グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]


                                    霞沢岳(2645.6m)

1.2010年9月13日~15日
2.徳本峠小屋:一泊二食¥9000
3.上高地=沢渡大橋バス往復¥2000 沢渡駐車料金2日¥1000
4.竜島温泉「せせらぎの湯」¥500

9月13日(月)
 松本ICを降りて国道158を進み、道の駅「風穴の里」に行く。途中、コンビニに寄ってビールや明日からの食料を買っておく。17時に着いたら、店は閉まったばかりだった。国道の側に駐車。湯を沸かし、枝豆を茹でてビールを飲みながら食べ、車の動きを眺める。救急車が松本方面に向かっていた。トラックが多い。この道は高山に通じている。TVで天気予報を見ておく。19時半、車内泊。

9月14日(火) 晴
4時半、トイレに行く。周りにトラックや車が泊まっていた。
6時、湯を沸かしコーヒーを飲みながら、味噌汁に具を入れてご飯にかけて食べる。容器を洗って出発。
8時10分、沢渡大橋のバス乗り場に着く。呼び込みのオバサンに誘われて車を停め、鍵を預けて、上高地までの往復切符を買う。10分後、バス出発。幾つかの停留場でお客が乗ってくる。リュックの下が濡れている。湯を入れたポットの栓が緩んでいた。疲労が残っているのだろうか、気を引き締める。このバスのみならずタクシーも松本電気鉄道のALPICOが運営していた。大正池で10人以上が降りて自然研究路を歩いていく。

050.JPG大正池
30分で上高地バスセンターに着く。トイレは有料だった。化粧柳の木陰を歩いていく。明神岳が迫っていた。河童橋の近くでは鴨が日向ぼっこをしていた。

               緑蔭に幾万年の山仰ぐ

 清水川は200mしかない。六百山からの水を集めた清流の勢いが早く、水草が横になっている。
9時過ぎ、ビジターセンターが開いていたので見学する。登山家の言葉と写真家の作品を展示。田部重治は山と自分が融けあう境地になることを目指し、今西錦司は「山は泰然、毅然、超然」と言っていた。センターのスタッフに立大生の活動を聞く。外来植物は殆ど工事用の車に付いてくるもので、道端に種が落ちて生育する。これらが実をつける前、8月上旬に彼らがやって来て刈り取る。センターのスタッフは春から秋に住み込みで勤務する。環境省中部自然保護グループ作製のビデオを見て出る。看板に「明日は午後から雨」と書いてあった。歩いている人は軽装が多い。高山からの中学3年生グループが同じ赤色の上下を着て道をふさぐように歩く。
11時、明神で一休み。何も持たない年配者5人にガイドらしき男がリュックを担いで草花などを説明していた。ロンドンから日本語を勉強しに来ている男が女友だちと歩いていた。
052.JPG
白沢出会いで右折して、林道を一人歩く。カラマツ林の下に羊歯が群生していた。カラマツは大正時代に植林されたようだが、大正池と共に上高地の風景に欠かせない。橋を渡り、倒木に座って腹ごしらえしていたら、夫婦がやって来た。明日、同じく霞沢岳を目指す。黒沢の左手を登っていくと水場に出る。タオルを水に浸して汗をぬぐい、水を補給する。
054.JPG水場
13時、次々とハイカーが降りて来る。道の両脇の笹が刈り取られていて歩きやすい。
13時40分、徳本峠小屋。先月から営業開始、収容能力30人、1泊2食で朝食は5時からなので弁当にしてもらう。2階に行ってリュックをベッドの奥に置く。今晩は一畳に1人休めそう。先に着いていた夫婦の隣りだった。千葉のSさん。百名山は終っていた。梁に「設計:信州大学土本研究室」と書いてある。新島々から来た大和市のK氏が隣りに来る。道は整備されていて歩きやすい。途中、前方に熊が通り過ぎたので、しばらく休んだという。上高地の地図に載っているルートを塗りつぶすために来ており、明日、もう一泊して大滝山から蝶ヶ岳に行って豊科に下りる。持参の焼酎を水で割って飲んでから、休む。
14時50分、雨が降り出した。小屋には1階にテレビがあり、民主党代表選が実況されていて菅総理が再選される。Sさんとしばらく政治談議してから休む。
17時、夕食のコールで起き、1階に下りて単独行のK氏、Oさんと食べる。料理はハンバーグとご飯が出て地元のリンゴも美味かった。味噌汁はお代わりが出来る。お茶は白湯のようだった。Oさんは奈良の大和高田市に住む77歳、64歳から登りだし、明日の霞沢岳を登れば299山、月末に新発田市にある二王子岳を友人達と登って300満願する。これまでパワーゾーンのガイド付き登山を良く利用していた。安平路から越百山、南駒ケ岳、空木岳のコースもやっていた。お二人は山以外にも旅好き。Oさんはアンカレッジからフェアバンクスまで列車で行き、飛行機で北極海のバローまで行ってオーロラを見てきた。ノマドという旅行会社では南極とかヒマラヤなどを企画。K氏はアイスランド航空を利用してグリーンランドの米軍基地に行きオーロラを見てきた。
 ここでは500mgの水は無料だが1lになると100円、お湯は200円徴収する。食後、外に出て景色を眺め、トイレに行って休む。未だ18時半だったが、アイマスクをつけ、耳栓をして寝る。

9月15日(水) 曇のち雨
3時半、バッテリー切れでヘッドランプが殆ど使えなかった。予備を大型リュックから移し替えていなかった。手さぐりでトイレに行き、洋式便器に座って用を足す。
4時20分、階下に降りて弁当をピックアップ。下で食べようとしたが、断られ、お湯をもらおうとしたが、これも断られる。それなら5時まで待つと言ったら、「ここは朝食を予約した人が食べるところ。外に出て右側の小屋で食べて」と取りつくしまがない。それでも持参のカップを持って「水なら良いでしょ」と頼むと、お湯を注ぎ「こぼさないように」と渡す。ヘッドランプが使えないので、ストック一本を杖にして降りていく。目の不自由な人になった。明神と霞沢岳の分岐点まで来て止り、もう少し明るくなる迄待つ。
5時、S夫妻がヘッドランプを点けてやって来た。事情を言って、明るくなるまで同行させてもらう。夫人は空身で、リュック一つ小屋に預けていた。針葉樹の中を登る。
5時55分、高度2428mと書いたジャンクションピークで朝日を見る。樹林帯の中を進むと明神岳が見えた。

056.JPG
お腹が満たされていないので先に行ってもらい、穂高連峰が少し見えるところでパンとチョコバーを食べる。降りていくと、窪地に池があり、脇を通っていく。コメツガ林の中を2回登り降りして行くと、左手が切れ落ちていた。S夫妻はK1ピークに挑戦していた。ロープを使って登る。 

             高山の石の朝露消え失せし

 7時15分、K1登頂。眼下に帝国ホテルの赤い屋根が見えた。同じ位降りてハイマツの中を歩きながら登り返す。石楠花も増えた。

 067.JPG上高地

8時5分、K2に出て目標が見えた。今度は距離がある。稜線をひたすら歩く。
8時40分、登頂。
063.JPG
S夫妻は小屋の弁当を食べていた。リンゴを切って差し上げる。昨晩一緒に食べた2人の内一人は昨日霞沢岳を登って300名山を70歳で達成していた。霞沢岳は色んな人を呼ぶ。 穂高連峰や槍ヶ岳は雲に隠れてしまったが、奥に行って焼岳を眺める。

062.JPG中央、焼岳

9時20分、下山。K氏と擦れ違い、K2に戻るとOさんが現れる。彼の仕事は証券業だが、定年後も大阪クラブの勉強会に出ていたり向上心を持っていた。10分程話して、この後、メールを交換することにした。K1では小屋に泊まっていた8人に会う。東京から電車とタクシーで上高地に来ていた。灌木の中を歩いていると、背後で音がする。猿が木の上にいた。
069.JPG
 12時過ぎ、雨がポツポツと降ってきた。ジャンクションで上下のレインウェアにスパッツを付けていると既に雨具を着たK氏が通り過ぎる。そこへ黒の雨具を着た白人青年が現れる。英語で挨拶したが、ドイツ語のアクセントがあるので「ドイツから来たの」と聞くと、フランクフルトの近郊からだった。更に2人が現れる。彼らはジャンクションで引き返し、先に走って帰っていく。傘を使わずに2本のストックで一気に降りていくとK氏に追いつく。彼は小屋に戻り、私は明神に行く。分岐点から1時間で出合いに戻り、更に速歩で帰る。
 15時20分発のバスに間に合い、車内でズボンを脱いで座席が濡れないようにする。お客が少ないので20分で着き、駐車場の領収書を見せて鍵を受け取る。車のハッチバックを開けて湯を沸かし、弁当の残りを食べる。「せせらぎの湯」の電話番号をカーナビにセットして出発。国道から看板のあるところを右折して川を渡り品川ナンバーの隣りに停める。
 16時10分、券を買って男湯に直行、全身を洗ってから湯に浸かる。温泉独特のぬるぬるした湯だった。足を良く揉んでおく。露天風呂もあった。30分後、風呂から上がって生ビールを飲み、キムチを摘む。車に戻って1時間休む。
 18時、出発。国道158では大型トラックの後ろになり、時速40キロで走行。35分後、松本ICから長野自動車道に入ったが、強雨のため時速80キロで走行。1時間後、須玉ICで降りてETCカードを変えて戻る。甲府を過ぎると雨が未だ降っていなかった。
 20時30分、釈迦堂PAに入って、残ったモロヘイヤ、ニンニク、ネギをたっぷりラーメンに入れて食べる。40分後、出発。道路も空いているのでスピードアップ。首都高速も100キロで走行できた。


Mt.Kasumisawa(2645.6m)in Nagano pref. 200famous mountains in Japan
1.Two days one night
2.Tokyo―Sawando(gateway to Kamikooti)high way bus 6000yen
Sawando=kamikooti shuttle bus both way 2000yen
3.Accomodation :Tokugoo tooge cottage one night two meals 9000yen
4.On season:from Jun to Oct

Records
SEP14
08:10parked car at Sawando bus stop and took a bus to Kamikooti.After30minutes,
arrived at Kamikooti bus center.
09:00Visiter center.
11:00took a rest at Myoujin and turned right at Sirosawadeai(gate to Tokumoto pass)
and walked through japanese larch woods and fernery. Climbed left hand side of kurosawa valley.
13:00drink natural water.
13:40Tokumoto tooge cottage at Tokumoto pass.
17:00dinner(hamburger,rice,miso soup,apple)
SEP15
03:30woke up and noticed head lamp battery out.
04:20down to the same route in the dark with stock like a blind.
05:00-05:55the couple came and followed them until Junction point(2428m).
06:15-07:15up and down twice using rope in the forest of japanese hemlock and reached K1 peak.
07:20-08:05down and climb in creeping pines and alpine roses to K2 peak.
08:40-09:20took bento on the summit.
11:15 met monkey
12:00 started rain,so wore rainwear and spats at junction point. met three young men from Frankfult who turned back at once.
15:20 rode bus at Kamikootri bus center.
16:10-16:40 took a spa at Seseraginoyu.


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