グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

            東北海道の山旅①

           羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、雄阿寒岳

1.2004年7月11日~14日

2.単独行

3.レンタカー¥35857 ガソリン31.88L3741 走行距離425キロ

4.宿泊 木下小屋¥1500+ガス¥500 清里荘¥700 オンネトー温泉景福¥8000

5.その他  知床自然センター¥500、まりも湯¥500

7月11日(土)曇

 5時に起き、駅前コンビニで菓子パンとオニギリを買っておく。

 6時37分、浜松町からモノレールに乗る。空港に着き、日本航空予約カウンターに行くと、直ぐチェックイン出来た。ゲート81番で待つ。青森行きは空港雨天のため羽田に引き返す可能性があると放送。登山用ストックをセキュリティで置き忘れていた団体員がいた。出発20分前、沖止めのためバスに乗る。誘導路の下を通ってJAS機材の脇を通る。

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機内に乗り込み19Cに座る。空席は僅かだった。

 8時18分、離陸。明日からの登山を思っている内に寝てしまう。

 9時45分、女満別空港に着陸。預けた荷物をピックアップしてからレンタカーのカウンターに行き、係員を待つ。マツダの利用者は少ないが、スタッフも少ないようだ。

DSC00657.JPG女満別空港

 駐車場の反対側にあるレンタカー事務所に行き、免許証のコピーをとり、契約書にサイン。

 10時35分、出発。国道39号線を走る。左手に網走湖が見え、石北本線の線路が脇を通っていた。明治25年3月開所の網走刑務所に寄る。駐車場の係員はいなかった。網走川にかかる鏡橋を渡って行くと右手に石碑が立っている。所長が「ここには厳しいが美しい自然がある。厳しいが愛に満ちた人びとがある」と書いていた。

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案内板には中国語、韓国語のほかロシア語が書かれている。公園のように花壇が広場を埋め、入り口の前に立って写真を撮る人が多い。

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宮本顕治が収監されていたことを思い出す。

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反対側の建物では囚人が作った製品を販売していた。

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 駐車場を出る時にオバチャンが支払いを待っていた。網走駅前を通過、国道244号に出て海岸を走る。波が出ている。国道334号ではサイクリングレースが始まっていた。

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パトカーや誘導車がいて、スピードを出せない。連中は斜里で左折して行き、その先からウトロまで33キロを競走する。

 13時前、ウトロ観光案内所に着く。今日の観光船は欠航、14時30分のは天候状況で決めると言う。船の観光は諦める。

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近くのビッグマート・ミタニに入って野菜、果物、ミネラルウォーター、ビール、ご飯、カレー、ホッケ等々。小型の醤油、マヨネーズもあった。一通り籠に入れたら4千円超えていた。

 13時45分、出発。崖上まで走り降りていく。

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15分で知床自然センターに駐車。中に入ってダイナビジョンを見る。知床の四季の変化と動植物を豪快に映していた。2組の団体の他、中国人グループが入ってくる。観光船から海岸をダイナミックに見せてくれた。

 14時45分、出発。三叉路を右にとると道が狭くなる。

 15時40分、地の漄ホテルの脇を通ろうとしたら、スタッフが「この先は駐車できない」と言う。木々の間に駐車。必要な物を担いで木下小屋に向かう。丁度1台分空いていたので、荷物を置いて戻りバックして駐車する。ハイカーが続々と降りてきた。

DSC00668.JPG木下小屋

 小屋に入って1泊分とガス代を払い、空いている2階に荷物を置いて明日の準備をしてから降りる。何度も利用した青年が新妻を管理人の法量武さんに紹介していた。法量氏は元国鉄職員、平成3年に小屋を建ててから小屋を守っている。小屋の名前は登山道の開拓者木下弥三吉に由来する。八王子から来たM氏とK氏から斜里へのルート情報を教えてもらう。M氏は国見高校出身、国見に帰る時は必ず九州の山を登ってからにしている。駄洒落好き、世話好きで、寡黙なK氏と良いコンビだった。

 17時30分、外のベランダで食事を用意。隣りのテーブルで木曽夫妻が食べ初めていた。小山から大洗でフェリーを使い、苫小牧から釧路を経由してやってきた。当初、大雪山に登る予定だったが、天候悪くこっちに来ている。

 ビールを飲みながらホッケと茹でたアスパラにマヨネーズを付けて食べ、サラダ、カレーライスとリンゴを食べる。

 食後、ここの露天風呂はぬるいので、木曽さんと地の漄ホテルの先にある方に行く。降りて行くと、中年女性が居た。しばらく待って彼女達が出てから降りると爺さんが浸かっていた。今月一杯居る。湯船が3段あり、上段の風呂は熱く、中段の風呂に入ってから浸かる。

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湯殿山神社のご神体岩より格段に小さいが、丸い岩にお湯が伝って来る。無料にしては整備されていた。

 19時30分、就寝。小川の水の音に馴染んでくるのに時間がかかった。

            羅臼岳(1661m

地図:山と高原地図①利尻・羅臼

7月12日(日)晴                            

 3時30分、後から入ってきた人が起きて準備する音で目覚める。既に明るかった。外に出てお湯を沸かしてコーヒーを飲み、ポットに入れておく。年配者が入山届を書いて行く。ウトロに泊まり、通行止めになる前にやって来た。

 4時40分、出発。ミズナラやトドマツ林の中を登っていく。

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「クマ注意」の看板が立っていた。ガスがかかり、カウベルの音だけが聞こえる。

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 5時45分、弥三吉水に着く。一息入れて登ると極楽平と書いた看板を見る。陽が差してきた。ゴゼンタチバナやナデシコが咲いていた。

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朝霧の陽に浮かびたる七色粒

 ダケカンバの原っぱを通り、ジグザグに登っていく。木曽夫妻に追いつく。ここしばらく階段登りをした成果があったようだ。

 6時40分、大沢雪渓に出る。軽アイゼンを装着して登る。雪上は爽快だった。

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 空も晴れ渡っていた。2つ目の雪渓では脇道を登る。高山植物が咲き乱れている。

DSC00674.JPGエゾノコザクラ

DSC00675.JPGエゾノツガザクラ

DSC00676.JPGチングルマ

DSC00683.JPGイワヒゲ

7時30分、羅臼平に出る。右手に乳首のように突出した羅臼岳、左手に三ツ峰が見えた。

 DSC00679.JPG羅臼岳

DSC00678.JPG木下弥三吉レリーフ

木下弥三吉のレリーフを見ておく。裏に「限りなく知床を愛し、惜しみなくこれを頒ち与えた木下弥三吉君」と記されていた。近くにテントが一つ張ってあった。

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 ハイマツのある道をジグザグに登って岩清水に出る。ポトポトと落ちているところにペットボトルを輪切りにして作ったコップが置いてある。

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                                  岩清水

 いよいよ岩場に取り付く。日差しも強く、きつくなって来た。歩幅とスピードを落として登る。岩に書いた矢印を見落とさないように登っていく。イワブクロが咲いていた。

DSC00681.JPGイワブクロ

 8時40分、羅臼岳登頂。

DSC00684.JPG山頂、奥に硫黄岳

 雲海の上にクナシリ島の山々が見えた。写真を撮ってもらったオジサンともう一人の年配の男性は、連れの人を麓で待たせていた。排尿の臭いが染み付いているところを避けて座り、2人で話しながらオニギリを食べる。

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DSC00688.JPG山頂からの眺め

 9時15分、下山開始。燕がヒューヒューと音を出して近くを飛び交っている。ウコンウツギが咲き、ミドリヒョウモン蝶が花に止まっていた。

DSC00689.JPGウコンウツギ

DSC00693.JPGミドリヒョウモン

 

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ハイカーが次々と登って来る。近ツリの福島県いわきグループ28人は、私と3日間同じ行程だった。羅臼平に戻ると、背中に環境省鳥類研究所と書いた赤ゼッケンをつけた青年が集音機を持っていた。テントに泊まりながらネボソムシクイの鳴き声を収録していると言う。頂上付近で飛び交っていた燕はアマツバメだった。南方からやって来て秋になると帰るという。

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雪渓はストック2本使って降りて行く。中間地点で太った青年が立っていた。青年の方から話してくる。「靴が滑るのでリーダーからここで1時間待つよう指示された」スポーツシューズだった。荷物もない。よくここまで来たかと感心する。帰りは写真を撮ることもなく一気に降りる。

12時20分、小屋に着き、登山届に下山時間を書いておく。法量氏がいたので天候状況を伝える。

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車に乗って清里に向かう。オホーツク海に出て直ぐ「知床さいはて市場」があり、観光バスが駐車していた。寄ってみる。水槽の生きカニと茹でたカニとどっちにするか迷ったが、茹でカニを試食してから注文。配送代はサービスしてくれた。序に団体向けレストランでサシミ丼を食べる。ルイベがあったり、新鮮さはない。

ウトロ観光案内所で確認してから、14時から開く「夕陽台の湯」に行く。高台に出てプリンスホテルの手前にある駐車場に車を止め、14時前に入れた。一番風呂は気持ち良い。汗になったものを全て洗っておく。露天風呂は小ぶりだった。

DSC00697.JPG夕陽台の湯

缶ビールを飲みながらテレビで参議員選挙結果を観る。

15時10分、出発。途中、オシンコシン滝を見る。

DSC00698.JPGオシンコシン滝

カーナビにセットして一路、清里駅まで走る。畑はジャガイモの花だろうか、一面に咲いていた。駅舎はリニューアル中で、登山口までの情報は得られなかった。近くの商工会議所の観光協会に行く。写真展を整理していた人が町案内図を下に教えてくれた。

近くのラーメン屋で食べながら北海道新聞を読む。昨日の第23回インターナショナルサイクリングレースのことが大きく出ている。雄武町から斜里町役場まで212キロ、979人が参加していた。食後、フェリススーパーマーケットに寄り、オニギリやビールを調達。

17時30分、一直線の道を走り、大きな標識に従って左折、ここも一直線、バスが通る道の先は砂利道だった。林の中をガタガタさせながら進む。

18時、プレハブの清岳荘に着く。以前の小屋には深田久弥家族も泊まっている。管理人に1泊分払う。毛布・フトン代は300円、駐車泊で400円。近くの舗装道の先に新築中だった。車から荷物を出して2階に運び込む。M、K氏の他、石巻から来た65歳の男性と同宿。彼は仙台から苫小牧までフェリーで来た。土曜日に羅臼に登ったが、頂上付近は昇り降りが錯綜して大変だったという。

電灯用の発電機の音が消えるのは21時、それまでに寝てしまう。

 Rausudake1661min Hokkaido  

                      100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. From Memanbetsu airport,National road 39,244,344,

            Do road93,Kinoshitagoya

2.Accomodation Kinoshitagoya(0152-24-2824)no meal 1575yen

                HotelChinohate(0152-24-2331)one night two meals8400yen

3.InformationRaus visiter center(0153-87-2828) need crampons, bell for brown bear

4.Seaso nJun to midOct

RecordsJul12

4:40-5:45   from Kinoshita lodge(230m),walk among oak,fir woods to

Yasakichimizu(830m).

5:50-6:40   climb zigzag to Oosawa snow valley to Rausdaira(1340m).

7:35-8:40   walk flat and climb rock areas to peak.

9:15-12:20  down to starting point


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