グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

                                         紀伊半島の山旅①
1.2008年5月14~23日
2.走行距離1600キロ ガソリン代¥26500
3.高速料金:滝野川IC-大宮大台IC¥9900
4.バス:下市―洞(どろ)川(がわ)温泉¥1280 前鬼口―湯盛温泉・杉の湯¥1750 杉の湯―上市¥450
5.宿泊先
東吉野村役場 民宿『ますもと 』℡ 0746-42-0145 @6,500円 (1泊夕食+朝弁当)
近鉄 下市口駅 駅前『大正館 』 ℡ 0747-52-3755 @6,510円 (1泊夕食)
山上ヶ岳 竜泉寺『宿坊 』 ℡050-5004-6172 @8,600円 (1泊夕食+朝昼弁当)
弥山        『弥山小屋 』 ℡ 0747-52-1332 @8,800円 (1泊夕食+朝昼弁当)
前鬼        『小仲坊 』 ℡ 0746-85-2210 @6,500円 (1泊夕食+朝昼弁当)
曽爾村伊賀見 民宿『木治屋 』 ℡ 0745-94-2551 @8,500円 (1泊2食)
6. 諸経費:¥86700

                                           高見山(1248m)
1. 地図:国土地理院1:25000高見山
2. 宿泊:民宿「ますもと」
5月14日(水)雨のち晴                                  高見山
 4時45分、自宅前でI車に乗り込み、滝野川ICで高速に入る。開通間もない新宿方面への地下道C2を走って幡ヶ谷で降りる。
 5時20分、用賀で東名高速。ずっと雨が降り、時おり激しく降る。
 7時、富士川ICでトイレタイム。運転交代。静岡を過ぎると雨が止み、豊田では晴れ間が見えてきた。名古屋湾岸道路を走っていく。木曽川、揖斐川と大きな吊橋を何度も通る。
 9時38分、御在所SAに入ってトイレに行き、交代。伊勢自動車道の終点まで行く。
10時45分、大宮大台ICを降りてガソリン補給。県道31号、国道422号、国道166号と走って行く。飯高町の道の駅でマグロとろろ丼を食べる。国道から目指す高見山が見えてきた。

6927.JPG高見山

木梶トンネルを過ぎて林道に入り、高度を上げていく。ジグザグの道幅は狭く慎重に走る。
12時38分、高見峠(大峠)登山口。ここにはトイレがあった。奈良ナンバーの車にいた爺さんと話す。今年になって12回目、昨日は雨だったので、途中で諦め、今朝やって来た。
12時50分、高度570mから鳥居を通って階段を登り出す。

6928.JPG

脇に「熊出没注意」の看板が出ていた。ここは近畿自然歩道でもあった。新緑の中、ジグザグに登っていく。

6932.JPG6938.JPG

足元にスミレや薊の葉があり、ゴヨウツツジ、サツキやヒメシャラ、ブナがあり、紫色のミツバツツジとオレンジ色のヤマツツジが咲いている。

                                 いにしえの山路に咲きし躑躅かな

石垣で囲まれた社殿に出る。
13時35分、高見山登頂。4人グループの一人に高角(たかつの)神社の祠を背にして写真を撮ってもらう。この祠には神武天皇東征の折りに道案内をした八咫(やた)烏(がらす)賀茂(かも)健(た)角(か)身命(みのみこと)を祀ってある。南に台高山脈が連なり手前に国見山が、東には三峰山、北には兜岳が見えた。

6935.JPG6933.JPG
大きなビデオカメラを持っているオッサンがいた。生き物を対象に撮り続けており、ウグイスや日本リスの画面を見せてくれる。3月7日の東京スポーツ紙にツチノコを掲載していた。この辺にはジーと鳴く蝦夷蝉が生息している。丁度北海道と同じ環境だそうだ。これから東吉野に行くと言ったら、「あそこは、今はいないが日本狼の生息地だった。山犬だけど」という。
13時50分、下山開始。途中、見晴らし台で奈良ナンバーの爺さんに会い、しばらく話す。さっき会った健脚の人は一日で4つ登ると言っていたという。風が出てきてビニール袋を飛ばされる。登山口手前、行きは気がつかなかったが、石碑が登山道から離れたところに八百萬神を祀っていた。

6942.JPG八百萬神
14時40分、登山口に戻る。峠に本居宣長の歌碑石があった。

                    白雲に峯はかくれて高見山見えぬもみちの色そゆかしき

              6930.JPG本居宣長の歌碑
看板には、1794年11月11日、紀州徳川藩主に国学を講じるために高見山を越え東吉野村で詠んだ65歳の時の歌と書いてある。
当時を思いながら杉谷方面に向かう。「通行止め」の脇が1台通れるようになっていた。頂上で会った4人組が尾根ルートを周って車道を歩いていた。
15時18分、伊勢街道の国道166号に出て、バス停のある登山口を通過する。途中、新木津トンネル内工事のため一方通行をしていた。

6945.JPG

今日泊まる民宿は役場の近くだというので、探したが見当たらない。住民に聞いて辿り着く。日本狼像の先にあった。
15時40分、民宿「ますもと」到着。飼い犬に吠えられながら中に入り、2階の部屋に案内され、一服してから、狼像まで歩いていく。道路脇にシャガの花が咲いていた。像の手前に昭和26年11月18日「天皇陛下行幸跡」の碑が立っていた。

6955.JPG6950.JPG

「ニホンオオカミ像」に行く。1905年、東吉野村で捕まった若雄が日本で最後に捕獲されたとされ、地元の猟師から英国より派遣されたマルコム・アンダーソンに8円50銭で買いとられ、大英博物館で「ニホンホンド ワシカグチ」の「ニホンオオカミ」と記録されている。等身大のブロンズ像は久保田忠和作。

6949.JPG

猟師にとって狼は神の使いであり、アイヌでは神として扱われている。
ここ鷲家口から高見川を越えた山に小川城があった。地元の豪族小川氏が南北朝から豊臣時代までの250年支配していた。近くに小さな祠があり、中を開けてみると、山の神之神霊を祀ってあった。道沿いに廃家がある。窓ガラスが割れていて、中には家具やしっかりした置き時計が残っている。

6953.JPG東吉野村
17時、民宿に戻り、一人風呂へ交代で入る。2階の部屋からは「天然ぼたん(猪)鍋」や「あゆ・山菜・釜めし」の旗が宿の前に立っていた。
18時、1階の和室で食事。枡本氏は舌癌の手術をしていて話すのがやっと。奥さんの話しでは、北海道や四国遍路を24段シフトの自転車で周っていた。アマゴの塩焼きやテンプラ、野菜と肉を温めて食べる。

6957.JPG

枡本家は300年続き、紀伊の殿様が参勤交代で通る道を守っていた。食後、ポットに湯を入れてもらい、朝食用の弁当を受け取り、精算を済ませておく。
20時、就寝。

Takamiyama(1248m) border of Nara pref. and Mie pref. 300Famous mountains in Japan
1.Access:Car is essencial. Ise expressway OomiyaoodaiIC→Pref road31,National road422,166→logging road→Takami pass
2.Information:Higashiyoshino village office(0746-42-0441)
3.Season:all year
Records
May14
12:30-13:35 From Takami pass(570m height),climb zigzag till peak where is shrine and good view.
13:50-14:40 Down to Takami pass. There is a monument inscribed with a tanka poem by motoori norinaga who is classical scholar of ‘tale of genji’’kojiki’.


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。