グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

                                紀伊半島の山旅⑤

八経ヶ岳(1915m) 地図:国土地理院1:25000弥山

釈迦ヶ岳(1800m) 地図:国土地理院1:25000弥山、釈迦ヶ岳、南日裏 

5月18(日)小雨のち曇のち雨  八経ヶ岳、釈迦ヶ岳

3時30分、向かいのシニア2人が布団をたたんで出ていく。20分後、布団をたたみ、ポットを持ってきて朝食弁当を食べる。

4時50分、出発。降りて登り返す。鹿からオオヤマレンゲを保護する網戸を入り、出ていく。樹林帯の中を進む。

5時20分、八経ヶ岳登頂。

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 写真を撮っていたら、関西組の声が近づく。彼らはここで朝食をとるので、一足先に行く。こちら側でも保護網が張られていた。木陰に雪が僅かに残っていた。

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6時35分、コルで休んでいると関西組が現われる。元気なグループだ。

7時30分、舟ノ峠で休む。40分後、楊子ヶ宿小屋を通過。

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 トウヒ林の中、仏生ヶ岳を巻いていくと、トンネル西口からやって来た中年男が追い越す。釈迦ヶ岳まで日帰りで登っている。立ち枯れの木が多い。足元に苔が密生していた。

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7098.JPG仏生ヶ岳山頂下

 目指す釈迦ヶ岳が見えてきた。

7099.JPG釈迦ヶ岳

 夫婦樹と名付けて良いような木に出会う。

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9時40分、孔雀岳(1779m)の下で休む。50分後、さっきの男が帰ってきた。太尾で車を駐車してやって来たハイカーがいた。大岩の間、両部分けを通過。今迄、智の領域だった金剛曼荼羅の世界だったのが、両部分けから理の領域、胎蔵曼荼羅の世界に入る。数分下りていくとオオヤマレンゲが咲き、大岩の下に小さな銅製鬼、蔵王権現像があった。

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10時45分、1本立ててから前に見える釈迦ヶ岳に向かって取り付く。

7105.JPG釈迦ヶ岳

 関西組が後ろから迫っていた。ダケカンバなどの潅木の中をジグザグに登る。

11時5分、釈迦ヶ岳登頂。早速、釈迦如来銅像を背景に撮ってもらう。台座の隅に「岡田雅行独力ニテ運搬セシ者也」と彫ってあった。

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 同室だったシニア2人が食べていた。先の方に座って弥山や今迄歩いて来た山を見ながら食べる。

11時40分、下山。シロヤシオの木が多い。 
 
12時20分、深仙(じんぜん)の宿。ここで西行が詠っていた。

       深き山にすみける月を見ざりせば思い出もなきわが身ならまし

 お堂には大峯中台葉深仙灌頂堂と書いた額が右手に掲げられていた。

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 大日岳への道を右に分けて進む。この山も急峻だった。

12時50分、「大古の辻」で前鬼に降りていく。大日岳が良く見えた。

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 ブナとウラジロモミの新緑の世界に入る。

13時30分、関西組が休んでいる両童子岩を通過。

7114.JPG両童子岩

 段々暗くなり、テープを頼りに降りる。一度、杉林で休んでいたら関西組、シニアに追い越される。

14時30分、雨がポツポツと降り出した。石垣や祠のある宿坊跡を通っていく。

15時、前鬼の小仲坊に着く。シニア2人も来ていた。関西組は泊まらずに降りていった。我々が先に風呂に入る。庫裏には知り合いが訪ねてきていた。

17時、シニアと外を眺めながら食べる。食後、弁当を用意してもらい、精算を済ます。

 五鬼助義之さんは五鬼助家61代目、ここの宿坊には週末にやって来て、普段は三津子夫人の実家がある寝屋川に居る。その間、素泊まり4000円で宿坊を使えるようにしていた。ここは676年に役行者が大峯山を拓いてから、弟子義寛と義賢夫婦に行場を守るように命じ、5人の子(五鬼)が代々宿坊を構えていた。明治末には五鬼助家だけが残っている。子息義峰氏は跡継ぎになるべく覚悟ができているという。鹿の鳴き声が聞こえた。

7122.JPG五鬼助義之さん

18時、五鬼助夫妻は車で出発。4人して酒を飲みながら話す。

 81歳の人はマツダ勤務、定年後も働いていたが、今は二日市の山の会で専ら登山を楽しんでいる。生まれは福岡と熊本と大分の県境、父が林業をしていたので杉の種類や植生に詳しい。戦争中は小倉で銃器製造、敗戦前になると形だけで作動しない銃器を造っていた。17歳後輩の人は大林組に勤めていた。同じ山の会に入ってから彼を慕って2人で山に行くことになった。6年前、脳梗塞になり右手、右足が不自由になったが、山歩きで克服している。明日は前鬼口から熊野に出る予定にしていたが、バスが途中までしか行かないので、吉野に帰るか時刻表を見て決めるという。新しいトイレに行って洗面を済ませ、布団を敷いて寝る。

5月19日(月)小雨のち曇のち雨のち晴

 毎朝4時に起きるのも慣れてきた。排便も順調。布団収納後、弁当を食べる。

5時、2人より先に出発。登山道は濡れているので舗装道路を歩いていく。霧深く鴬が鳴いていた。五鬼助さん専用の道路には崖から少し土砂が落ちていた。25分後、車止めのチェーンがあり、一般道路に出る。一帯は本州製紙(現王子製紙)の社有林。絶壁の下を歩くと追、足が速くなる。

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5時50分、トンネルを越えると日本の滝100選の一つ不動七重の滝が遠くに見えた。長野市から、テレビ受信できる軽自動で来た青年がペンタックスを三脚にセットして色々と操作している。ここは吉野熊野国立公園特別地域に指定されていて、釣り人への案内板が立っていた。アマゴは3月1日、鮎は6月第3日曜から解禁、ほかに鯉、鮒、鰻がいる。

7269.JPG不動七重の滝

 しばらく歩くと、滝口まで行く森林浴遊歩道があった。新緑の木々がざわざわする。猿軍団だった。雨が降り出し、傘を差しながら歩いたが、ダム湖が見えてくるとやむ。

7時10分、小鷲谷の橋上で一息いれる。奥に小さな滝が一筋、新緑に囲まれていた。日田出身の文化功労者、岩澤重夫の画とそっくりの風景。他でも同じ風景があった。

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7時35分、前鬼口に出る。屋根のついたベンチ、トイレがある。美化パトロールと書いた軽トラックがやって来てトイレを清掃していく。同宿の2人がやって来た。登山道で熊の糞を見ていた。バス停の時刻表を見て、我々と一緒に行動、近鉄で帰ることになった。

8時45分、単独のハイカーが降りてくる。東京から公共交通機関を使って、ここから登りだし前日、深仙小屋に泊まって降りてきた。

8時59分、定刻に池原始発だが、行先を回送としたバスがやって来る。乗り込んで行先を運転手に伝える。池原貯水池に沿って国道169を走って行く。河合で3人乗ってきた。北山川を遡り、新伯母峯トンネルを越えると吉野川に沿って走る。1時間後、柏木集落へ寄って戻って走る。川向こうの崖崩れが道路の先まで達していた。

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10時17分、トンネルを越えたところにある湯盛温泉・杉の湯に着き、隣りに八木駅行きのバスが待機。トイレに行ってから乗り込む。ここは運転手の溜まり場で盛んに話している。

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10時28分、違う運転手が乗り込んで出発。32分後、上市駅に停まる。東京のハイカーはトイレで下着を脱ぎ、汗を拭いていた。深仙小屋ではカナダ人も泊まっていたという。

11時12分、阿倍野橋行きの急行電車がやってきた。同じ車両にいた外人の男2人は、タスマニアとパースから来ていた。タスマニアの世界遺産について聞いたが余り知らなかった。六田駅には引込み線がある。下市駅でシニア2人と別れて降りる。

11時25分、改札口で実習生に「ご乗車ありがとうございます」と言われる。大正館に帰り、以前と同じ部屋に案内される。妻に連絡して無事を伝える。

12時30分、駅前の「梅川でミニ鉄火丼とミニうどんのセットを食べ、車でコインランドリーに行く。レイン屋の駐車場に車を停めて係員に言われる通りに衣類を入れて30分(¥300)洗い、脱水機に30分(¥400)かける。

14時30分、旅館に戻り、一休みする。Ⅰはオスマントルコの本を読んでいた。明大リバティコースで1回2千円の講義を受けていて、三宅義信などアスリートや専門家の話を聞いていた。

16時30分、主人から風呂が沸いたという案内があり、2人で行く。今度は大きい方に湯が入っていた。今日は他の客が泊まっているようだ。湯上りのあと、「奥駆」の酒を飲んでみる。癖がなかった。

18時、奥さんから旅館の紙をもらい、旅館の傘を差して「かのこ屋」に行って食べる。同宿者もやって来た。食後、旅館に戻って大阪の友人に電話したら、元の会社の友人とロスまでゴルフに行っていた。中田さんと話す。子息は外科医で京都府に近いところに住んでおり、後を継がない。一昨年、近くの大淀病院に入院した妊婦が幾つもの病院を断わられた上、脳内出血で亡くなった話になる。要は産婦人科医が少なくなっていることが問題だった。

20時、明日の仕度をして寝る。

Hakkyougatake(1915m) in Nara pref. 100famous mountains in Japan

1.Access:car is essential. Minamihanna expreeway katsuragiIC→national road24,309→

      Gyoujyagaeshi tunnel.

2.Accommodation :Misengoya(0747-52-1332)one night two meals8000yen

3.Season:May to Nov

Records:May18

04:50-05:20 climb to Hakkyougatake.

Shakagatake(1800m) in Nara pref. 200Famous mountains in Japan

1.Access:from Yamatokamiichi to Zenkiguchi by Narakotsu bus(0739-49-0143)2hrs20mints

2.Accommodation:Onakabo(0746-85-2210)one night dinner+2snx\6500

3.Season:May to Nov

Records:May18

05:25-07:30 From Hakkyougatake, down and up to Funenotoge.

07:35-09:40 Walk ridge and climb to Kujyaku(peacock)dake(1779m).

09:50-11:00 Down and up to Shakagatake where is bronze statue of Shakanyorai.

11:30-12:50 Down ridge to Taikonotsuji.

12:50-15:00 Apart from Okugakedo, down left side to Konaka lodge at Zenki.

17:00-18:00 Dinner

May19

04:30-05:00 Take bento.

05:00-05:50 Walk paved road to view point where you can see Fudonanae waterfall.

06:00-07:35 Walk till Zenkiguchi bus stop.


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