グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
群馬3座の山旅①
黒斑(くろふ)山、草津白根山、榛名山
1.2004年6月14~16日
2.同行者:家内
3.自家用車
4.高峰温泉:1泊2食¥12000
草津ホテル:1泊2食¥15000
黒斑山(2404m)
地図:国土地理院1:25000車坂峠、浅間山
昭文社・山と高原地図⑲浅間山
6月14日(月)快晴
5時50分、出発。カーナビに従って走行。首都高速5号線から東京外環自動車道を経由して関越道に出る。途中、横川SAでオニギリや弁当を買う。妙義山が直ぐ近くに見えていた。朝日を浴びてカーナビの画面のホコリが目立つので拭き取る。
8時15分、小諸ICで降りて、チェリーパークラインを走る。くねくね曲がりながら高度をあげる。荷物が曲がるたびに動くので、スピードを落としながら曲がる。木々の色が瑞々しい。高峰高原ホテルが見え、更に登っていき、ホテル前の駐車場に入る。2組のハイカーが準備を終えて出かけていく。
9時半、案内板で確認し、「山の神」と書いた板がある鳥居を通って表コースをゆっくり登っていく。
登山口
天気も良く、先週の計画を前倒ししたのは正解だった。カラマツ林の中、鳥の鳴き声を聴きながら車坂山を登り降りする。登り返し、見晴らしの良いところに出た。2人がデッサンしていた。離れた所で景色を眺めながらオニギリを食べる。四阿山、妙高山、北アルプス、蓼科、八ヶ岳と続いていた。引き続きゆっくり登っていく。家内にとっては久しぶりの登山、後ろから足の動きを注意する。岩鏡のほか岩陰にハクサンイチゲ、ツガザクラが咲いていた。
ハクサンイチゲ
右前方にニホンカモシカがいた。こっちをじーと見ている。
山の端にニホンカモシカたたずめり
写真を撮る間もなく崖下にいなくなる。ヤセ尾根を登っていくと、三鷹から新幹線、JRバスを使ってやってきた青年が追い抜いていく。コメツガやシラビソのほかシャクナゲがあった。赤茶けた避難用のシェルターを過ぎたところで浅間山が現れる。
中コースとの分岐点まで降りる。この先、右手が切れている登りになり、高所恐怖の家内は休む。その間、不要の物を置いて頂上まで行ってくる。
身軽になりホイホイ追い抜いて行き、トーミの頭まで登り、コメツガやシャクナゲ、シャクナゲの林を通っていく。
道には未だ水がたまっているところもあった。
11時50分、黒斑山。浅間山が間近に見える。
動植物を拒絶した山容で、前掛山は紫がかった茶褐色に縦襞をつけ、左手斜めに通行禁止の道跡が山腹に向かっていた。三鷹の青年と写真を撮りあう。青年は車坂峠3時発のバスに乗って帰る。叔母さん組は天気が良いので7時に妙義山の麓から出てきた。見える山を同定する。荒船山は岸壁が陰になって小さく見えた。
裏コースへの道はロープがはってあり、蛇骨岳や仙人岳と書いた道標が束ねられていた。左手の火口壁は黒々と屹立していた。
中央左、仙人岳、右、鋸岳
眼下の方は浅間神社から切れ落ちている。
15分で家内のところまで戻り、仕度してから中コースを降りていく。谷あいの、コメツガとシラビソの林の中なので、好天では利用する人がいないようだ。
13時45分、車坂峠に出、公衆トイレに行ってからレストランのベンチに座って残飯整理する。現天皇が皇太子の時の昭和41年8月に訪れたことを記念した大きな石碑が立っていた。
14時20分、砂利道をゆっくり走ってゲレンデを越え、高峰温泉に着く。入り口手前に駐車したら、スタッフが現れ、荷物を運んでくれる。通された部屋の名前は龍胆、トイレは部屋になく共同だった。一服してから1人で高峰山に行く。
15時、車道を戻って歩く。登って来た黒斑山の全貌が見えた。
黒斑山
浅間山より古く、約21000年前に火山活動を終えている。黒斑山は浅間山三層からなる成層火山の1つであり、ここを登頂したことで良しとすることが納得できた。
標識に従って山道に入る。林の中を歩いていくと、高峰温泉の建物が見えた。緩やかな登りの後、粒ヶ平に出る。車坂峠からの道と合流し、更に歩いていく。石の間からハクサンイチゲが咲いていた。岩場の脇を通ると、下に剣が見える。降りていくと岩から突き出した剣の脇に高峰神社の祠が祀ってあった。30年毎に作り直しており、今のは4年目になる。
見晴らしの良いところにカップルが2組座っていた。佐久平が一望、富士山は雲に隠れていたが、天狗岳までは良く見えた。
佐久平
右手、池の平の手前の深沢が草原になっていた。 岩場の頂上に行って「水の塔山」を撮って帰る。
水の塔山
16時前、旅館に戻り、家内に報告。展望風呂に行き、身体のほか下着と衣類を洗い、ゆっくり湯に浸かる。温めだった。となりの風呂場には水がたまっていた。色々な効能が書いてあり、枡で飲んでみる。年配のオッサンは神奈川から来ており、3回目だった。
「ここはサービスがいい。秘湯を守る旅館の一つで、十枚たまると1回宿泊無料になる。30年前は灯油ランプだった。今は電気を使っている。女房は450山登ったところで膝を痛め、黒斑山も登っていない。今回は池の平のコマクサを見てきた。何時来てもいいが7月はニッコウキスゲが咲き乱れる」
話好きのようで切りがないので、適当なところで先にあがる。部屋に戻り、洗濯物を外に乾す。下にたまった水分を絞ることを繰り返す。
18時過ぎ、2階の食堂に行く。予約がギリギリだったせいか、窓際ではなかった。ビールと冷酒を頼む。酒は小諸市古屋酒造の生貯蔵酒。今日のお品書きがあり、テーブルには食前酒・朝鮮五味子の他、コンニャクの刺身、酢の物、煮物、ソバ寒天、蕨のおひたしが用意されていた。
しばらくして岩魚塩焼き、焼き鯉の山芋煮、山菜のテンプラとご飯、味噌汁、野沢菜を持ってくる。途中、スタッフがオニギリ弁当の注文をとりにまわっていたので頼んでおく。
20時半、観望会に参加。広場に三台、天体観測用の望遠鏡が置かれていて、スタッフが解説してくれる。木星とその衛星2つはくっきり見えた。彗星は時期が遅く、ぼんやりだった。目が慣れて来ると北斗七星も肉眼で良くわかった。浴衣姿では長く居られずスタッフに挨拶して部屋に戻る。浅間山の雄姿を想い出しながら寝る。
火の山のけむりのかげの温泉に一夜ねむりて去りし旅人 若山牧水
Kurohuyama(Asamayama)(2404m) border of Nagano pref. and Gunma pref.
100Famous mountains in Japan1.Access:Car Kanetsu,Jyosinetsu expressway KomuroIC→pref.road79,130,
Cherry park line, Kurumazaka pass,Takamine onsen
Nagano Shinkansen Sakudaira station,JR bus Takamine Kogen line,
Takamine onsen(1400yen)
2.Accommodation:Takamine onsen(0267-25-2000)one night two meals12000yen
3.Eruption information:Karuizawa town shoubou(0267-45-1880)
4.Season:Jun to Oct
Records:Jun14
9:30-11:15 from gate of shrine(1973m), take Omote course. climb among hemlock and Veitch’s silver fir woods to shelter.
11:20-11:45 climb to peak. you can see Mt.Asama well.
12:00-13:45 down to starting point by Naka course.