グランパの山歩き
1.2015年6月1~2日
2.同行者:I、A
3.交通機関:I車(三菱アウトランダー)
4.宿泊:六合(くに)村・応徳温泉「花まめ」一泊夕食¥8023電話0279-95-3650
5.資料:国土地理院2万5千分の1地形図・長野原
昭文社・山と高原地図⑰志賀高原
横田昭二「ぐんま百名山」上毛新聞社
6.経費¥5000
高間山(たかまやま)(1341.7m)、王城山(おうじょうさん)(1123.2m)
6月1日(月)晴 14410歩
6時、出発。上中里駅まで歩いて17分発の京浜東北線に乗って王子駅で降りる。
6時半、三井住友銀行の裏でI車に乗る。助手席に座ってナビを担当する。王子北から首都高速の川口線を走行、東京外環自動車に出る。大泉付近は渋滞していた。関越自動車道に出ると空いていた。
7時55分、上里SA。EV QUICK POINTに車を停めて充電。その間トイレに行っておく。カーナビに宿泊先をセットして出発。
8時50分、渋川伊香保ICで降りて国道353を走行。コンビニに寄って昼食を買う。カーナビに宿泊先の電話番号をセットしたが、登山口に近い長野原町にセットすれば良かった。ナビが示すように中之条町から引き続き国道353を走行、折田で県道55へ左折して行く。山間地域に入り、沢渡温泉を通過。日本ロマンチック街道を走っていた。ナビには、目標の「高間山」の字が見えていた。標高1088mの暮坂峠では若山牧水の詩碑「枯野の旅」が立ち、牧水の歌碑が続く。彼が訪れた時季と違って新緑。すべての樹木の葉が同じ色をしている。六合村の小雨地区に出て国道292を左折、白砂川に沿って降りていく。こちらからだと標識が見つからず、通り過ぎてしまう。橋脚工事している所で年配者に確認、戻ると「広池遺跡」と書いた小さな看板があった。
10時50分、広池地区から入って行く。集落を離れ、崖下を通過。途中、T字路に高間山への標識があり、右にとって峠に向かう。樹林帯を過ぎて十字路を右折。引き続き舗装道路を登っていくと25分後、峠(1160m)に着く。右手に車3台停められるスペースがあった。
高間山登山口
11時半、標識のある登山口から唐松林と熊笹の中を一直線に登っていく。
最初は蛙かと思った。春蝉が一帯を鳴き響かせている。小さいのでどこにいるのかわからなかった。
唐松の全山響く蝉時雨
中間点の標識には英語も書かれていた。山ツツジが咲いている。
やや傾斜がきつくなった所を登ると30分で頂上に着いてしまう。
弁当を食べ、ポットのお湯を使って2人に飲み物を渡す。
12時25分、ストックを2本にして下山。リュックも軽くなり、22分で戻る。今度は南に向かって王城山に向かう。
ゲートで閉鎖されたコンクリ道を歩く。振り向くと、高間山が見えた。
ゆるやかに下ってからカーブして降りていくので、近道を降りて行くと、大きな石が横たわっていて、雨宿りできるスペースがある。道路上の案内板には「あみだ石」と呼ばれ、阿弥陀様の寝姿に似ているということから名づけられたようだ。
あみだ石
13時5分、コンクリ道が終わり、駐車できる大広場にベンチがあり、一本立てる。
登山道を上って行くと、崖上の脇にロープが張られていて、木段を上がっていく。鶯が鳴いていた。王城山神社の奥宮があった。日本武尊が東夷(トウイ)を征討した折りに、ここにとどまったことから祀られている。
作業小屋まで降りて登り返す。
13時50分、王城山登頂。なぜか日章旗が立っている。
案内板によると、戦国時代には、ここに砦があったので地元の人は王城山古城と呼んでいる。ウスバシロチョウだろうか、枝に止まっていた。足元に小さな祠が三つある。
ウスバシロ蝶 石祠
20分後、下山。通ってきた里が見えた。
30分で広場に戻る。コンクリ道が出来ない前の山道を歩いて帰る。
15時10分、峠。今日は誰にも会わなかった。Iが靴を履きかえてから出発。長野原に向かう。国道145に出て、道の駅「八ッ場」に行く。
コンビニYショップに寄ってオニギリセットを買う。ここには英語と中国語を入れた「長野原・外国語観光ガイド」パンフを置いてあった。
戻って国道292を北上。
16時50分、道の駅「六合」にある旅館「花まめ」に着く。Iは「六合山荘」と呼ばれていた頃に来ていた。
新館の方に入って2階の「のぞりきすげの間」に案内される。和室と洋室でダブルベッドが2台ある。早速、風呂に入って汗を流す。白濁の内湯と露天風呂があった。
今日は東北大学職員組合退職者の会ご一行が泊まっていた。
18時、階下で夕食。ビール4本開けて食べる。
食後、部屋で冷蔵庫に冷やしておいた「おこし酒」とIが持ってきた慶應義塾の酒「陸の王者」を飲む。「おこし酒」は、飯舘の村おこしを進めるため、喜多方産の酒米を使って前月に醸造したばかりのもので、さっぱりしていた。Iから、ふるさと納税により宿泊が無料になった経緯を聞く。
20時、就寝。
八間山(はちけんざん)(1934.5m)
6月2日(火)晴 13059歩
3時、一度、トイレに行く。
4時、起床。洗面、支度後、和室でお茶を飲みながらオニギリセットを食べる。食後、裏の景色を眺める。既に明るかった。
先に降りて行くと、白髪の支配人に会う。2年前から赴任。ここには熊の他、日本鹿、猿、狐、狸が棲んでいた。横須賀出身なので話がはずむ。小泉純一郎の選挙応援に駆り出されていた。ただ地元還元には無頓着。富津との間の海底トンネル案もアクアラインが出来て頓挫していた。
5時、出発。国道405を北上、野反峠に向かう。早いので対向車に会うこともなくジグザグ道を上っていく。30分で駐車場に停める。残雪があるように未だ寒い。
5時45分、レインウェアを着て、トイレに寄ってから登山口に向かう。展望台では野反湖が一望できた。
ここは関東富士見100景の1つであり、浅間山も見えるようだが、両坐とも同定できなかった。道路を渡って登山口(1561m)から登っていく。足元に岩鏡が咲いていた。
他にもアカモノなどが咲いていた。
アカモノ
振り向くと白根山や横手山が良く見える。
右・横手山、中央左・白根山
6時10分、イカイワの肩で水を補給し、レインウェアを脱ぐ。ここの標識も英語で書かれていた。なだらかな八間山が見えた。
群馬県花のレンゲツツジとミツバツツジが咲いていた。
レンゲツツジ ミツバツツジ
足元には小さな黄色や白い花が咲き、鶯が近くで鳴いている。
ウラジオヨウラクが咲き、初めてコヨウラクツツジを見つける。
「イカイワの頭」の標識は字が見えなくなっていた。高度15mほど降りて、登り返す。
葉の縁が赤いアカヤシオを見つける。
奇怪な大木の下を通っていくと、足元にミツバオウレンが咲いていた。
ミツバオウレン
7時10分、八間山登頂。
朽ちた避難小屋の奥に白砂山が見える。
樹間から鳥甲山が小さく見えた。11年前に丸一日かけて登っており、昔の恋人に会えた気分になる。尾根が長い岩菅山も登っていた。
鳥甲山 岩菅山
帰りは、撮り残した花や景色を撮っていく。
ヤマアジサイ
四万温泉らしき所以外、原野が続いていた。
顔にブヨやアブより小さな虫がまといつくので手で払う。途中、シニア夫婦、若者グループ、カップルが登って来た。一度、野反湖を眺めながら休む。
9時、駐車場。群馬の他、埼玉県ナンバーの車が多い。15分後、出発。高度差800m、エンジンブレーキを利用して降りていくとリチウムイオン電池に充電されるという。車はどんどん進化していた。久々戸から国道145に入り、長野原めがね橋を通過する。
一路、国道145を走行。中之条で国道353へ入る。
10時45分、道の駅「おのこ」で野菜購入。
再び渋川伊香保ICから関越自動車道に入る。
12時15分、高坂SA。30分、車に電気充電する間に、食べて精算する。川口から首都高速に入り、荒川を渡るとスカイタワーが見えた。
14時、王子駅で解散。時間があるので駅前の北トピアに寄って最上階のプラネタリウムを見ようとしたが、既に多目的ホールに変わっていた。 完