここに苦しむ餓鬼を救ったこと。伊奈村出身の間宮林蔵が13歳の頃、ここで出世を祈った。後に測量、算数の大家になり、樺太探検を敢行している。

 11時50分、ベンチに座って食べる。春の日差しを受け、ポカポカしている。土産物店でガマの油を300円で売っていた。幸せを迎えるというので、6匹の蛙をかたどったものなど値段を抑えていた。

           靄晴れて筑波山頂春来たり

12時30分、女体山に登頂。遠景は靄がかかっていて、富士山や日本アルプスは見えない。筑波石だろうか、大きな石が積み重なっていた。本殿に向かってイザナミの神に合掌。昔、イザナギ、イザナミの神の下で恋の成就を願いながら歌垣したことを想う。

200142005.JPG

つつじが丘方面に降りていく。往路、ロープウェイでやってきたカップルがコワゴワと降りていた。奇岩が続く。立身岩。ここで13歳の間宮林蔵が立身出世を祈って樺太が島であることを発見するに至ったと言われている。

200142006.JPG立身岩

ガマ石、大黒岩、出船・入船、母の胎内潜りを通る。「弁慶七戻り」は、弁慶が頭上の大岩が落ちそうなので七回も逡巡したという。

200142007.JPGガマ石

200142008.JPG母の胎内潜り

北斗星のように決して動かない岩がそびえたつ。

DSC02878.JPG北斗岩

弁慶茶屋で、つつじヶ丘のツツジが咲いていないことを確認してから、神社方面の道を降りていく。鳥居を通過。

200142009.JPG

神社本殿では太鼓の音がする。男性がお祓いの後、お神酒を飲んでいた。この神社は、江戸時代に将軍家の祈願所として保護を受けていた。手入れが良いのか立派なツツジが咲いていた。

200142010.JPG筑波山神社

200142011.JPG

14時2分、バスが動き、15分後に筑波駅に着く。14時20分発のバスは5分遅れで出発、次のバスで土浦駅に着いたのは15時10分だった。JRで上野まで行く。 

「筑波の丘は高く雲の中に聳え、西の峰、男体山は険しく高く、雄の神といって登らせない」常陸風土記

「筑波嶺のみねより落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる」陽成院

Tsukubasan(1295m) in Ibaragi pref.  100Famous mountains in Japan

1.AccessBus is available from Tokyo station south (Highway bus    callcenter03-3844-1950)to Tsukuba station. From Tsukuba station to Tsuka shrine station  by Kantou tetsudou(029-866-0510)

2.InformationTsukuba city tourist center (029-855-8155)              

3.SeasonApr to Nov

RecordsApr20

7:20-9:00    Take bus from Tokyo highway bus center to Tsukuba station.

9:25-9:35    Take bus from Tsukuba station to Tsukuba shrine.

9:40-11:00   Climb to Ropeway station.

11:00-12:00  Walk to weather station,climb to Nantaisan and take meal.

12:20-12:30  Walk to Nyotaisan.

12:35-13:10  Down to Benkeichaya.

13:10-14:00  Back to Tsukuba shrine station.


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。