グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

           北アルプス4座②

     野口五郎岳(2924m)、鷲羽岳(2977.7m)、水晶岳(2986)

地図:国土地理院1:25000烏帽子岳、三俣蓮華、薬師岳

   昭文社:山と高原地図36鹿島槍・黒部湖

8月28日(火)晴                       

4時20分、目覚まし時計が鳴る。

5時前、朝食。そそくさと食べて30分後に出発。赤牛岳が見える。

DSC00349.JPG赤牛岳

会計場所に主人の上條文吾さんが立っていた。温和で大人しそうな人だった。快晴。小屋からテント場の脇を通って三ツ岳に向う。烏帽子岳が良く見えた。

DSC00350.JPG手前、烏帽子岳、奥、立山

    朝焼けや仏塔となりし烏帽子岳

薄黄色のトウヤクリンドウが良く咲いていた。茎の先に鐘状の花を数個付けている。当薬だから薬草なのだろう。

DSC00370.JPGトウヤクリンドウ

     朝露に目覚めし山花乙女なり

 

 

三ツ岳に向かって白い砂礫を歩く。遠くに槍ヶ岳が見えた。

DSC00351.JPG三ツ岳

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 茶色い赤牛岳が近づいて見える。

DSC00357.JPG赤牛岳

三ツ岳の頂上を巻いて通過、大きな岩塊を伝っていく。野口五郎小屋へは立ち寄らずに歩く。

DSC00359.JPG野口五郎小屋

しかし野口五郎岳の頂上には挨拶して行く。高原のような広さに標識が立っていた。

20018281.JPG野口五郎岳山頂

ゴロゴロの花崗岩の岩原からワリモ、鷲羽岳、奥に笠ヶ岳が見えた。

DSC00361.JPG

   右からワリモ岳、鷲羽岳、奥、笠ヶ岳

反対側に赤牛岳の奥に薬師岳、右手前方に水晶岳も見えた。

一服して降りていく。真砂岳を過ぎてMNの右膝がおかしくなってきた。力が入らないし、痛みがある。3人で荷物を分担する。スピードが落ち、女性ハイカーに抜かれる。一週間かけて縦走するだけあって足取りはしっかりしていた。ほか2人の女性ハイカーが続いていた。赤茶けたガレ場の上に立つ水晶小屋は未だ遠くにある。東沢乗越で地蔵様に合掌し、赤岳を越えてから一気に登っていく。槍ヶ岳と東鎌尾根、手前の硫黄尾根が見える。

DSC00365.JPG槍ヶ岳と東鎌尾根

イワベンケイの子房が赤くなっていた。

DSC00367.JPGイワベンケイの小房

11時40分、水晶小屋。ベニヤ板に座って昼食をとる。

20018282.JPG

リュックは外のビニールマットの下に置く。明日の歩行を楽にすべく鷲羽岳に行くことにする。

再び降りてワリモ岳を目指す。右手に雄大な山が見えてきた。黒部五郎岳。名山に相応しい風格をしている。

DSC00369.JPG左、黒部五郎岳

ワリモ岳を超えて鷲羽岳に取り付く。

DSC00371.JPG鷲羽岳

13時45分、鷲羽岳登頂。眼下に三俣山荘が見えていた。

20018283.JPG鷲羽岳頂上

ここからの眺めも凄い。穂高より槍ヶ岳の方が高く見えた。黒部川の源流ものどかな所から始まっていた。その先に大天井岳、常念岳が見える。景色を堪能してから戻る。

DSC00372.JPG左から大天井岳、常念岳

小屋にリュックを置いて水晶岳に向かう。尾根伝いに行き16時過ぎ登頂。

20018284.JPG水晶岳頂上

直ぐ降りて小屋に帰る。夕食をとったところが寝場所になる。我々4人は上段で休む。疲れたせいか良く寝られた。

8月29日(水)晴

5時、起床。階下では、既に起きて布団をたたみ、外に出ていた。20分後、朝食を皆でとって出発。昨日、雲ノ平からやって来た年配ハイカーが先に湯俣温泉へ降りていく。我々も、まず真砂岳まで戻る。

DSC00374.JPG

    朝寒の山迫り来し水晶小屋

 昨日は見えなかった白馬岳、五竜岳、鹿島槍岳がはっきり見えた。野口五郎岳がいやに白く大きく見えた。槍ヶ岳の雄姿と手前の硫黄岳の赤茶けた異様な色模様を見ながら竹村新道を降りていく。

DSC00377.JPG

南真砂岳への道は、ヤセ尾根で両足の幅しかない。危ないところはロープがはってあった。湯俣岳の山頂は、潅木で覆われていて見晴らしは良くない。尾根伝いに降りていく。MNのために30分降りては休んでいく。紫色のトリカブトやオヤマリンドウの花や、淡青色のミヤマリンドウを見つける。

DSC00378.JPGDSC00381.JPG

    トリカブト           オヤマリンドウ

DSC00380.JPGミヤマリンドウ

高度2200m以下になると、熊笹と茸が増えてきた。途中、熟練カップルとハイカー4人が登ってきた。土の上に枯葉や枯れ木が積もっている道なので歩きやすい。天望台から一気に降りる。川の流れの音と風の音がミックスしていた。眼下に高瀬川が見え出す。

DSC00382.JPG高瀬川

腹が鳴り出した。かわいいツガザクラの花を食べるわけにもいかず、降りていく。湯俣温泉が見えてきた。

DSC00383.JPG湯俣温泉

14時、晴嵐荘は川の手前にあった。収容人数160人、閑散としている。12人部屋に案内される。リュックを置いて、まず内風呂に入る。他にハイカーがいた。55歳。明朝ここから登る。野沢温泉で飲み屋を経営。不景気で店をたたみ、長野に住んでいる。百名山は関東と中部が主で72座登っていた。

外のテーブルで飲む。ビールをご馳走になる。MKは、同宿の温泉巡りの2人と話し出す。話は夕食、さらに食後と続く。2人は先輩後輩の関係で漫才コンビのよう。先輩は57歳、かって格闘技をやっていただけあって逞しい。

8月30日

6時、朝食を食べてから秘湯に向う。1人しか通れない吊橋を2つ渡り、ロープを使って川べりに降り、湯気のたつ所に向かう。硫黄の臭う熱湯が川に流れ込むところにスコップが2つ置いてあった。裸になり、立て札の下に降りて湯に浸かる。熱湯と川水をいつもかき回していないと耐えられなかった。

20018285.JPG湯俣温泉丸の湯

7時40分、晴嵐荘を出発。杉の大木や落葉樹の林の中を歩く。白樺林になったところで、川向こうに太った鹿を見つける。じっと佇みこちらを見ていたが、やがて林に引っ込んでしまった。大きな蛙も見つけた。

9時5分、ダム湖に出る。残り4.5キロ。湖水は薄緑色をしている。高瀬トンネルの前には慰霊碑が立っている。一般の団体客が来ていた。最後の長いトンネルに入ると、冷え冷えとして来る。速歩で先に行き、タクシーを頼む。

運転手の話では、湖畔を歩いていた人達は、東電の発電所を見学中だった。麓のテプコ館に申し込むと行ける。

10時25分、七倉を出発。高瀬館で風呂に入らず、近くのレストラン「まつかわ」で地ビールを飲み、ソバ定食を食べる。ここの営業時間は10時から18時まで、従業員は近くのオバサン達。外でも野菜、果物を直販売していた。桃、茄子、野沢菜を買う。

ビールを飲んだせいか、高速ではぐっすり寝てしまう。

Noguchigorodake(2230m) border of Nagano pref. and Toyama pref. 

                       300Famous mountains in Japan

Washibadake (2924m) border of Nagano pref. and Toyama pref. 

                       100Famous mountains in Japan

Suishodake (2986m) in Toyama pref.   

                       100Famous mountains in Japan

1.   Accesscar is better. Chuo ,Nagano expressway ToyoshinaICpref.road57,147,326

           Taxi from Nanakura to Takase dam.

2.   AccommodationNoguchigoro lodge(090-3149-1197)one night two meals 8500yen

                    Suisho lodge(090-4672-8108) one night two meals 8500yen

3.   Information:(0551-42-1111)

4.   Season Jul  to Oct

RecordsAug28

5:30-8:20    Up and down ridge to Noguchigoro lodge.

8:20-8:35    Climb to Noguchigorodake(2230m).

8:40-9:15    Walk to Masagodake(2862m).

9:15-11:40   Down and up ridge and walk to Suisho lodge.

12:10-13:40  Climb to Warimodake(2888m) and Washibadake(2924m).

13:45-15:20  Back to Suisho lodge.

15:25-16:05  Climb to Suishodake(2986m).

16:05-16:45  Back to Suisho lodge.

Aug29

6:00-14:00   Down to Seiranso and stay.

Aug30

6:30-7:00   Enjoy wild spa.

7:40-9:05   Walk to Takase dam(1280m).

9:05-10:25 Taxi to parked car.


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