グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

           東北海道の山旅③

          雌阿寒岳(1499m)、雄阿寒岳(1371m)

地図:国土地理院1:25000雌阿寒岳、オンネトー、雄阿寒岳

   山と高原地図①利尻・羅臼

7月14日(火)晴                     

3時30分、起きてトイレと洗面を済ませ、お湯を作ってポットに入れ、オニギリを食べてから静かに外に出る。

4時35分、アカエゾマツ林の中に入り、登山届を書いていたら、長髪の大男熊五郎がストック2本使って抜いていく。足元の根っこに気をつけながら歩く。イワブクロを見つける。

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合目を過ぎるとハイマツ林になる。熊五郎の後ろについて登って行く。後ろに迫られると嫌なのか、止まってしまう。「お先に」と言って登っていく。ハイマツのトンネルを通る。

4合目を過ぎ、ジグザグに登って行くと視界が開け、振り返るとオンネトー湖が見えた。今日は快晴。火山礫をジグザグに登っていく。大岩の影で一服、熊五郎はようやく眼下に現れた。オンネトー湖、遠くに大雪山連峰、トムラウシの山容が見えた。

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矢印に従って息を整えながら登る。

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6時過ぎ、火口壁に出る。豪快な火口風景が見えた。茶色の赤沼、壁の中ほどから噴出する煙、前方に佇む阿寒富士は赤紫色をしていた。稜線を歩いて行く。

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 DSC00731.JPG阿寒富士

6時30分、雌阿寒岳登頂。百名山の中で朝イチバンに登ったのは始めて。

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噴煙をあげている剣が峰の脇の先に、雄阿寒岳と霧に隠れた阿寒湖が見え、弟子屈方面の山々の先に斜里岳の形が判った。

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熊五郎氏がやって来たので写真を撮り合う。

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彼もこの後、雄阿寒岳を登ると言う。阿寒湖を覆っていた霧が晴れて良く見えた。

DSC00736.JPG火口と雄阿寒岳

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1人オッサンがやって来たところで先に降りて行く。8合目過ぎてから続々とハイカーがやって来た。早いですねと言われながら、適当に答える。「年寄りは早く目が覚めるので」「雄阿寒岳を登るので」・・

日差しが強くなったせいか、オンネトー湖の青さがさっきより鮮やかだった。ストック2本でホイホイ降りて行く。途中、熊らしき形を見て足が止まる。切り株が黒くなっていた。

         切株や熊の顔せり道にあり

8時30分、下山届を書いて宿泊所に戻り、ベンディングマシーンからアクエリアスを出して飲みながら、おばあさんに報告して出る。

8時50分、出発。25分で雄阿寒岳登山口の駐車場に着く。ライトバンの隣りに駐車。バックドアを開け、お湯を沸かしてラーメンを作る。ライトバンの持ち主が次郎湖を見て帰って来た。京都から敦賀でフェリーに乗り1週間北海道を走っている。

熊五郎氏がニッサン小型車でやって来た。ソバを食べながら近づいたら「おいしそうだな。コンビニに行って買ってこようかな」「だったら1つわかめうどん残ってるからどうですか」「お願いします」「ガスは」「ありません」

お湯を作っていたら、現われて「これとって下さい」と硬貨を数枚渡す。気迫におされて、そのままポケットにいれ、食べてもらう。東京から女満別に飛んで、車を借り、残り斜里岳を登って車を返し、電車で旭川に出て大雪山を登って帰る。

食後、「どうせ空港で没収されるので」と言って、ガスと残りの缶詰を渡す。

10時過ぎ、一緒に歩いていく。阿寒川に水を流す水門を渡り、太郎湖の脇を歩く。

         湖のさざなみつくる小蛇かな

左手に阿寒湖そして次郎湖を見ながらトドマツ樹林の中を歩きながら話す。

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遊覧船が近くまで来ていた。熊五郎氏は札幌出身、スキーの競技選手だった。ストックを後ろに大きく伸ばすので危ないと思っていたが、理由がわかった。今は会社を経営している。同じように百名山をねらって今年で完登する。はじめて5年。「社員に迷惑をかけています」口達者ではないが、ガッツはある。3合目まで付き合ったが、マイペースで行くことにした。どうやら睡眠不足のせいか休憩が必要だった。段々とスピードがなくなり、4合目でダウン。丁度、座椅子の形をした石があったので身体を預ける。

DSC00742.JPG休憩石

微風と小鳥の鳴き声と共に30分ほど休む。時計を見ると12時20分、行けるところまで行くことにした。急斜面を長い間隔のジグザグ道で登り切ると5合目。視界が開けてきたが、その分日差しを浴びる。半ズボンになり、サングラスをかけて行く。

ペースが元に戻り、7号、8号目と進む。

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山頂が見え、人が2人見えた。「ヤッホー」と声を出す。ハイマツの中、一度、降りて登り返す。

13時55分、雄阿寒岳登頂。山の方はガスっていたが、秘境パンケトウとベンケトウの湖が一望出来た。熊五郎氏は、同郷の若い父さんと話しこんでいた。父さんは携帯電話で家族と話したり、忙しい。その間、弁当をたいらげ、お茶を飲んで元気を取り戻す。

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DSC00740.JPGパンケトウ

熊五郎氏は先に降りて行く。父さんに女満別空港までの道を確認したが、いい加減。中標津空港と勘違いしていた。釧路空港が降りられない時、良く中標津空港に降りていたニュースが頭にあった。

14時25分、先に降りて行く。ハイマツが膝や脛にあたる。8合目には気象観測所跡が残っていた。バッグも軽くなり、ホイホイ降りて行く。一度、座椅子で一息入れる。やはり若くない。一日で2山登る時の教訓になった。時計を見ると、温泉に入って帰るには厳しくなって来た。直線的な道になるとストックを使って走っていく。熊五郎氏に追いつき、事情を言って抜いて行く。足元にギンリョウソウを見つける。

DSC00743.JPGギンリョウソウ

16時45分、車に乗り込んで、公衆浴場「まりも湯」に向かう。阿寒ロイヤルホテルの角を入って、年配の人に聞いたら、近くまで歩いてくれた。狭い道を入って駐車。500円払って入る。誰もいない中、身体を洗ってから熱湯に入る。ピリッと肌を刺す。天井下に換気扇が回っているので頭に微風があたり気持ちいい。数をゆっくり30数えて出る。

アクエリアスを飲みながら北海道新聞を読む。オバサン曰く、さっき雌阿寒岳を登って来た名古屋の団体が入りに来た。温泉湯をコップ一杯飲む。無臭だった。木製のマリモを差し出し、これは幸せを呼びますからと言われていただく。

17時40分、出発。240号線を突っ走る。津別町に入ってスピードを落し、再び100キロで走る。速度取締り器が設置されていた。その一つが一瞬光る。美幌に着いた時は19時前。ガソリンスタンドで満タンにして出る。39号線を更に11キロ走って空港の事務所に戻る。荷物を整理して、同じ車で空港まで送ってもらう。

19時40分、直ぐチェックイン出来た。2階のレストランでオホーツクラーメンを食べる。大きな器に具がたくさん入っていた。

20時10分、1188便搭乗開始。38Hに座る。定刻に離陸。美幌の夜景を見ながら残りのブランディを飲み干し、到着まで休む。

後日、写真の写しと一緒にスピード違反(制限速度37キロ超過)通知が届き、所轄の警察署に出頭、忘れた頃に検察庁からお呼びがかかり罰金刑(6万円)となる。

Meakandake(1499m) in Hokkaido 

                      100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Memanbetsu airportNational road39,240,241,Do road949

      OnnetoOnsen

2.AccommodationOnnetoOnsenKeifuku(0156-29-7370)one night two meals6500yen

3.InformationAkan Nature Center 0154-67-2801)

4.SeasonJul to Sep

Records:Jul14

4:35-5:10  after register name and time,climb to 4th stage.

5:15-6:00  climb to crater edge.

6:00-6:30  walk to peak.

6:45-8:30  back to starting point and register.

Oakandake(1371m) in Hokkaido 

                    100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Memanbetsu airportNational road39,240,241,Takiguchi

2.AccommodationTohokan(0154-67-2050)one night two meals6500yen

3.Information Akan Nature Center 0154-67-2801)

4. SeasonJul to Sep

Records:Jul14

10:05-10:55   climb to 2nd stage.

11:00-11:50   climb to 4th stage and take rest.

12:30-13:55   climb to peak.

14:25-16:45   back to starting point.  Recommend spa Marimo yu500yen.


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