グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]
入笠山・釜無山・黒岳の山旅
1.2002年10月5日~6日
2.同行者:I、T
3.I車
4.宿泊:ペンション・コスモス1泊2食¥8900
入笠山(1955m)、釜無山(2117m)
地図:国土地理院1:25000信濃富士見
10月5日(土)晴
大森駅西口で待っていると5時半、定刻にⅠ車がやってきた。環状7号線から国道20号線に出て中央高速を走る。途中、釈迦堂SAでトイレタイム。序に非常食用のパンを買う。諏訪南インターで降りて国道20号線に出、学校入り口を右折、スキー場のある富士見高原を登っていく。
その内、マウンテンバイクに乗った人が次々にあらわれる。幾つか山菜採りの車が止まっていた。富士見駅から入笠山までバスが出ているくらいで、稜線までずっと舗装されている。更に舗装道路を走ってマナスル山荘の脇の駐車場に車を止める。5台並んでいた。4W車に居た年配者は昨日八ヶ岳で山菜採り、今朝はここでハナイグチという茸を採取していた。
8時55分、出発。案内図があった。
スキー場の脇を通って20分間、一気に登り、広々とした入笠山に達する。
八ヶ岳が近くに見えた。鳳凰三山から甲斐駒、鋸山、仙丈岳と続いていたが、他のアルプスは見えない。手前のなだらかな山が釜無山のようだった。眼下には入笠牧場が見え、幾筋かの樹木が横切っている。
仏平峠に降りて行く。樹林と熊笹の中を進むと、さっき走った舗装道路に出る。カラマツ林を歩く。
9時55分、大阿原湿原で稜線の舗装道路を歩く。
何時の間にか高度をあげていた。一度砂利道になったが、再び舗装道路を歩く。無駄な公共事業投資の象徴のような道だった。途中、Iがハナイグチを道端で見つけてから3人して茸を探しながら歩く。
通行禁止の手前に釜無山登山口があった。茸採りのオッサン3人と擦れ違う。熊笹の中の道を只管歩く。モミとカラマツが生えていた。
11時35分、樹林の中に釜無山の頂上があり、木に名前を書いた板が打ち付けてあった。
お湯を沸かしラーメンを作る。ニンニク、コーン、鶏肉を入れる。リンゴを食べ紅茶を飲む。
12時25分、出発。ハナイグチを探しながら戻る。ベニテングタケを見つけた。
14時5分、大阿原湿原で休む積りで時計回りにコースを辿る。樹木の間を抜けていくが、一向に湿原が現れない。
はずれに出た頃に小川が原っぱにそそいでいた。帰り道の方は湿原らしい風景。木の輪切りに座って休む。3世代家族が後から来て湯を沸かしていた。約2キロ歩いて戻る。マウンテインバイカーが休んでいた。明日、大会があると言う。ヘルメット組は更に舗装道路を歩いていく。最後の登りで滋賀から来たグループに会う。ラプラドール犬を連れていた。
15時半に戻り、Iがビールを冷してくれていた。サンアントニオ製オールド・ミルウォーキー。気圧のせいか開けると泡が吹き出る。乾杯して飲む。マナスル山荘に茸を持っていく。Tが記念バッジを買い、主人に茸の状態を尋ねる。時期は9月初旬が一番良く、今残っているのは食べられるが味も香りも欠けると言う。一応、食べられそうなものを選別する。山荘にはプラネタリウムがあった。専門家が来て解説する。
16時10分、出発。南諏訪ICから高速に入り、右手に今まで歩いてきたところを眺める。一宮御坂ICで降り国道137号、旧鎌倉街道を走る。明日、登る黒岳や御坂山地に向って走る。新御坂トンネルを越えた時には夜だった。河口湖に出、右折してプチペンション村に行く。
18時過ぎ、「コスモス」。先ず風呂に入る。2人ないし家族向きに出来ていてシャワーは1つ、風呂も2人しか入れない。築16年。
18時40分、夕食。茸を焼いてもらうよう頼む。関西のオバサン4人とカップルが既に食べていた。テーブルには白ワインの入ったグラス、プロシュットハム入りサラダが置いてあった。缶ビールを飲んでからカボチャスープをいただく。機山ワインを飲みながらステーキを食べる。やがて焼イグチが出てくる。柔らかかった。デザートとコーヒーを飲む。夫婦して心を込めてサービスしてくれるので気持ち良い。206号室で酒を飲む。部屋には3台のベッドとソファー。ソファーは4人目用だった。上にロフトがあった。
21時15分、就寝。
黒岳(1793m)写真なし地図:国土地理院1:25000河口湖東部
10月6日(日)
4時、目覚まし時計が鳴る。カウンターに置いてくれた弁当、お湯入りポットをピックアップ。Iは保冷剤を冷蔵庫から取り出してボックスに入れる。
5時、出発。トンネル手前を右折、30分で天下茶屋に着く。薄暗い中、既に日の出を待つカメラマンが列をなしていた。富士はおぼろげに見えていた。高度1300mから登る。太宰治の「富士には月見草がよく似合ふ」が石碑になっていた。一気に登る。道にはミズナラの実ドングリがたくさん落ちているが、栗は毬が残っているだけだった。稜線に出て左折、形の良い山に向ってなだらかに登っていく。3つピークを越える。
6時55分、御坂山に出る。標高1596m。ここで食べておく。7時にポンポンと大きな音がした。6時にも聞こえていた。
山響く運動会の合図なり
再び、雑木林の中を降りて行く。突然、視界が開け、富士山が見えた。鉄塔の脇を通る。
7時45分、旧御坂峠。ここは鎌倉街道が通ったところだ。北条氏が甲州攻略の拠点として山砦を拡大したところでもある。御坂茶屋が残っていた。黒岳に向うところに祠があった。Iが大鈴を鳴らして安全登山を祈って行く。雑木と笹の道を進む。小さなピークを越えてから急坂の登りになる。モミやブナの林を抜けて行く。少しなだらかになったところで人声がする。釈迦ガ岳への道に向っていた。
8時55分、分岐点を過ぎて直ぐ黒岳山頂に着き、一等三角点をタッチ。引き続き展望台に行く。林の中を歩いて行くと、富士が霞みの中に浮かんでいた。露岩に座って鑑賞する。墨で描いてみたくなる。後は戻るだけだった。ヤマトリカブト、マツムシソウが少し咲いていた。
10時10分、御坂峠を過ぎると、ハイカーが現われてきた。4人組のオバサンは大石峠に向う。次は14人のグループ。老夫婦は鉄塔まで来て戻る。稜線で白人とのカップルに会う。ロンドンから来ており、日本語で答えていた。
12時、天下茶屋に戻る。まずは冷えたビールで乾杯。2人は既に太宰治記念館を観ていたので1人で茶屋の2階に行く。無料だった。石坂浩二が扮した太宰のポスターがかかっている。ここから太宰は井伏鱒二と一緒に三ツ峠に登っていた。当時、使っていた火鉢や机が置かれ、そこから富士が眺められた。
ここの茶屋は昭和9年以来のもの。高橋是清蔵相が景気対策として公共事業を全国に推進、その一つとしてトンネルを開通させた。その時の工事管理事務所を河口村の外川政雄氏が借り受け、宿泊と食事を提供するようになった。初め天下一の眺めとして天下一茶屋と名づけていたが、徳富蘇峰が紀行文で天下茶屋と間違って書いて以来、天下茶屋が定着している。
12時20分、出発。プチペンション村に向う途中の右手に折れ、野天風呂「天水」に行く。ペンションでもらった割引券を使って700円で入る。汗を流し、温泉を満喫。生ビールを飲みマイタケホウトウを食べる。料理人によると、ここは築八年、昔は熊も徘徊していた。
14時20分、出発。山中湖の平野に出て国道413号線を走る。バイク8台が連なって走ってきたので先に行かせる。2人は同じ銀行で「山と秘境の会」に入っており、近くの温泉に入って御正体山に登っていた。道志山塊と丹沢山塊の狭間を走っていく。
15時45分、道の駅「道志」に駐車。土産物を買う。群馬県のものまであり、興ざめする。津久井町から左折、橋を渡ってから道が険しくなり、車幅が2m以内の車しか通れないようになっていた。牧場峠を過ぎ、ゴルフ場への道と合流する。
17時、相模湖ICから高速に入る。高井戸で降り、環状7号線を走っていく。
19時過ぎ、大森駅西口で2人と別れる。
Nyukasayama(1955m) in Nagano pref. 300Famous mountains in Japan
1. Access:car is better. Chuo expressway SuwaminamiIC, pref.road90,national road 20,turn right at Fujimi touge, Bus route,Manasuru lodge
2. Accommodation:Manasuru lodge(0266-62-2083)one night two meals 7300yen~
3. Information::Fujimi town office(0266-62-2250)
4. Season: May to Nov
Records:Oct5
8:55-9:15 climb from Manasuru lodge to peak.
9:25-11:35 walk Ooahara marsh, climb ridge to Mt.Kamanashi(2117m) and take meal.
12:25-15:30 back to starting point.
Kurodake(1793m) in Yamanashi pref. 300Famous mountains in Japan
5. Access:car is better. Chuo expressway Kawaguchoko IC,national road 137,pref.
708,Misaka tunnel
6. Information::Fuefuki city office(055-262-4111)
7. Season: Apr to Jun, Oct to Nov
Oct6
5:40-6:55 climb from Tengajyaya(1300m) to Mt.Misaka(1596m) and take meal.
7:10-7:45 down to Misaka pass .
7:50-8:55 climb to peak.
9:05-12:00 back to starting point.