グランパの日記Akihata's Diary [登山mountaineering]

          日本百名山完登の山旅①

                  八ヶ岳、茅ヶ岳

1.2005年6月5~7日

2.単独行

3.自家用車:439キロ走行 46ltl 美濃戸口駐車料金2日¥1000 

4.宿泊:赤岳天望荘1泊2食 ¥7500 

5.温泉:パノラマの湯¥700 ニュールプル¥500

八ヶ岳(2899m)

地図:国土地理院1:25000八ヶ岳西部、東部

   昭文社・山と高原地図32八ヶ岳・蓼科

6月5日(日)晴

5時、出発、中央高速を走る。双葉SAでトイレタイム。110キロ平均で走っていたが、バイクが一気に追い抜いていく。小淵沢ICで降り、県道484に出て富士見高原を走行。八ヶ岳が見えた。

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美濃戸口の八ヶ岳山荘前に駐車。高度1500mあった。

7時45分、登山届を書いて左手の林道を歩く。

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新緑のシラカバ林の中、鳥の鳴き声と川のせせらぎに癒されながら歩く。地図では一般車は入れないのに、少しスペースがあるところに駐車していた。

8時30分、美濃戸山荘を過ぎ、右手の南沢に入る。リュックを持たないハイカーが通り過ぎる。11時から開山祭をやると言う。ツガの枯葉が敷き詰められた道は歩きやすい。今回は結局単独行になったので、赤岳を登ったら阿弥陀岳を経由して御小屋尾根を降りて帰る計画だった。丁度、地元の青年2人が休んでいたので話してみる。

「天望荘まで今日中に行けたら、硫黄岳を周った方が一般的。御小屋尾根は余り人が行かないので道がわかりにくい所がある」

枯れ沢を歩いていくと、川越から来た同年配の人がいた。しばらく同行する。カメラが専門で登山を始めてまだ1年だった。先に歩いて行く。幅広い沢に出ると、前方に横岳が見えた。

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1人、年輩の人が降りてくる。横浜に住んでいたが麓に移り住み、山歩きを楽しんでいる。今朝5時から登っていた。

10時50分、行者小屋。テントが7つ張っていた。テーブルを前にして湯を沸かしラーメンを食べる。

DSC00929.JPG行者小屋

続々とパーティが降りて来た。転倒して額に包帯を巻いた中高年も居た。ここではトイレ利用も有料。30分後、川越氏と地蔵尾根に取り付く。残雪があり、踏み跡に足を置いて登っていく。鎖がある頃から1人になり、一気に高度を上げる。ジュラルミンの梯子を幾つか登る。横岳の山塊が近くなる。尾根に出たところでポツポツ雨が降り出す。地蔵仏が迎えてくれた。

DSC00930.JPG地蔵仏

13時10分、赤岳天望荘に入る。他の宿泊者と別の部屋に案内され、リュックを部屋に置いて、別棟の談話室に行こうとしたら、川越氏に会う。これから赤岳頂上小屋に泊まるので、明朝、天気が良ければ山頂で会うことにする。霰交じりの雨も止んでいた。屋根には風力発電用のプロペラが並んでいた。

談話室でテレビをつけ、日本ボート選手権の模様を観る。隣りのテーブルに前橋5人組が座り、ビールを飲んでワイワイがやがや。百名山を終えた人など一家言を持つ人が高山植物や山菜、登山ルート、噂話と尽きない。開山祭の模様を教えてくれる。頂上で宮司がお払いをし、お神酒が配られる。「赤嶽山神社」と書かれた袋を見せてくれた。

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51回目のお祭でバッジにはキバナシャクナゲがあしらってあった。

高山植物を撮るためにやって来たTさんが私のところに来てゴルフ番組を観る。横浜を9時に出て来た。ホテイランとかカモメラン等を撮っており、明日はツクモグサを撮る。談話室の壁にも写真が飾ってあった。

17時前に女性から五右衛門風呂を利用、空いたところで、男達が入る。我々5人も一緒に入る。夕食はバイキングスタイルでお代わりが出来る。支配人の他、青年と娘さんが手伝っていた。Tさんと生ビールを飲みながら食べる。

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インターネットで咲く時期を調べ、小屋に電話してから出かけている。1年に千枚ほど撮っていた。

18時27分、夕日の光が雲間から漏れていた。丁度、諏訪湖に反射した光が下に見えた。食後、談話室でテレビの天気予報を観ておく。早めに休んだが、ドアの開け閉めで目を覚ましてしまう。高度2600mあると、頭の芯に高山病の症状らしきシコリを感じる。

6月6日(月)晴                            

3時に目が覚め、しばらくしてから仕度。音を立てずに部屋を出、食堂の奥に、不要な物を詰め込んだサブザックを置き、パンとコーヒーを飲んでから外に出る。足元が暗いのでヘッドランプをつけて登る。ジグザグに登りチェーンを使って赤岳頂上小屋に着く。川越氏は見晴らし台で日の出を撮ろうと待ち構えていた。頂上に行く前にここで日の出を迎える。

4時26分、秩父山系を覆う雲上に一部が現れ、3分で完全に出る。

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色彩の変化に見とれながらシャッターを押す。赤岳頂上小屋を過ぎると山頂は直ぐだった。

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 祠の前、標識の隣りに立つ。朝日を浴びた富士山が神々しい。

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雪を被った南、中央アルプス、御岳、乗鞍岳、北アルプス、妙高山系・・皆見えた。近くに蓼科山、八つ連峰、瑞牆山、金峰山も浮かび上がっていた。深田久弥が書いていた通り天下一品の眺めだった。家内が書いてくれた幕を持っているところを撮ってもらう。

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     百名山登り終へたり八ヶ岳

風が吹いているので両手ではおさえきれない。下の方をおさえてもらう。立ち会った4人の写真も撮ってもらう。記念すべき写真なので喜んで撮ってくれた。

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ここに20回以上登っている人もいたが、こんなに良い景色はめったにないという。雲海から金ヶ岳、茅ヶ岳が小さく現れた。ここからだと低い。

5時20分、頂上小屋でコーヒーを誘われたが、事情を伝え降りていく。達成感で有頂天になった身体を静める。天望荘に戻ると、夕食を共にした人達がコーヒーを飲んでいた。無事終ったことを伝えると拍手される。

デポしたザックをリュックに詰め、朝食をキャンセルして別れる。地蔵の頭からツクモグサを探しながら進む。しかし紫色のオヤマノエンドウと黄色のミヤマキンバイ、そして蕾のキバナシャクナゲしか見つからなかった。

DSC00955.JPG左、オヤマノエンドウ、右、チングルマ

DSC00958.JPGミヤマキンバイ

 振り返ると富士山と赤岳が見えた。

DSC00956.JPG左、富士山

 ハシゴや鎖もあり油断できない。ストックを短くして岩稜を越えていく。

7時35分、横岳。

DSC00959.JPG横岳頂上と赤岳

横浜から来た介護士が他2人と来ていた。昨日、行者小屋に泊まり、硫黄岳から赤岳鉱泉経由で戻る。荷物は少なかった。先に進む。蟹の横ばいのようなところもあった。反対側から団体がやって来る。他にも次々とハイカーが現れる。ウルップソウの立て札があった。

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ヤツガタケスミレも咲いていた。

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硫黄岳山荘の脇を通り、火山灰のある尾根道を登っていく。ここからも富士山が見える。

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8時40分、硫黄岳。遠くからは丸みのある山だったが、来て見ると、噴火口があった。

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火口壁の大きさといい迫力がある。北八ツの山々が良く見える。

DSC00965.JPG手前、右、東天狗、中央、西天狗、左奥、蓼科山

眼下にはオーレン小屋が小さく見えた。今まで歩いて来た方も絶景だった。腰を下ろして横岳、赤岳、阿弥陀岳を堪能する。

DSC00964.JPG右から阿弥陀岳、赤岳、横岳

一服してから降りていく。ツガ林の中の道には雪が残っていた。ジグザグに降りていくとショウゴ沢に出、橋を渡っていく。

10時25分、赤岳鉱泉。日差しが強いので木陰にあるテーブルを使って湯を沸かし、ラーメンを作って食べる。介護士達もやって来た。

11時20分、ストックを2本にし、後ろに日除けカバーの付いた帽子をかぶって出発。北沢は鉄分のせいか底が茶色くなっていた。小花と蝶を見、幾つか橋を渡って行く。

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      北沢               キバナノコマノツメ

50分後、堰堤に出てから砂利のある林道を歩く。昨晩、聞いた通り歩きにくかった。皇太子のために出来た道が恨めしい。時々使われなくなった小道が見える。美濃戸山荘から更に歩く。シラオイエンレイソウや変わった花が咲いていた。

DSC00972.JPGシラオイエンレイソウ

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ここは新緑の中、爽やかな風もあって気持ち良かった。

13時30分、駐車場に戻る。ドアを開放して熱気をとる間に山荘に行って駐車料金千円を払っておく。大学同級生のYに電話してから大泉村役場にカーナビをセットして出発。

14時30分、役場に着く。北杜(ホクト)市の支所になっていた。近くに金田一京助が寄贈した本のある図書館があった。Yが車に乗って現れ、彼の家に行く。奥さんに挨拶してから汗を流しに「パノラマの湯」に行く。住民は半額以下。一緒に露天風呂に浸かり話す。住んで3年、画業と農作業を楽しんでいる。風呂あがりに八ヶ岳あおぞら農園に寄る。

事務所でオーナーに挨拶してから10坪の区画に行く。ジャガイモや野菜を栽培していた。スイカの苗をいただいて帰る。さっきまで居た八ヶ岳が良く見える。

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昨日雹が降った時は黒い雲で覆われていたと言う。焚火学会長荒川ジンペイさんと一緒に作った焚火用の釜を見、事務所に置いてあるYの作品を見る。次にバラ園のビューガーデンに行く。コンピューター会社を経営していた人が癌と診断され、結局誤診とわかってから事業を辞め、58歳で結婚、8年かけて開園したところ。裏から入る。まずジャーマンアイリスの大きさにビックリ。芝道を歩いていると手入れをしていたFさんに会う。咲き出したバラのほか蕾になっているのまでしめて1500株あると言う。失礼して芍薬園を見る。今が盛りで大輪を咲かせていた。テッセンという花も大きい。ゲストハウスに寄り、紅茶をいただきながら、風景を眺める。茅ヶ岳の左手は雲に隠れて富士が見えない。北岳は識別できた。Y画伯作の「ガーデン」を見せてもらう。10号の大きさ。イメージ画だが、よくとらえていた。

DSC00975.JPGY作「ガーデン」

ゆったりとした気分を味わって失礼する。

17時30分、家に戻って一服。ネオと言う2歳の小犬に吠えられながら閑談。夕食は評判の店に行って食べる。今度は家でビールを飲みながら話す。最後は1階に降りて彼の作品を見せてもらう。アクリル画は雪山には向いているが、夏山は岩絵の具を使った方がいいとか、ツガ林の新緑を描いてほしいとか感想を言う。ここのところの睡眠不足と疲れで早く休ませてもらう。

Yatsugatake(2899m) in Nagano Pref.   100Famous mountains in Japan

1.AccessCar is better. Chuo expressway KobuchizawaICPref.road11,484

Minotoguchi

2.AccommodationAkadaketenbouso(0266-58-7220)one night two meals9000yen

3.InformationChino city office(0266-72-2101)

4.SeasonJun to Oct

RecordsJun

07:40 Parked car at Yatsugatake lodge(1500m high) where is located inMinotoguchi..

07:50-08:50 Walked to Minoto lodge.

08:55-10:50 Climb to Gyojya lodge

11:20-13:10 Climb Jizou ridge to AkadakeTenbouso(2722m) and stay. You can take a bath.

Jun6

03:40-04:30 Climb to peak(Akadake).Fine view of Mt.Fuji,Japan Alps mountains.

05:00-07:35 Down and up ridge using chain to Yokodake(2829m).

07:40-08:40 Walk ridge using chain and rope to Ioudake(2760m).

08:50-10:25 Down to Akadakekousen lodge and take meal.

11:20-13:30 Walk back to Minotoguchi.


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